【詩】墨色と白
墨色
濃い灰色…
こころの闇を
表す
墨色…
徐々に
墨色は
こころを
穢がし
知らぬうちに
己を
闇に追いやる…
こころに
い出た
色は
我がこころに
深く
染み込むから…
我が身の
正義は
あるのか…
正義と
言えども
ひとつ
ではないのに…
狭き視野で
見つめる我がこころ…
正義は
無数にあり
どれもが
その人だけの
正義であり
他者には
解り得ぬ
正義である…
真実の正義とは
本当に
存在するのか…
そんな言の葉が
脳に
響く…
白の
穢れなき
いでたちに
憧れを
募らせる…
ほのかな
灯火さえ
各々に
異なるがごとく…
白
儚く
揺れる…
揺れるなら
掴んでみせよう
我がこころにも
白を
と…
絶えず
揺蕩う人間の
根底にあるもの
それは
墨色から
白に
繋ぐ時の
揺れ惑い…
拙い詩を読んでくださり、ありがとうございます。
画像はお借りしています。