
旧帝大理系学部生の私が、就活で大敗北した話。【実際のESあり】
旧帝大理系学部生の私が、就活で大敗北した話。
こんにちは。
この記事は、旧帝大で理系学部を卒業した私が、学部時代に就活で大敗北した話をまとめたものになります。
旧帝大理系って就活強そうなイメージありませんか?
私は就活なんて余裕だろうと思っていました。
確かに、大学院に進学する人も多いし、進学した方が就活に有利なんだろうけど、学部でも旧帝大なら技術職に就けるだろうと甘く見ていました。
きっとこの記事を読んでいる人にも、
「理系の学部なんだから専攻を活かした仕事に就きたい!」
「大学院に行くのはなんか気が進まない」
「理系学部卒でも専門職就けるかな?」
「院進か就活迷ってる」
という気持ちを持っている人がいるのではないでしょうか。
そこで、今回は私が学部生の頃に「どんなふうに就活したのか」「結果、どうだったのか」というお話をしようかと思います。
実際のESや研究概要書、受けた企業名と各企業の結果まで記載しています。
就活を少しでも考えている理系の学部生の方にとって、少しでも参考になれば嬉しく思います。
1. 就活を始めたきっかけ
実は私は元々院進を考えていました。
それがどうして学部3年生で就活するに至ったのか。
それは、あまりにも授業がつまんなかったからでした。
私は化学を専攻していました。
高校生の頃から理系科目が得意だったのと、化粧品開発に興味があったので大学では化学を専攻しようと決断しました。
しかし、化学が好きだったのかというと全くそうではありません。
むしろ、高校時代は物理の方が好きだったし、得意でした。
でも、就活という観点で考えた時に「化学は就活に強い」というイメージを持っていたので、間違い無いだろうと考えました。
結果、就活に強いという視点は間違ってなかったと思います。
やっぱり、生物や物理と比べて化学は就活強い傾向にあります。
しかし、私は好きにはなれませんでした・・・。
有機化学で電子の動きを考えたり、量子化学でエネルギー準位に矢印書いたり・・・これマジでなんの意味があんの?ってずっと思ってました。
特に辛かったのは、周りが優秀で、化学を楽しんでいることです。
ここはさすが旧帝大で、化学大好きオタクがいっぱいいるんですね。
まったく共感できなかったです。
そんなこんなで勉強が辛くなり、研究なんで向いてないだろう、学部で就活上手くいったら大学を1抜けしてやろうと思って就活を始めました。
しかし、その時期なんと「1月」
学部3年生の1月です。
遅いですよね・・・
それまで就活を全然視野に入れていなかったので、本当に冬休み入ったぐらいに始めました。
もちろんインターン等は全く参加していません。
本選考からスタートです。
でも、この時の私は
「旧帝大だし、インターンなんて行かなくてもなんとかなるだろ。インターンとか行かなきゃいけないのはもっと学歴低い人たち。」
と思ってました笑
何はともあれ、唐突に理系学部就活がスタートしました。
2. 手探りの企業探し
就活を始めて、とりあえず受ける企業を探しました。
私は化粧品や日用品の企業に興味があったのでとりあえず大手の
・花王
・資生堂
を受けようと考えました。
職種は全て研究開発を受けるつもりでいましたが、花王の研究職は院卒のみの募集だったので学部卒でも受けられる商品開発職を受けることにしました。
これだけだと少ないので、文系職も興味あるところをあげて、
・任天堂 企画開発職
・オリエンタルランド 総合職
も受けることにしました。
ただ、楽しそうという本当に興味本位です笑
私は演劇の経験があり、理系で演劇の経験がある人は割と少ないので、なんかその辺活かせばいける気がすると思いました。
また、いろいろ調べながら面白そうと思ったのが、香料メーカーです。
BtoBメーカーは正直あまり興味がなかったのですが、香料というとなんか楽しそうと思い、
・高砂香料
という最大手の香料メーカーも受けることにしました。
3. エントリーシートで大苦戦
受けたい企業が出揃ったところで、続いてエントリーシートの記入に移ります。
そうなると必然的に必要になってくるのが
①ガクチカ
②研究概要書
