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求人に「◯◯不問」と書いてある仕事は色んな意味でガチでヤバい
警備員に限らず、薄給激務で労働条件や労働環境が悪い…ついでに言うなら人間関係も良くない仕事って、だいたい求人に「学歴・経歴・スキル不問」とか
「未経験者歓迎」などと記載されている事が多いと思いますね。
あとは「やる気さえあればOK!」っていうのもありますね。
要するに業務に支障がないレベルの必要最低限の日本語が話せるなら誰でも雇いますよ、って意味なんです。
人手不足だから、厳選なる選考とかやってる場合じゃないんで、とりあえず誰でもいいから働きに来て下さい!って職場なんですよウチは、って事だと思うんですけど、そういう職場がどんな職場であるかは容易に想像がつくかと思います。
極端なことを言えば、
「経歴不問」だから過去に懲戒解雇になった経歴がある人や前科ありの人でも雇うような職場もゼロではないって事です。
警備会社でも、
欠格事由に引っ掛からなければ、前科者を採用することもまぁまぁあるかと思います。
交通誘導系の会社ならかなり採用基準が緩めの会社もありますし。
一応、警備業法で定められている「警備員の欠格事由」には
「禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終えてから5年以上経過していない者」(執行猶予期間中もだめ)
の項目がありますから、前科者は警備員になれないと思われていますが
刑を終えてから5年以上経っていれば欠格事由には該当しないので、警備員として働けます。
なので、前科者であってもそれに構わず採用する会社さえあれば、警備員になる事はできます。
余談ですけど、警備業法の縛りを受けない「守衛」という業種ならば、警備員ではないので欠格事由も何もありませんから、ムショ帰りですぐに就業可能ですし
破産してようが、アル中だろうが、お構いなしに雇ってくれる会社があるなら問題なく働けます。
(別の意味で問題があると思うけど)
…まぁ現実には、何とも言えませんが。
ただ、大手警備会社の場合ですと、欠格事由に該当してはいなくても一般的な警備会社よりもほんの少し採用のハードルが高めに設定されていると思いますので、採用見送りになる可能性が高いと思います。
大手は基本的に、施設警備や機械警備、輸送警備(現金や貴重品など)、新幹線警乗(全日警とセントラル警備保障あたりしかやってないと思います)
など、より一層責任の重い警備業務が主力なので、犯罪歴に関してはかなり厳しいです。
僕が働いていた某大手警備会社では一応、転職回数なども見てました。
あと、重責解雇になった人も厳しくチェックされますから、それなりに採用ハードルは上げていると思います。
(と言ってもあくまでも警備業界内での話で、一般的な大企業から比べると採用ハードルは圧倒的に低いですが)
ちなみに某大手警備会社では、
面接前に欠格事由の確認をしていましたが、その際に
「法律上では、前科があっても刑期や執行猶予期間を終えてから5年以上が経っていれば警備員にはなれるとされていますが、
弊社では業務の特性上、社内規定を厳しくしておりますので、虞犯性(ぐはんせい。何らかの犯罪を起こす可能性や恐れがあるという意味です。要するに犯罪者予備軍、って事です)
のある人物を採用することはできませんので、前科のある人もこれに該当するとみなします。
つまり、一度でも犯罪を起こしたら再犯を起こしやすいと懸念しています。
なので、過去に一度でも何らかの前科・前歴がある場合は残念ながら採用を見送らせて頂きます。
内定が決まったら皆さんの犯罪歴を調べさせて頂きますが、その際に前科・前歴があることが発覚した際には内定取り消しとなりますので、もしもこの中で該当する人がいらっしゃいましたら、この場でお帰り頂きます。」
と言っていましたので、一応大手はそれなりにしっかり見ていると思います。
まぁ、大手じゃない警備会社は普通に前科者がいたり、なんて事も割と当たり前にありますけどね。
いくら人手不足だからってそんな奴雇うなよというような人でも平気でバンバン雇いますから。
交通誘導系になるともっと適当なんで、公安の査察に対して書類だけ整えて実際のところは経歴調査なんてやってないところが多いです。
警備員に関しては、一般的な業種のリファレンスチェックとは違って、警備業法で前職と犯罪歴などを調査するよう義務付けられてるんで、本人の意思に関係なく調査を行わなければならないですから、ちゃんと調査しないのは違法なんですけどね。
