日本の未来は暗いのか? ~日本の論点2024-2025~
はじめに
大前研一さんの「日本の論点2024-2025」を読んで特に印象に残った
日本のシニアが楽しい定年後を送るための秘訣とそこに眠るビジネスチャンス
10年以上前に予見できた,モバイル事業以外に楽天グループが抱える衰退理由
グローバル化の時代にもかかわらず,日本人の英語力が一向に伸びない理由
この3つのトピックを取り上げていきたいと思います.
著者紹介 大前研一さんとは
この文が大前研一さんを端的に表す,最もわかりやすいものだと思います.
大前研一さんはこのような起業家,経営コンサルタントの方です.
日本のシニアが楽しい定年後を送るための秘訣とそこに眠るビジネスチャンス
御年80歳になられた大前研一さん,
老後を楽しむのに必要なのは
体力
友達
スキル
の3つだといいます.
それらはお金で買うことはできず、また一朝一夕に身につくものでもありません。
何十年も前から準備してこそ、豊かな人生後半戦をすごすことができ,それは現役時代のすごし方にかかっているのです.
老後を楽しむには今すぐ趣味を充実させろ
大前研一が学長を務めるビジネス・ブレークスルー大学には、「50代からの選択」という人気授業があるそうです。
最初の授業では、まず縦軸に「室内」「室外」、横軸に「1人」「集団」を置いて4つの象限をつくり、それぞれにやりたい趣味を書きます.
私の場合を考えてみました.
室内×1人
読書
料理
映画鑑賞
サウナ
室内×集団
ボードゲーム
テレビゲーム
談笑
室外×1人
散歩
ランニング
サーフィン(今年の夏チャレンジ予定)
登山
室外×集団
フットサル
スノーボード
これからチャレンジするものや,これは趣味なのか?といったもの(談笑)まで無理やり絞り出しても合計13個でした.
理想は、4つの象限にそれぞれ5個ずつ、計20個の趣味を持つことだそうです。
バランスよく趣味を持っていれば、春夏秋冬、雨の日も晴れた日も、孤独にならずに老後を楽しめるとのこと。
計画は、自分を動かすエネルギーになる
こんな経験はありませんか?
人が家に来るから,部屋を掃除する(逆に人が来ないと掃除しない)
夏,海に行くから体を絞る(冬は体を出す機会がないため,わがままボディ)
などなど,些細なことですが,予定があるから予定があるから行動に移せるというものは多いです.
逆に
そのうちやろう
時間ができたら
と漠然と考えていると、最初に芽生えた好奇心が萎んできて、ますます後回しになってしまいます。
気づいたら定年を迎えて、体力、友達、スキルの点で手遅れになってしまうのです.
室外の趣味は体力,集団でやる趣味は友達が無いと楽しむことができません.
老後に焦点が当てられていますが,若いうちからでも,充実させておくとが可能です.
いや,若いうちからこそ趣味を充実させることで一生楽しい人生となります.
合計20個というのはなかなか遠く感じます.
ですが現状,10個以上あるのをポジティブに捉えようと思います.
食わず嫌いをせず,新しいことには一旦チャレンジし,20代のうちに20個以上になることを意識していきます.
人生100年時代を迎えた今、長い人生を楽しくすごすために必要なのは
体力
友達
スキル
この3つです.
10年以上前に予見できた,モバイル事業以外に楽天グループが抱える衰退理由
楽天グループがモバイル事業で大赤字を出しており,苦しんでいることは多くの方がご存知でしょう.
ですが,大前研一さんは
と仰っており,
10年前に、「楽天のビジネスモデルは今後行き詰まる」と指摘していたそうです.
楽天市場とAmazonの違い
大前研一さんは楽天のビジネスモデルには2つの問題があるといいます.
それは
物流を握っていないこと
売り上げがたたないこと
この2つです.
物流を握っていないこと
楽天市場のビジネスモデルは
仮想のショッピングモール「楽天市場」をインターネット上に作り,ユーザーが出店している店舗から商品を買い、楽天は手数料で利益を得るというものです.。
商品を届けるのは第三者依存で、自社ではコントロールができません.
