人との関わりが苦手だったからこそしたこと
「他人のせいにしちゃいけない」vs「他人のせいにすると楽になる」の葛藤する気持ち
学生時代、人に会う時に過度な緊張をしていた。「変な人と思われていないか」や「間違ったことを言っては行けない」というプレッシャーで人と話すことが苦手だった。そして、声が小さくて「聞こえにくい、もう少し大きな声で話して」と言われるたびにプレッシャーでさらに声が小さくなる。言いにくいことは、笑って誤魔化して嫌われないようにする。周りから「馬鹿」や「要領悪い」、「真面目だなぁ」と言われることが多く、自分に自信が持てなかったからである。また、自分から話しかけないで人から話しかけられるのを待っていた。その中で高校入学時に友達が出来なかったことをきっかけに「会話の仕方」を学び始める。
高校生時代に学んだ友達の作り方
まず、友達は「友達になろう」と言えばなれると思っていた。小学生の時から一緒の友達で高校生になって久しぶりの友達作りだったから作り方が分からなくて思いついた方法である。なのでクラスの子に「友達になってくれませんか」というメールを送った。しかし、「いいよ」と返信があった次の日に学校に行ってもその子がいるグループには入れなかった。メールを送った子ともそのグループのメンバーともあまり話たことがなく、何を話せばいいのか分からなかったからである。そして、だんだん「あの子なんでついてくるの」と陰口を言われるようになった。全く話さないのにそのグループにいたからである。
高校生時代
声出しから始めてみる
まず、声出しから始めて声帯を鍛えようと思った。本かインターネットに載っていた人形に向かって話しかける方法をやってみる。また、壁に手をついて声を出す方法もやってみる。大声は、出る。けれども、実際に人に話すときは声が小さくなるので「声帯の問題ではない」と思って辞めた。気持ちの問題に気づき始める。
人に対する怖さを取り除く
人に対する怖さをなくしたいと思って自分から挨拶することを心がける。それまでも挨拶は心がけていたけれども、「仲良い人だけ挨拶する」と「人から挨拶されることを待つ」が多かった。挨拶でさえ嫌われるのを恐れていたからである。そこでクラスの人たちに自分から挨拶することによって会話のきっかけを作ろうと考えた。挨拶を自分から始めてから人と話すことに慣れてきた。しかし、挨拶だけで終わることも多かった。そこで、会話に繋げる方法を考え始めた。
大学生時代
会話の方法を学んだ大学図書館
大学生の時、人と会話する方法を求めて4年間大学図書館に通い続けた。「家族との関係性」や「セルフカウンセリングの方法」,「雑談の方法」,「通りやすい声の出し方」,「アンガーマネジメント」というように読んだ本は多岐に渡る。改善する方法を本やインターネットから学んで、「家での練習」や「人との関わり」の中で実践していった。
サークルやボランティア,道案内でいろんな人と関わる。
大学生時代は、4つほど所属していた。また、スクールサポーターも行っていて、時には街で知らない人に道案内することもあった。外国の方やお年寄りの方に道を聞かれやすかったからである。その中で誰とでも話せる力をつけていった。会話の楽しさは、感じるようになった。会話ってこんなに面白いんだと知って、話すことが好きになった。一方で飲み会などであまり話さないし、声も小さいことから「人に気を遣わせているという申し訳なさ」と「話しかけてくれる感謝の気持ち」もあった。本当にありがたく、優しかった。
今、思うこと
今もまだ足りない部分がある。自分の発言に自信が持てなくて声が小さくなるし、苦手な飲み会で「あまり話さない私は、周りに気を遣わせているのではないか」と思う部分もある。また、話す機会が増えてきたからこそ時に相手を傷つける発言もして後悔をする。「発言したら嫌われるかも」と思って何も話せなかったことから話すようになったからである。けれども、少しずつ変わってきたからこそ会話が楽しくなってきた。会話を楽しむためにこれからも私は自分らしい会話の形を見つけていきたいと思う。他人のやり方を取り入れつつ、「いくら会話が盛り上がるからといっても悪口だけは言わないようにする」というような自分の信念も合わせて見つけていく。そして、やり方を人に押し付けないように気をつける。
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