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日常のストレスを犯罪ドラマ見てデトックスする。『ブレイキング・バッド』『ジェントルメン』から小説『OUT』まで

惹かれる理由

私は、犯罪を扱ったドラマや映画にとても惹かれてしまいます。一気見しないではいられません。
なぜかしら?

答え:自分の日常生活とまったく逆だから。

日ごろの私は徹底的に社会に忖度し、法を遵守して生活しています。
成人した大人が自分を守るために法を守る。ま、基本ですね。
しかしストレス耐性には限界があるのです。

そんな時、毒出しで見るのが犯罪ドラマ。やっぱり好きです。

私はドラマの人物に自分を重ねて見ていますが、ただ単に彼らが荒ぶっているだけでは、臆病な私は引いてしまいます。
やはり主人公の背景には何かリアリティがあって欲しい。

大変な困難から逃れられず、犯罪を「やってしまった」「こうなるのは仕方なかった」と後悔しながら進んでいく主人公が、最後には「これは運命なんだ!」と振り切ってしまう恐ろしさ。
私は息を飲んで見守ります。

そこには「一歩間違えれば自分にも起こったかもしれない」可能性を見ているわけです。←ダメだよ!

実際にやってはダメだからこそ、ドラマの中に飛翔する悪魔を見たいのです。
ありそうであり得ないことを見せてくれるフィクション。

フィクションは、人間には絶対必要だと思います。

では、おすすめ3作品をご紹介します(私調べ)

まずはNetflixから

『ブレイキング・バッド』2008-2013年

次はどうなる?と一気に見てしまうドラマです。5シリーズあります。

アメリカの乾いて荒んだ感じと、主人公の高校教師が普通のおじさんであるという設定が、私はすでに好き。
彼も家族も親戚も、言えない事情を抱えてる。それをフォローしたくて、家族を守ろうとして主人公が考えた金儲けは、彼の破綻を決定づけたのだった。

『ジェントルメン』2024年

ガイ・リッチー監督。
英国、公爵。父が亡くなり息子たちに起きた相続問題から話は始まる。領地と屋敷の秘密。軽はずみな兄と、賢いけど乗り気でない弟。先代から長年仕えてきた使用人は事情に通じ、主人を守るためなら何でもする。

英国貴族と裏社会に通じる組織の人間は、全員がゴージャスです。

…私も同じような島国日本に住んでいるけど?うちらと彼らはこんなに違うのか。
小国日本に生まれ育った私は、彼らの生活がまぶしくてたまりませんが、彼らが陥る困難も、それは痛烈なのでした。

両作品に同じ俳優が出ている

『ブレイキング・バッド』ではフライドチキン店の店長を演じていたあの人が、こちらにも出演しています。
何を考えているのか計れない悪人役です。怖い。

『OUT』桐野夏生/著、1997年

小説からご紹介。
日本を代表する犯罪小説です。

私はサスペンス小説をあまり読まないのですが、松本清張と桐野夏生と京極夏彦は読んでいます。
理由は、感じて考えさせてくれるから。

『OUT』はちょっとやばいです。

日本社会で生きてきた女性なら、登場人物に共感することしきりだと思います。
男性読者なら、読んでどう感じるのかなあ。
私は女性なのでわかりません。とても知りたく思います。

桐野夏生の『OUT』について、読んだ方の感想を伺いたいです。

性別を問わず、小説『OUT』の感想をお待ちしていますー

おわりに

犯罪ドラマとサスペンス小説は、フィクションです。
容量用法をよく守って
正しく摂取しましょうーー!

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