売り上げがたたないこと
商品が売れて取扱高が膨らんでも、楽天市場自身は場所貸しにすぎないので、計上できるのはマージンだけで売上げが小さい。
それに対して、2000年に日本でEC事業を開始したアマゾンは、自身が企業から商品を買って倉庫に在庫を持っています。
このモデルだと自社で物流を管理できて、売上げも立ちます。
アマゾンがウォルマートと競い合う世界最大規模の小売業者になったのは、単なるサイバー上の場所貸しにならなかったからなのです.
このようにモバイル事業を始める以前に,ビジネスモデルの脆弱性が指摘されていたのです.
誰も求めていなかった?第4のキャリア
楽天が参入するまでは大手3社の寡占状態でした.
世界の多くの国は1~2社の寡占で、生き残れるのはせいぜい3位まで.
4位以降が単独で浮上したケースはまず見当たらないそうです.
楽天はその4社目になろうとした上に,モバイル事業に参入した途端,管政権による値下げプッシュで大手3社が格安プランを発表したことにより,楽天の優位性は無くなってしまったと思います.
今楽天モバイルを使っているのは
楽天の電波圏内で
家にWi-Fiがなく,
毎月かなりの通信量を消費する人
に限られていると思います.
楽天モバイルユーザーの私としては,楽天モバイルはかなり重宝しておりコスパが高いと思います.
ですが,私のように毎月100G以上使うようなユーザーしかいないのであれば,
プラン改悪→ユーザー減少→プラン改悪の負のスパイラルしかありません.
結局,楽天にとって悪い方向しかないように思います.
最近はいよいよ虎の子の楽天カード事業まで切り売りするのか!?という状態です.
今は今後の楽天を左右する瀬戸際なのかもしれません.
グローバル化の時代にもかかわらず,日本人の英語力が一向に伸びない理由
中高の6年間,一応英語の勉強をした方がほとんどだと思います.
なんなら,小学校や大学でも英語を学んでいた方もいらっしゃるかもしれません.
時代遅れの日本語教育
ですが,「英語を話せますか?」と聞かれて,話せると答える方はほとんどいないのでは,と思います.
その原因は江戸時代から変わらないう読み書き中心のプログラムにあるといいます.
日本の学校における英語教育が
和文英訳
英文和訳
文法
の3つを教えることにフォーカスされている一方で,
リスニング
発音
が軽視されています.
英会話とは英語を聞いて英語で返す会話のことです.
ですが日本では、英語を聞いたらいったん頭で文法構造を理解してから和訳をすることになります。
そして、返答を日本語で考えたら、それを英訳して相手に返す。
たかが会話なのに、ムダなプロセスが多すぎるのです。
研究者などの,アカデミックな分野で活躍されるなら読み書きのスキルももちろん必要です.
ですが,そうでは無い人は,読み書きよりも話す聞くスキルの方が重要です.
今の学習方法では一生英語を話せることにはならないのです.
英語は本当に必要?
グローバル化の時代の中で,英語の重要性はますます高まっているように感じます.
ですが,普通に生きている中で,英語の必要性を感じる人はどのくらいいるのでしょうか?
完全に私見ですが,正直,英語は必要なく,日本語だけで暮らせる人がほとんどだと思います.
それなのに,大人になってから
英語ができたらかっこいい
旅行との時に便利
程度のモチベーションで英語を継続的に勉強し,英語力を高めるのはほぼ無理だと思います.(自戒を込めて)
お金を稼ぐこと
綺麗なお姉さん
このようなどうしても英語を習得しなければならないという,喫緊のをモチベーションがないと,なかなか難しいのでは無いでしょうか?
書籍でも出てきた韓国やドイツでは,英語で仕事ができなければ昇格できないなどの理由で,英語を学ぶ緊急性が高まりました.
その結果,日本とは大きな差がついたのです.
私も学生時代,韓国の留学生が同じ研究室にいましたが,教授のとの英語のやりとりはかなり流暢で,享受よりもはるかに英語が堪能でした.
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