一度でも警備員になったらその後は底辺街道まっしぐら!
タイトルは大袈裟でも誇張でも何でもありません。
コレ、紛れもない事実なんです。
どんなに優秀で、有能で、人柄も良くて、それまでのキャリアがピカイチでも…
一度でも警備会社で働いてしまったら最後です。
完全に人生終了となります。
その後は社会の最底辺を這いつくばる、地獄の人生しか残されません。
これは本当なんです。
僕はこれまでそんな人を何人も見てきました。
僕が前に働いていた大手警備会社に、伊藤さん(仮名)という男性が中途で入社してきました。
伊藤さんは有名私立大学卒で、新卒で超有名な一流企業に入社したエリートでした。
しかし、入社10年目に転属になった部署での人間関係に悩んだ結果、色々あって退職されました。
それから転職活動をする少しの間だけの繋ぎで、という事で、僕がいた某大手警備会社に中途で入社してきました。
僕みたいな、Fラン卒で警備員しかできないようなのとは違って、伊藤さんは本当に頭の良い人だなと思いました。
頭が良いだけじゃなくて、人柄も良い。
警備員にありがちな下品さもないし。
やっぱり有名大手企業で働くような人は人間が違うよなあ、と思いました。
某大手警備会社で警備員をしながら、伊藤さんは再就職先を探していましたが、いかんせん、結果は芳しくないようで
警備員として1年が経とうとした頃には、何だか再就活にもやる気がない様子でした。
伊藤さんは、前職での経歴が結構すごいらしく
スキルもかなりある人なので
その気になればいくらでも再就職はできそうだと思っていたのですが…
結局、その後も2年、3年、と転職活動をしても思わしくない結果続きで、そのまま某大手警備会社の警備員として働き続けています。
僕が某大手警備会社を退職する時に、伊藤さんと食事に行った時に聞いた話なのですが
「僕ね、転職活動頑張ってた頃に、面接を受けに行ったある会社から言われたことがあるんだよ…」
それは…
「あなたはスキルもキャリアもすごくいい。前職の会社での実績も抜群です。しかしどうして警備会社に就職してしまったんですか?」
つまり、
警備員なんかにならなければうちの会社でも採用したのに
という意味合いの事を言われたらしいです。
その会社以外の他の会社でも、何社かに同様のことを言われたことがあったそうです。
警備員になってしまったがために、その後の転職活動が完全に詰んでしまったという事なんでしょうね。
いや、転職活動だけじゃない。
完全に人生詰んだ、って事なんですね。
それだけ、警備業界ってイメージが良くないんですよね。
それで伊藤さんはだんだんと転職活動のモチベーションが下がって、いつの間にか転職する事を諦めたんでしょうね。
僕もそれはよくわかっています。
警備員と聞いて大多数の人がイメージするのは
・薄汚れた汚い作業着で道路で旗振ってるホームレス一歩手前のジジイ
・受付カウンターでハナクソほじりながらボーッとしてるおっさん
・ビルとかの入口なんかでとりあえずただ立ってるだけの頭悪そうなおっさん
「あんなの誰でもデキるじゃんw」ってバカにされる仕事
そういうイメージだと思います。
実際には事務作業も多かったり、PC作業も多かったりする現場もありますが、
そういう所は人目につきにくいし、実際にそういう業務を請け負ってるのは一部の施設警備員だけなので、警備員が事務作業?PC作業?嘘でしょ?警備員なんてただ突っ立ってるかウロウロと建物の中歩き回ってるかのどっちかしかないじゃん(笑)
と思われるのは無理もありません。
完全にイメージで嫌われる職種No. 1と言ってもいいくらいです。悲しいことに。
ただ、先ほども書きましたが最近の施設警備は、PCを使って専門的な業務をこなす現場が増えてきています。
資料作成や帳票作成、データ入力など、一般事務と同じ業務を行う施設警備の現場が年々増えてきています。
でも、警備業界を知らない他業界の採用担当は、いまだに昭和の警備員のイメージのままなんですね。
だから、警備員が警備業界以外の仕事を探そうとしても、書類選考の時点で弾かれるんです。
この風潮はそう簡単に変わりそうにないので、警備員になったら最後、他の業界への転職の道はほぼ絶望的です。