パーキンソン病
パーキンソン病
看護のポイント
Ⅰ、疾患が進行してくると症状が増悪氏、運動能力や日常生活能力は徐々に低下する。転倒などを起こす危険性がるので、安全に日常生活が送れるように援助する。
2、薬物治療により症状はかなりの改善がみられるが、抗パーキンソン薬の長期連用により副作用が出現するため、薬物を調整しながら、日常生活動作ができるだけ自立できるように援助する。
3、厚生省認定の特定疾患であり、療養生活が長期にわたると患者は仕事や家庭内の役割が果たせず、家族の経済的・精神的負担は大きくなる。患者・家族に対して心理的・社会的援助を行う。
アセスメント
必要な情報
情報分析の視点
1、症状の出現状況、部位、程度
2、薬物治療の内容と効果、副作用の有無
3、日常生活動作が障害される部位と程度
4、リハビリテーション実施の有無と訓練内容
5、患者・家族の疾患に対する認識
6、患者・家族の経済状況、生活状況、社会資源の活用状況
1、症状はどのように出現し、どのようなときに増強するか
2、ADLが障害されているのはどの範囲か
3、患者・家族は疾患や障害をどのように受け止めているか
4、家族への援助の必要性はないか
看護診断
患者目標
・前屈姿勢や不確実な歩行に関連した損傷のハイリスク状態:転倒
・振戦、筋固縮、寡動に関連した身体運動性の障害
・振戦、筋固縮、寡動に関連したセルフケア不足
・患者・家族の疾患についての知識不足に関連した家庭維持管理の障害
・損傷の危険性を高める身体的因子が認識できる。
・安全を確保するための行動がとれる。
・転倒による身体損傷がない。
・現在の運動能力が維持できる。
・ADLが自力、または少しの介助でできる。
・患者・家族が疾患について正しい認識をもつことができる。
・家庭での患者・家族の役割変更ができ、その状況に満足できる。
看護計画
対策
根拠および留意点
OP
1、症状の種類と出現状況、部位、程度
2、症状の時間による変化と服薬との関連
3、薬物の効果・副作用の有無
4、ADLの状況と症状
①食事動作
②排泄動作
③清潔動作
④移動動作
⑤衣服の着脱動作
⑥コミュニケーション
5、リハビリテーションの訓練内容とその評価
6、患者・家族の疾患に対する反応
7、患者・家族の経済状況、生活状況
⇒初発症状として、視力の低下や眼球の動きが悪くなり、ものが2重に見える複視、眼球が細かく動く眼振、頭痛など眼の症状が多い。
TP
1、ADLへの援助
2、患者の心理的援助
①疾患をどのように受け止めているか、不安や心配はないか
②疾患について正しく理解するように説明する。
EP
1、患者・家族の社会資源活用のための援助
①ケースワーカーと連絡をとり、活用できる社会資源について説明する。
②患者自身の相談や活動の場として「パーキンソン友の会」などがあることを話す。
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