![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/170122808/rectangle_large_type_2_654622683f8d23ab46507ad4503e3cfa.png?width=1200)
家族だからこそ、あえて「文通」|無口な夫との向き合い方
わたしの夫は無口だ。
超絶、無口だ。
だから、コミュニケーションがとても難しい。
20歳の時に付き合ってもう10年以上一緒にいるけれど、何年経ってもやっぱり難しいものは難しい。
2024年は特にコミュニケーションがうまくいかない時が多かった。
2024年は家を買ったり(これもレポしたい)、妊活が始まったりで、今後について話合わなければならないタイミングがたくさんあった。
しかし、無口な夫に疲れてしまって、
わたしも夫にうまく気持ちを話せなくなっていた。
↓妊活の話
そして、夫との生活から逃げるように実家に帰った。
自分の部屋で昔の荷物を整理していると、中学校くらいの時に友達とやりとりしていた手紙の束が出てきた。
ちゃんと封筒に入ってるものもあれば、ノートの切れ端で授業中に回していたであろうものもあった。
(よくある、あの形の手紙がいっぱい出てきた。笑)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/170122871/picture_pc_26bfada836abc8c5c8a2a045e784a6a7.jpg?width=1200)
そして、読み返してみると、とてもここでは話せないような内容ばかり。笑
〇〇くんがかっこいい!とか、〇〇が調子に乗っててムカつく!とか、、、
とにかく、思春期って怖いな、凶暴だな、と思った。
人間って怖い。笑
ただ、手紙の中には「あなたのこういうところが好き」とか「こういうところが尊敬してるよ」といった内容のものもあった。
普段は絶対に口では言えてなかったであろうことを、便箋を目の前にすると、なぜか素直な気持ちを言葉にすることができていたのだ。
そんなこんなで思春期の自分に恥ずかしくなりながらも、一方で「文通」というコミュニケーションが持つ力に可能性を感じたわたしは、
「そうだ、夫と文通してみよう!」と思い立った。
口頭での会話は、なかなかうまくコミュニケーションが取れないけれど、文章であれば素直な想いを伝え合えるのではないか?と思ったのだ。
それから東京に戻り、
夫に日頃思ってることとかお互いに手紙で伝えよう、ということを提案して了承をもらった。
そして、まずはわたしが先に手紙を渡した。
・夫への感謝
・日頃の申し訳なく思っていることへの謝罪
・夫の尊敬しているところ
・いまの自分の気持ち
・妊活のこと
・これからの2人のこと
などなど、今わたしが思っていること丸っと全部のせ!みたいな内容だった。
書いてみて、口頭でこれを伝えるのは絶対に無理だろうなー、と思った。
そして夫からも返事をもらった。
返事をもらってからすぐ見ることは、なんか怖くて半日置いた。笑
そして内容を見てみると、
・10年間のいろんなことへの感謝
・コミュニケーションが苦手なことに対する謝罪
・わたしに対する気持ち、尊敬しているところ
・わたしとの暮らしに安らぎを感じていること
・これからの2人のこと
など、夫からも結構長文でたくさん書いてくれていた。
なんだ、夫もわたしに伝えたいことが結構たくさんあったのか!と、大変驚いた。
特に、わたしとの暮らしに安らぎを感じてくれている、というのは本当に嬉しかったし、安心した。
なにも言ってくれないから、今までは不満なのかと思っていた。笑
こうして、長きにわたって拗れていた夫婦関係が改善されたのだった。
「文通」は結構カロリーが消費されるコミュニケーションだ。
しかしながら、相手のことを真っ直ぐに想う気持ちや、自分の感じていることを、丸っと全部一気に伝えることができる、という部分は非常に優れているコミュニケーション手段である。
今の時代、スマホで簡単にコミュニケーションは取れる。
しかし、小一時間かけて書いたであろうヘタクソな手書きの文字、わたしの好みで選んだであろうスヌーピーの便箋や封筒は、無口な夫からの言葉ではない愛を感じるのであった。
これからも、ちゃんと気持ちを伝えたい、と思った時には手紙を書こうと思う。
いつか子が生まれたときにも、子と文通ができたらいいなー。
そう思った。