発達障害の僕が大人になるとこうなる(子供のころはこうだった)
僕は20歳の時にうつ病を発症し、そのまま治ることはなく、かといって重い症状にもなることもなく医学的に言えば「軽い鬱状態」がずっと続く気分変調症という名の病気を患っていると思ってずっと生きてきました。しかし、40代前半の時に仕事上のトラブルや問題点を長らく通っている心療内科の先生に言ったところ、「自閉症スペクトラム障害とADHD」と診断されました。いわゆる発達障害です。WAIS-Ⅳ的なテストはしなくていいの?と聞きましたが、そんなことする必要もなく確定です、と言われました。昔は発達障害という言葉さえ無かったのですが、発達障害という言葉がテレビとかメディアで言われるようになって、その流行に乗っかるように自分も発達障害者ということになりました。
考えてみれば子供のころからそれは発達障害が原因だ!とは言えないかもしれないけど、そういう片鱗はあったなぁと思います。子供のころから自覚していたのは1対1の二人では仲良く話が出来るのに、友達が三人以上集まると全く言葉を発することができなくるというのは明確に覚えています。また、子供のころ親の勧めで剣道をやっていたのですが、試合の日になると必ず熱が出て吐き気がしていました。それは「僕がもし試合に勝ってしまったら相手が傷つくだろう」という、優しさというか考えすぎというか、そういうのから来ていました。そんな中試合をして負けるとコロッと熱が引いて症状が無くなってしまうのがたいていでした。今でも勝負事というのは大嫌いでそういう事はなるべく敬遠しています。また、泊りの旅行の時も必ず熱が出ていました。これは「家には帰れない距離まで遠出して、そこで何かアクシデントやトラブルがあったらどうしようか」という心配からきていて、実際に熱が出てつらい思いをするっていうのは高校を卒業するまで続きました。
辛さのピークは大学受験の時でした。親から強く「我が家にはお金が無いから国立大学に合格するように」と言われていてそんな中頑張っていたのですが、受験の半年前くらいから常に胃が悪い状態が続き、センター試験(現在の大学入学共通テスト)の前の日は病院で点滴を打っていました。正直体はフラフラだし気持ちも意気揚々とは程遠い状態でした。けっか、志望校からランクを一つ落とした国立大学に入学することになりました。
こうやって振り返りながら文章を書いていると、発達障害が原因というより心が弱い子だったんだろうな、とも考えられますね。