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ChatGPTが間違える本当の理由:AIの『記号接地』問題

AIがより良いものになるためには、「記号接地」という課題があります。この言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、簡単に言うと「言葉と現実の物がきちんと結びついているか」という概念です。

この問題を理解していると、AIが時々間違った回答をする理由が良く分かります。そこで今回は、この「記号接地」についてAIに質問してみました。 ぜひお読みください。
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[ChatGPTの回答]

生成AIと「記号接地」

「記号接地(Symbol Grounding)」とは?
簡単に言うと、「言葉(記号)が実際の意味や現実世界とつながっていること」です。

例えば、「りんご」という言葉を見たとき、多くの人は赤くて丸い果物を思い浮かべますよね?これは、「りんご」という記号(言葉)が、実際のりんごという物体や体験と結びついているからです。この結びつきを     「記号接地」と言います。

しかし、AIはこの記号接地ができていません。AIが「りんご」と言うとき、それはただ膨大なテキストの中から「りんご」の使われ方を学習しているだけで、実際のりんごを見たり、触ったり、食べたりした経験はありません。


生成AIと「記号接地」の問題

ChatGPTのような生成AIは、たくさんの文章を学習し、「どの言葉が次に来るか」を予測しているだけです。
たとえば、AIに「りんごは何色?」と聞くと、「赤いです」と答えます。  これは「りんご」という言葉が「赤い」とよく一緒に使われるからです。しかし、AIは実際にりんごを見たことがあるわけではありません。     これは、人間が「経験」から言葉を理解するのとは大きく違います。

例えば…

  • 人間の場合:「りんご」を見たり、触ったり、食べたりして、「甘い」「赤い」「丸い」と理解する。

  • AIの場合:ネット上の文章データを学習し、「りんご = 赤い、甘い」と統計的に学ぶ。

つまり、AIは記号を扱うのが得意だけど、それが現実とどうつながっているのかは理解していないのです。


生成AIが「記号接地」できないことによる影響

AIが「記号接地」をしていないため、次のような問題が起こることがあります。

  1. 現実とずれた答えを出すことがある

    • 例えば、「りんごは青いですか?」と聞くと、AIは「いいえ、りんごは赤いです」と答えることが多いですが、実際には青りんごもありますよね。AIは本物のりんごを見ていないので、そういう柔軟な判断が苦手です。

  2. 言葉の意味を本当に理解しているわけではない

    • AIは「楽しい」と「嬉しい」の違いを文章のパターンから学んでいますが、人間のように実際の気持ちとして経験したことはありません。

  3. 文脈によって誤った推論をすることがある

    • 例えば、「私は昨日、東京に行きました」と言ったあと、「今日は大阪にいます」と言ったとき、人間なら「東京から大阪に移動したんだな」と理解できますが、AIは必ずしもそういう推論が得意ではありません。


まとめ:AIを上手に使うために

AIが「記号接地」できないことを理解することが大切です。そのうえで、AIを便利に使うコツを考えましょう。

AIの答えは必ずしも「経験から導き出した真実」ではなく、「統計的にもっともらしい答え」だと意識する
「これは本当に正しいのか?」と、人間の知識や経験で確認する
特に現実世界の事実や、専門的な内容は鵜呑みにしない

AIはとても便利ですが、「本当に理解しているわけではない」ということを覚えておくと、より安全に、効果的に活用できます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。今後もあなたのお役に立てる記事を投稿していきますので、スキ・コメント・フォローなどを頂けますと感謝感激です。宜しくお願いいたします。

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