の2つ。
まず、①ガクチカについて。
コロナ禍もあり、ろくな活動をしてきていないので、ガクチカになりそうなものがマジでない😭
強いていうなら、イベントスタッフのアルバイトをやっていたのでそれをガクチカにすることにしました。
ネットで書き方を調べながら、課題と〜結果と〜と型にそって書いたのがこちら。
あなたが学生時代(大学以降)に最も力を注いだことを、具体的に教えてください。(400文字以内)
大学1年生のときから3年間続けているイベントスタッフのアルバイトです。サブリーダーを務めています。
サブリーダーになったばかりの頃、お客様の対応やスタッフへの指示などすべてを自分1人でやろうとしていました。しかし、パンクしてしまい、お客様を待たせてしまったことがありました。
その際に、このやり方のままではいけないと思い、他のスタッフにもお客様の対応をしてもらうようにしました。すると、仕事を分担したことで、余裕ができ、お客様の様子をより気にかけられるようになりました。
また、他のスタッフから、この人はこっちのポジションの方が向いていると思うとか、この仕事はこうした方がスムーズなんじゃないかといった意見をもらうことがありました。これらを元に、仕事配分を考え直したり、仕事内容を改善したりする機会がありました。
これらの経験から、人と話し、協力することによって、よりよい成果を出せることを学びました。
うん、ありきたりですね。
でも、ESとしては及第点だと今でも思っています。
ちなみにこれを絞り出して形にするのに、一週間以上かかってます笑
だいぶフワフワして具体性に欠ける気がしますが、イベントスタッフというのが結構難しいんですよね。
普通の飲食アルバイトのように決まった場所で決まった仕事をするのではなくて、毎回違う会場(ドームやホール)で、毎回違うアーティストのライブや握手会を、毎回違うメンバーや人数で、毎回違う仕事をするので伝えるのが難しいんです。
サブリーダーというのも、あるアイドルの握手会ではサブリーダーを任されていましたが、他のライブやイベントでは全然下っ端の1メンバーでした。
今思えば、イベントスタッフってガクチカ向きじゃないよな〜って思いました。
とりあえずガクチカができたので、次は②研究概要です。
これが学部で技術職を受ける人の一番意味わからん、、ってなるとこですよね。
だって研究なんてしてないし、なんならまだ研究室も決まってないのに何を書けばいいのやら・・・。
よく学部生でも受けられる企業では設問に、
「※研究テーマが未定の方は、希望する研究テーマか注力した授業などについてご記入ください」
と書いてあります。
なので、興味のある研究について書きました。
そこで私が選んだのは「超分子」でした。
普通に有機化学や無機化学って書いてもありきたりで微妙だなって思ったので、あえて絞り込んでみました。
超分子は、学部3年生の授業でちょこっとだけミニ知識のような形で触れられて面白そうだなーって思っていたので、この少しニッチな分野を書いたら、頭良さそうに見えるのでは!?って思ってました笑
しかし、当時は知識がほぼなかったので、わざわざ本を複数冊買って、勉強しながらまとめました。
1週間ぐらいかかったと思います。
それでできた研究概要書がこちら!

まあ、研究してないのでほんとにただ超分子とは何かをまとめただけですが、レイアウトは悪くないと思います。
正直、学部生の限界です。
本当にこんなんで学部生が院生に勝てるのか?とは思ってましたが
説明会で、学部生も例年いますみたいに言ってたので、まあこんなもんだろって感じでした。
4. いざES提出!各社の結果は・・・
さて、ガクチカと研究概要書ができたところで、ざっくりのESの基本は抑えることができました。
あとは長所短所とか、自己PRとかをそれっぽく書いて完成です。
ESを提出した企業を改めてまとめると、
・資生堂 R&D
・花王 事務系 商品開発職
・高砂香料 研究職
・任天堂 企画
・オリエンタルランド 総合職
です。
そして、気になる各社の結果は・・・
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