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ふぇんにち散歩-Feng fan編-
GW後半始まりの5/3、前々から行ってみたいなと思っていた21_21 DESIGN SIGHTに行ってみた。MINIなら言わずもがな知っているはず、めざましメディアでフェンファンくんが紹介していた建築を見てみたくて。
小さな冒険の始まり
いつも休日の午前中はぐずぐずだらだらしてしまう。この日も動き出したのは14時過ぎ。
乃木坂駅を降りて国立新美術館直通の6番出口。このエントランスが現れた。
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5月の15時、きらきらの日光を纏った入り口が眩しくて、これから踏み出す世界にワクワクした。
中に入り展示の入り口を横目にまずは美術館の正面へ。
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いつも写真で見るあの曲線だ。
重い腰を上げた自分へのご褒美のような美しさがそこにあった。
正面から国立新美術館の美しさをひとしきり楽しんだ後、いよいよ今日の本丸、21_21 DESIGN SIGHTに行くべくミッドタウンガーデンへ移動した。その距離およそ徒歩5分。(ちっか!)
遠目からたくさんの鯉のぼりが見えた。
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季節を感じるなぁと思いつつ近づくと思っていたよりもパンチの効いた(笑)柄の鯉がたくさん天を仰いでいた。
" 令和ってすごいや、自由だ "
この一コマでずいぶん大きな感想を持ってしまった。
そこから歩みを進めると
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あ、あれはまさに…!
21_21 DESIGN SIGHT
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事前に見ていた建物の紹介を読んだ時はふぅーんくらいにしか思っていなかったが(コラ)、この大鉄板が折り曲げられて建物の屋根となっている姿をそばで見ていると
どうやって作ったのか、どうやってこの構造を思いついたのかという疑問と同時に建築家の頭の中って宇宙だな、などと思った。
この日の展示は2つ。
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ひとつは三宅一生さんのブランドme ISSEY MIYAKEを代表する素材STRETCH PLEATSの展示。
スペース内にはずっとSTRETCH PLEATSのプリーツ生地を織る音が響きわたり人体に合わせた立体的なデザインを作り上げるまでの思考や工程が見れた。織り機の音が心地よかった。
もうひとつの展示は未来のかけら
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より良い未来を描くためのデザインは既存の動物や昆虫の関節、動きを模しているものが多くあった。生物の動きがいかに効率的で美しいか、それを発展させいかに優れたデザイン・人工物として産み出すかという内容に見てとれた。
展示の面白さもさることながら、安藤忠雄さんの建築の醍醐味(と勝手に思っている)、コンクリートと採光のコントラストも楽しめて満足な気持ちで外に出るともう夕刻前。
近くで音楽が聞こえるなと思い近づくとBillboardのDJブースと飲食店の出店スペースがあった。
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のびのびとした空気感、少し遠くから聞こえてくる音楽に身を委ねながら一息。
贅沢な時間。
まったりして気がついた頃にはもう日が沈みかけていた。
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さて。国立新美術館に戻るか。
遠距離現在 Universal / Remote
なんだなんだ?
タイトルを読んだだけではわからない展示内容。
21_21 DESIGN SIGHTを見に行こうと思い始めてから周辺の美術館の展示を調べて目に留まったこの展示の紹介文はこうだった。
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(タイトルは)資本と情報が世界規模で移動する今世紀の状況を踏まえたものです。監視システムの過剰や精密なテクノロジーのもたらす滑稽さ、また人間の深い孤独を感じさせる作品群は、今の時代、あるいはポストコロナ時代の世界と真摯に向き合っているようにも見えます。本展は、「Pan- の規模で拡大し続ける社会」、「リモート化する個人」の2つを軸に、このような社会的条件が形成されてきた今世紀の社会の在り方に取り組んだ8名と1組の作品をご紹介します。
***
…現代社会に対する風刺や問題提起を含んだ作品なのかな?想像もつかないけどどんなものがあるか見てみたい、そう思ってチケットを予約した。
一番印象的だった作品は
徐氷 とんぼの眼
作品は監視カメラの映像を繋ぎ合わせた男女のラブストーリーなのだが、そのメイキングこそが作品の様に感じた。
行き過ぎた監視社会、テクノロジーをどう扱うべきかルールが定まりきらないまま世界が動いていて、この主人公の様にどこか知らないところで同じ様なことがなされてるかもしれないと思うとