廃墟にはオバケより怖い事が待っている
今回は後半部分はかなりグロいので閲覧注意です。
廃墟マニアとか廃墟で肝試しをする人は少なくありません。
確かに、廃墟マニアの方のブログなどの中には興味を引くものも少なくないですし
廃墟にはある種の、人を惹きつけてやまない何かがあるのもよくわかります。
僕も子供の頃に友達と空き家を探検して、大人に見つかってドチャクソに怒られた事もありまして。
ですが、廃墟に無断で入るのは、れっきとした犯罪になります。
建造物侵入罪や住居侵入罪に該当します。
だから、大人たちから怒られるんです。悪いことなんですから。
そして、最近ではそういった不法侵入対策、ホームレスなどが棲み着いたり、暴走族などの不良の溜まり場になったり、反社会的勢力などの悪い組織が何らかの犯罪に利用したり、などの不法行為を防ぐために機械警備を導入している管理物件も増えました。
廃病院や廃工場、廃校になった学校、オフィスビル、雑居ビルなどは、機械警備が入っている事が多いですが、24時間体制でセンサーによる遠隔監視をしている状態なので、対人センサーが異常を感知したら、管制室にすぐに異常発報があがり、機動隊員(車やバイクで駆けつける警備員。ビート隊員とも言います)が駆けつけます。
廃墟の場合、建物の構造や立地条件にもよるんですが、
「あっ、これは間違いなく侵入者が内部にいる!」
とわかる場合もあります。
その時はすぐに警察対応に切り替えます。そうなったらもう、潔く現行犯逮捕されて下さい。
小学生くらいの小さな子供だったら、警察官も
「こらっ、こんな所に入ったらダメだぞ!次からもうやるなよ?」
で厳重注意で済ませてくれる事もあるかもしれませんが
最近は子供のやった事でも保護者にキッチリ責任を取らせる事が多いので「めっ!」で済ましてくれる警察官は少なくなったと思います。
子供でさえそうなんだから、大の大人はまぁまず見逃して貰えないと思っていいです。
実際僕も、廃墟からの発報に対応した事も度々あるんですが、
廃墟に入り込んでるのはだいたい、いい年なのに善悪の分別もつけられない大人ばかりなんですよ。
あとは機械警備が入ってるとも知らずにのっそりと入って来たホームレスとか。(機械警備を入れてるところはだいたい建物に警備会社のステッカーを貼ってますからね!)
あとは最近ではめっきり減ってきた暴走族の集会とか。
ただね、廃墟探索や肝試しのパリピ、ホームレスなどは時に非常に厄介な存在に変貌する事もあります。
逆ギレしてきて襲い掛かってくる事も普通にあるので、絶対に警備員ひとりでは対応はしません。
また、現場に到着した時にまずは外周を入念にチェックして、外周に異常が無ければ、細心の注意を払って建物内部の確認に入るんですが、この時は本当に緊張します。
建物内に不審者が潜んでいる可能性もあるわけで。
万一、建物内部に潜伏していた不審者と鉢合わせしたら、最悪の場合は自分の身を守る事を優先します。
警備員の姿を見て逃げ出すような不審者ならまだしも、先述のように逆上してこちらに襲い掛かってくる事も少なからずあります。
なので、明らかに内部に不審者が潜んでいる場合はもちろん、潜んでいる可能性が高い場合にも管制室から警察に通報してもらいます。
その間は車内で安全を確保しつつ、警察の到着を待ちます。
この時は警備車両に不審者が接近してきていないか、四方八方に注意をします。
警察の到着を待たずに退避しなければならないほどの危険な状況が差し迫った時に、タイヤを破損させられたりなどしたら、どうにもなりませんので。
なので、とりあえず警察が到着すると、本当にホッとします。
建物の大きさにもよりますが、結構な人数の警察官が来て、総出で侵入者を探し回ります。
見つかればそこで御用となります。
もし、会社員などであれば当然、会社の知るところとなり、何らかの懲戒処分は免れられないと思います。
最悪の場合は、懲戒解雇になる可能性だってあります。
まぁ、初犯であればいきなり懲戒解雇とはならないでしょうが、降格処分とか謹慎処分、減給◯ヶ月とかの懲戒処分にはなるかもしれません。
でもこれって、自業自得だと思いますよ。
建物内に無断で侵入する事は、悪い事なんですから。
機械警備が入っていないからといって、侵入しても大丈夫という事はないです。
刑法第130条(住居侵入等)
正当な理由がないのに,人の住居若しくは人の看守する邸宅,建造物若しくは艦船に侵入し,又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は,三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
なので、正当な理由(廃墟のメンテナンス作業や解体作業など)もなく、勝手に建物に侵入する事は、それだけで犯罪になります。
建物は誰かしらの所有物です。
そこに人が住んでいようと既に住んでいなくても、無断で入ることは法律で禁止されています。
とはいえ、機械警備が入っていない廃墟への不法侵入って後を絶たないらしいですね。
むしろ、機械警備が入っていないから入り放題、みたいに考えてる人も一定数いたり。
ですが、そういう廃墟はそれだけに危険度が更に高いという事までは考えが及ばないのかもしれません。
機械警備が入っていない、という事は、ホームレスなどの世捨人が棲みついていたり、逃走中の指名手配犯が潜伏している可能性も少なくありません。
世捨人も凶悪犯も「これ以上失うものが無い人」です。
万一そういう人物に鉢合わせしたらどうなるか、想像に難くないと思います。
ましてや逃走中の指名手配犯などであれば、目撃者を殺害してでも逃げのびようと考えるかもしれません。
不幸にもそういう人物が潜伏していると知らずに廃墟に入り込んでしまったら…
…廃墟に遺棄された遺体、になってしまうかもしれませんよ。
オバケよりもこちらに遭遇する方が遥かに怖いですよね。
それから、廃墟はその殆どが手入れも何もされていない建造物ですから、床や壁が劣化して脆くなっており、崩落などの危険があります。
例えば、海に近い所にある廃墟などは潮風を受けてコンクリートが通常よりも速いスピードで劣化するといわれています。
そんな所でコンクリート製の階段を上っている時に崩落したら?
海辺の廃墟だけでなくても、人の手が入らない状況では、建造物は想像以上に早く老朽化すると言われています。
普通に歩いているだけで簡単に床を踏み抜いてしまい、落下する危険もあります。
天井の崩落や床の踏み抜きだけではないです。
また、ガラス片で負傷したり、誤って釘を踏んでしまう事も考えられます。
このような建物の衛生状況は、お世辞にも良いとは言えません。
破傷風菌に感染してしまうリスクもあります。
また、廃病院などの場合は、未知のウイルスが残留している可能性も否定できませんから、それらに感染するリスクもあります。
また、レントゲン室だった場所も放射線物質の残留の可能性もゼロではない為、非常に危険です。
それから、そのまま放置されている旧式の消火器などが、何かの弾みで破裂する事故もあります。
破裂した消火器が直撃でもしたら、運が良ければ重症、最悪の場合は死にます。
廃墟の中には、即死トラップが無数にありますので、こちらもオバケよりもはるかに怖いですよね。
これ以外にも、肝試しなど、おふざけ半分で廃墟に訪れる若い男女を狙って、暴走族やヤンキー、半グレなどが待ち伏せをしているケースも少なくありません。
運悪くそういうのに遭遇した場合、恐喝などで身包みを剥がされた上に袋叩きにされて大怪我、最悪の場合は殺害されたり。
男女グループで来た場合は、女性は………あとは想像がつきますよね。
ここから先はグロ表現があるので、心臓の弱い方や不快になる恐れのある方はお読みにならないことをお勧めします。
また、廃病院や廃工場、廃校、廃ホテルなど、階層がある建造物の場合は「奈落」と呼ばれる恐怖のトラップも存在します。
吹き抜けや、何らかの理由で空いた穴にうっかり落ちてしまうと文字通り、奈落の底に真っ逆さまです。
それでもし、脚を骨折したとか腰を強打して立たなくなった、歩けなくなった、なんて事になったらどうしますか?
ひとりで廃墟探索をしている時に、不幸にもそんな事故に遭ってしまったら?
助けを呼ぼうと思っても、廃墟の多くは人里離れた場所にあり、携帯電話の電波もろくに届かないことも往々にしてあります。
そして、廃墟は普段から人の立ち入りのない場所です。
そうしたらもう、そこで死を待つのみになるでしょう。
しかも、ただ死を待つだけではないんですよ。
廃墟にはネズミやゴキブリ、ムカデやゲジなど、それから野生動物なんかもくるでしょう。
それらのさまざまな生き物から、生きたまま身体を食いちぎられて絶命するかと思います。
意識だけはハッキリしているのに、身体は動かないんですからね。
運が良ければ解体作業に来た作業員などに見つけてもらえるでしょうが、確率は低そうですね。
全身食いちぎられてボロボロになった遺体となって発見される確率の方が高そうです。
廃墟はオバケなんかよりも遥かに怖いことがたくさんあります。
①不法侵入が見つかって人生詰む
②廃墟に潜伏していた不審者に惨殺される
③廃墟内で大怪我をして動物や虫に食い殺される
④待ち伏せヤンキーに金品強奪されてボコられる
どれもイヤな事ばかりですね。
廃墟探索をしようと思う方、これでもまだ廃墟探索をやってみたいと思いますか?