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発達障害の僕が大人になるとこうなる(何が悪いのか分からない悪)
38歳の事でした。そのころ僕は情報システム部に所属して好きなパソコンをいじって過ごしている毎日でした。この仕事は満足していたし、定年退職するまで続けることが出来たらいいなぁと思っていました。
僕の会社では何年かに1回のペースで旅行に連れてってもらえます。そのための実行委員会が組織されたのですが、その実行委員会のために僕が作業用のパソコンを準備して設置しました。そのころ会社内のクライアントパソコンは全て僕が管理しており、どのパソコンがどんな作業をしているかも把握できる状態でした。何年かに1回の旅行っていうやつは毎回行き先は発表まで秘密にされておくのが通例で、誰も知らなかったのですが僕はパソコンの管理者という立場上、実行委員会のパソコンも見れる状態だったので行き先も事前に知っている状態でした。よく社員さんに「今回の旅行はどこに行くの?あんたなら知ってるでしょ?」と言われましたが、「知らない」と答えていました。
ところが最後の最後で気が緩みました。発表の日の発表の時の10分前に実行委員長に「行き先は〇〇なんでしょ?」と言ってしまいました。実行委員長は「知ってたんですか~。誰にも言ってないでしょ?」と聞かれたので「言ってないよ」と答えました。委員長は「それならいいですよ」と言いました。
しかし後日、僕は会議室に呼ばれました。実行委員長ではなく、その下の委員からの密告があり、僕は秘密を守る義務を破った罪があると言われました。それで懲罰委員会にかけられました。結果、有罪にはならなかったのですが情報システム部からは飛ばされ、パソコンに関するあらゆる権限は外され、会社のパソコンは触ってはいけないと言われ、パソコンを触ることのない部署に飛ばされました。
もう終わった・・・と思った僕は会社を辞めようと思ったのですが、何人もの人が辞めたらアカンと言ってくれ、話を聞いてくれ、なぐさめてくれました。正直僕のどこが悪かったのか分かる面もあるけど、ここまでされるほどではないと思っています。一般社会の常識では一発アウトなのでしょう。でも僕の中では正しいこと、悪いことが曖昧になっているのでしょう。これも発達障害の精神の未熟さから来ているのだろうと思っています。