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IDETABI〜出旅誕生 前編
2024年5月18日、長野県の大町市にて1つのフェスイベントが誕生した。大久保空と保坂海、”空”と”海”が仲間と一緒に生み出したフェスイベントを自分なりに振り返ってみる。
奇跡の出会いと動き出した歯車
長野県に移住してきて半年が経過した頃、長野駅から歩いて5分のところにあるoddo coffeeで僕と空は出会った。最初は、「本当に同い年??」という互いに少し信じられないような状況から話し始めた記憶がある。当時からビデオ・フォトグラファーとして活動していた空と、大学生の僕とでは全く異なる背景を持っていてびっくり。そんなところから、「IDETABI〜出旅」の歯車は動き出したのだと今になって思う。
とはいえ、本格的に始動し始めたのは出会ってから半年くらいが経ってからのことであったと思う。少し肌寒くなってくるような時期から、空と僕、夢叶と当時まだ高校生だった龍生と一緒にSkypeでミーティングを始めた。僕と空で、ある程度どんな人を呼びたくて、どんな出店者さんを呼びたいかは事前に少し妄想していた。それを共有しつつ今後の動きを決めていく、、はずだったけど、色々脱線しまくって進んでるのか進んでないのかわからない気がしている。(今振り返ってみると、、という話)出店責任者として出店側の管理を担うというのはStowly Marcheでの経験を活かしていけると思っていた。この時は、自分にはなんとかできるだろうと少し甘く考えていた。そして、心のどこかでなんとかなるだろうという思いもずっと持っていた。だが、現実は違った。
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気持ちの問題、
4人でオンラインミーティングを始めて行ってから1ヶ月以上が経過した時、空とはそこそこ頻繁に連絡をとっていた。年内でもかなり気温が下がってきて、外に出るにもダウンなどの羽織ものを着て出ていくようなそんな季節になっていたとき、空とこんな話になった。「ちょっとやばいかもね、みんなの意識が分散している。」どんな動きをして欲しくてこのチームを組んだのか、みんなの役割とやることはどんなことがあるのか。明確にしてきたつもりでも、全然曖昧なところがたくさんあったり、自分のやるべきことが見えていなかったりすることが多くあった。何度かグループラインで今後の動きについて相談したいから、ちゃんと話し合いたいという投げかけをしてみても、なかなかみんなの予定が合うことがなく時間だけが過ぎ去っていった。
そして、僕もなんとなくこんなことを思い始めていた。「そもそも、俺がこのイベントでやりたいことって何?」確かに、共同主催の1人として活動をしてきたけどよくよく思えば、自分はただ乗っかって一緒にやっているだけなのでは?人と人を繋ぐって言ってたけど、本当にそんなことできてるのか?地元は北海道で、大町でもなんでもないし本当にそんなことやってみたいと思っているのか?いろんな想いと問いが自分の頭を駆け巡って、このイベントに対する想いが揺らいできていた。開催2ヶ月くらいの時に空と長野駅のスタバでMTGをすることになった。そこで、僕は空に正直に思っていたことを打ち明けた。
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僕が出旅〜IDETABIに込めた想い
空と、かなり近づいてきたイベントへ向けた準備の佳境に入り始めていたので改めて、長野市で2人でMTGをすることにした。その時の僕は、正直に迷っていた。本当に僕のIDETABIにおける存在とはなんなのか。出店や出演、機材や会場の準備などを詰めていくことについて話をしていく。だが、なんかモヤついていた。なので一息間があった次の一言目で聞いてみた。「俺がこのイベントの共同主催であることってなんの意味があると思う?」そう思っている背景も含めて、率直に空にぶつけてみた。すると、「海がいる、これだけで俺は嬉しいし何より、みんなで一緒に創り上げたイベントになるよ。俺だけが創ったんじゃなくて。俺だけで創れるわけないから。」素直にその言葉がすごく嬉しかった。自分の中にあった何か重たいものは少しとれた。でも、まだ引っかかっていた。本当に何がしたいのか、このイベントを通して自分はどうなりたいのか。何が欲しいのか。
すると、ふとこんな話になった。「本当にいい名前だよね、『出旅〜IDETABI』」その言葉から、このイベントの名前に込めた想いを思い返していった時にハッとなった。「このイベント、いろんな人につながってほしい・何かの踏み出すきっかけになってほしいと思っていたけど、自分のためのものだったんだ。」僕が、いろんな人と繋がって新しい何かへ半歩でも踏み出すためにこのイベントを創るんだ。そう思った時に、一気に自分の心の中にあった何かが吹っ切れた。僕が名付けたこのイベントは、回り回って自分のためにつけていたのかもしれないと思った。そこからは、あまり迷うことは無くなった。自分も含めた、イベントにいる人たち・きてくれる人たちが笑顔になってくれる姿を想像できるようになった。本当に気合いを入れ直すことができた。
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イベント前日、、
そして、いろいろな方面にご協力をお願いしながら準備を進めていくことができ、開催前日まで漕ぎ着けた。そして、前日にはたくさんの人が会場準備に手伝いに来てくださっていた。僕が到着した頃には、もう会場にメインとなるステージのティピは設置完了していて、一気にフェスを主催している実感が湧いてきた。僕は出店部門の責任者として、会場内での出店者さんの配置を全部任せてもらっていた。「明日、この場所にこの方が来てくれてこんなふうに会場を見れる景色になるといいな。もっとこの場所をうまく使いたい、どう思う?」という会話を一緒に手伝ってくれた子達と一緒に陽が落ちていくギリギリまで考えていた。でも、思っていた以上に会場レイアウトは難しかった。当日実際の大きさに場ミリを打ってみても、イメージと違う点は多々見つかったり、思っていたような空間ではなく少し開放感がありすぎて閑散としてしまうなど、本当に迷うことが多くあった。でも、その迷いをみんなで考えてもっと良くしていくための話し合いをしている自分がすごく楽しかった。出店側の場ミリうちが終わった後も、会場周りの装飾や電飾の調整は残っていたので最後まで残ってみんなで会場の完成まで漕ぎ着けられた。運営と前泊する人たちの宿泊場所まで移動して、明日の最終確認と前夜祭をした。(とは言っても、前夜祭の雰囲気強すぎて特に確認したかどうかも覚えていない笑)結局、みんなが寝付いたのは夜中の3時ごろで、次の日にみんな死に物狂いでイベントを運営していく側とは到底思えないくらい盛り上がった笑
そして、5月18日を迎えていく、、、。
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後編へ〜
出旅〜IDETABI共同主催
保坂 海
出旅〜IDETABI公式Instagramアカウント
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僕のInstagramアカウント
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