博識学会という派閥
博識学会は、「知恵」の星神ヌースを信仰する学者たちの派閥。天才クラブとは違い、宇宙から知識を求める人たちを広く受け入れ、個人の限界を超えるために設立された学術ネットワーク。学術組織でありながら商業組織の面も持ち合わせ、「知識はお金のように循環しなければならない」を理念とし、独立した採算性をとる各学派が宇宙を遍歴しながら知識を集めている。
天才クラブとの違い
符玄によると、ヌースの絶対的な信条は「知識は苦痛と引き換えに得るべきである」とされているとのこと。(ボイス「世間話・第三の目」より)
また、パム新聞第5号「知恵特集」において、「『宇宙に対する答えは人間の知恵の限界を超えている』——この結論を明確に理解した天才だけが、俗世の知識欲という束縛から解き放たれ、『天才クラブ』の真の一員になれるのだ。」とある。
協力関係
スターピースカンパニー
博識学会のスポンサー。学会にとっての生命線。
一見対等な関係のように見えるが、金を握らせて不利益になる研究をやめさせるなど、力関係としてはカンパニーが強いと思われる。
特に技術開発部との関わりが強く、技術開発部部長であるアポリは博識学会の実質的な支配者と言われている。
仙舟同盟
協定を結んでいる。
学派一覧
博識学会には独立した学派がいくつかあり、その一部が明らかになっている。各学派は財団のように自立している。以下の説明はヘルタの手稿から引用。
通感学派
種族間に共通の思考の架け橋を作ることに尽力している。
主な成果が「共感覚ビーコン」。カンパニーは今でも毎期、かなりの額の特許使用料を通感学派に払っているらしく、学派は一国に匹敵するほどの富があるようだ。
星空生態学派
宇宙をより大きな生態系の観察対象として捉え、虚空歌鯨やブライトクラゲなどの宇宙の生き物の研究を行う学派。この学派は「天彗星ウォール」の発見から始まり、この壁が「存護」のクリフォトの古代遺物であることが証明されたことで、カンパニーは大喜びし、多額の資金を与えた。
燭炭学派
学会の印刷部門であり、多数のライター、スクリプター、タイピスト、プログラマー、書籍制作者などで構成されている。
この学派は、利他的で崇高な意図から、利己的な科学研究を放棄し、より多くの人々が知識にアクセスできるようにするという大義名分に専念した。
特に『漫遊指南』と呼ばれる一連の書籍は、その代表格。
オーバーンハイム
燭炭学派の執筆者。
クリオ
トッド・ライオットの弟子。
フィメンカ
琥珀2104紀頃、燭炭学派に属していたスクライブ(書記官)。
武装考古学派
星間探査と文明の考古学に情熱を傾け、常に最も人を寄せ付けない惑星を旅し、最も危険な遺跡を探索する学派。
徹底した武装で傭兵を率いて、琥珀紀に忘れ去られた運河へ、途中で何人か生贄となる。貴重な古文書や書類を掘り出し、容赦なく爆薬を仕掛け、通路を爆破で作り、そして嬉々として離れる。
彼らは学者というよりも傭兵だったと言う意見もある。
アレン・ドレイク・ワンアーム・ジョーンズ
武装考古学派の首席学士。
ホセ・ラサロ
前ナナシビト、現武装考古学派隊員。宇宙ステーション「ヘルタ」に宇宙地理課のスタッフとして所属していた。反重力ドリンク「カリパ」の発明者。
量子歴史学派
元祖心理歴史学派の破綻から生まれた新しい学派。その本来の目的は、歴史の中に隠された擾乱や変化のパターンを見つけ出し、未来を予測すること。しかし、今は難解な「算法」を使って運命を占う魔術師の集団に過ぎない。
その他の学派・学会内派閥
凡人院
Dr.レイシオ
風変わりで自己中心的、やや陰気ながらも風格のある「博識学会」の学者。端正な顔立ちだが、なぜかいつも奇妙な石膏の頭部像で顔を隠している。
博識学会加入時、認識論理をテーマとした答弁にて、「情熱的な手が冷たい剣を握っている」と評価され、全員一致で通過している。
その他所属不明の人物
デュロワ士爵
B・メンデル
トッド・ライオット
仙舟の歴史を研究する学者で、クリオの師匠。
冒険クエスト「トッド・ライオットの学術研究:青嚢観察」「トッド・ライオットの学術研究:龍図三変」「トッド・ライオットの学術研究:続」に登場。
ベニーニ
トッド・ライオットの師匠。
その他
光跡の拓本
博識学会が隠匿された知識の交流に使うマーク。腐食性も毒性もない、学会の装置でしか識別できない光学塗料が使用されている。
このマークを残すことで武装考古学派に遺跡を爆破するなと忠告できる、らしい。
博識学会のコード
おそらく、博識学会に属する学者にはコードがあり、これを使って報告書等のやり取りをしている模様。
博識学会の待遇
模擬宇宙奇物関連
模擬宇宙イベント関連
アイテム関連
存護の建材についてはIPC雑記の方に記述があるため省略。