まあでも、そんな事をやっていたらとにかく人が集まらないから、違法とわかってても調査をやらないところもあるんですけど
施設警備系はどんな零細な会社でもちゃんと調査をやらないと色々とヤバいんで、一応調査はしていると思います。
ちなみに、今ぼくが働いてる警備会社も刑期を終えてから5年以上経っている人なら普通に雇ってますよ。
だって、そうでもしないと人が足りないんですから。
そもそも求人に「一切不問」「未経験歓迎」「やる気さえあればOK!」「難しい仕事はありません」「資格やスキルがなくても大丈夫」みたいな文言を書いてる仕事で高待遇・好条件の仕事なんて、多分ないです。求人に書いてあっても大方ウソです。
実際にそういう待遇があったとしてもその恩恵に与る為の条件のハードルをメチャクチャ上げて、
あーでもない、こーでもない、と難癖をつけて認めないというのがほとんどです。
例えば入社祝い金なんかがその良い例です。
「今なら入社祝い金10万円キャンペーン中!!」
みたいな事を求人に書いてる警備会社、本当に多いんですけど、
実はアレ、入社祝い金を受け取る為の条件がガチクソ超ハードなんです。
当務(24h勤務)明けにそのままぶっ通しで日勤(12h)をやって、半日休んだらまた当務〜明け日勤、をまるまる3ヶ月続けられたら支払いますよ、みたいな鬼畜仕様になってますから、信用しないで下さい。
警備会社は基本、嘘つきな会社ばかりです。
警備会社を経営しているような人間がどんな人なのか、少し考えてみたらわかるかと思いますが
大多数は、底辺暮らしが板について完全に性格の歪んだ碌でもない輩が多いです。
余裕のない人生を送ってきた人間は、心も荒み切っていて、人を欺くことに一切の躊躇もありません。
だから何でもかんでも雇うんです。
別に使い捨てるだけなんだからいちいち選別なんてしません。(形だけでも面接はやるでしょうが)
だから、求人の募集要項には
「不問」の文字が大乱舞しているんです。
警備員に限らず、求人に「不問」の字を濫用しているのは
肉体的にも、精神的にも潰される系の単純労働・肉体労働系の業種ばかりだと思います。
まともな会社なら採用にあたって、その人の人間性や経歴はしっかりと選考の判断材料として精査するでしょうし
そもそも能力のない人になんて来て欲しくないと思います。
それをわざわざ、中途採用なのに「スキル不問」などと書くという事は、それほど働き手のいない超ブラックな労働環境であると言う事の裏返しと思って良いです。
だいたい、それなりにまともな社会人経験があれば何のスキルも身に付かないなんて事はあり得ません。
たとえ警備員であっても、真摯に業務に従事していれば、何のスキルも身に付かないという事は無いと思います。
コミュニケーション能力は身についてるはずでしょうし
施設警備で防災センター業務に携わることがあれば最低限のPCスキルが身につくこともあります。(メールの送受信や文字入力程度の、本当に最低限の中の最低限ですが)
ただやっぱり、元警備員という事で書類選考落ちする可能性が高いのは仕方ないのかもしれませんが…
単純労働や肉体労働はキャリアとして評価はされません。
転職市場では無価値な人材とみなされます。
だから、書類選考すら通らないんです。
単純労働・肉体労働の立ち仕事の代表格といえば、ライン工や飲食店あたりになるかと思いますが、もちろん、警備員もその部類に入ります。
士師業やオフィスワークみたいな頭脳労働とは対極の位置付けです。
つまり、業務において頭を使う機会が必要最低限程度ですから、スキルが足りない人…例えば、事務処理能力が劣っている人やPCスキルが低い人でも就労に問題はないですし
医師や歯科医師、薬剤師、教師などの師業や八大士業(弁護士や税理士など)などのように、就業に際して高い学力が求められる職業でもありません。
いわゆる、社会の落ちこぼれでも就労できる業種だから、底辺呼ばわりをされるのでしょう。
そんな中でも警備員はぶっちぎりの底辺です。
なんと言っても底辺職のレジェンドですからね、警備員って。
しかも
経歴…「不問!」
学歴…「不問!」
年齢…「不問!」
スキル…「不問!」
業界経験値…「不問!」(色んな業界からの転職組が多いことをアピールしてる会社はブラック企業だからやめておけと)
資格…「不問!」(資格取得補助制度有りとかでバカなカモを釣るんだぞw)
転職回数…「不問!」
ブランク…「不問!」
「不問!」「不問!」「不問!」と、何もかもが不問だらけの「エクストリーム不問!!!!!」
(やる気さえあればOK!とかよく書いてある求人は要注意)
まあ、不問だらけの会社で働くと最終的には自分自身が不満だらけになるからやめといた方がいいと思います。