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実話映画【688郵便大隊】

第二次世界大戦中、アメリカ陸軍婦人部隊に所属する有色人種女性たちで構成された実話の郵便管理大隊を映画化したものです。

 

わたしは戦争そのものの悲惨さ、はたまた戦争を仕掛けた国、それに応戦して戦争を始めた国


その両方の国にも責任がともない、どちらかが一方的に悪いという観点は違うと思うのです。

どちらも、見も知らない人々を大量に殺すのですから。
そんな視点で実話映画を観ています。

狂暴とされる動物でさえ、餌を取る時や縄張りを荒らされた時しか、殺しはしないですね。


人間は辺り構わず無意味な殺戮さつりくをしますから、人間が一番罪深いのでは、ないでしょうか。


彼女たちは戦地で戦う兵士たちに手紙を届けるという重要な任務を帯び、ヨーロッパへと派遣されます。

彼女たちが受けた任務はけして簡単なものでは無くて、差別や困難を乗り越えながら前線の兵士たちに手紙を届けるという、過酷なものでした。


そしてその過酷な状況に挑む彼女たちの強さと献身的な姿に心を打たれます。

黒人であること、女性であること、そして戦争という過酷な状況の中で、彼女たちは自分自身と戦いながら生きていました。
 
そして彼女たちにも軍に志願した、その理由があったのです。

リサは白人青年と恋をしていました。
幼馴染みなのですが、恋というにはまだ淡い想いだったのです。 


白人と黒人が付き合う…
それ自体がタブー
であった時代です。

が、彼が戦死して…
泣きあかし自分も戦場に行くと決意するのです。
そして軍に志願します。



制度的な差別や無意識の偏見にさらされる様子が描かていますが、今も尚、黒人や有色人種への差別がありますね。


そして、戦中に手紙が届く。
どうやって?と思っていましたが、こんな経緯があるのです。


戦場において、手紙は特別な意味があります。
こころの癒しになるのです。

そして帰還した彼女たちに待っていたのは


白人兵士からの彼女たちをうやまう敬礼だったのです。

このシーン。
思わず涙が溢れました。


しかし、その後20世紀になるまで彼女たちの功績は表に出ませんでした。

やっと20世紀を迎え、表彰されました。


後半では当時の貴重な映像も出てきます。



彼女たちも高齢になってます。


その姿は、現代社会でマイノリティとして生きる人々の苦悩と重なるようにも感じました。


【マイノリティ】とは少数派と言う意味です。

読んでくださり、ありがとうございます。
画像はお借りしています。

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