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短編小説【黒髪の少年】②完

そんなファニスとの想い出がこころにこびりついていた彰だった。

そして、大学生になったある日、母の実家に母と訪れ、祖父の家で古いアルバムを見つけた。

今は母の兄である叔父家族が実家に住んでいる。
祖母ももう、亡くなっている。

母は叔父と10歳以上も歳が離れているのだ。



「ふ~ん、お母さんってこんなに可愛かったんだ」と笑顔になって、母の幼い頃の写真を見ていた。



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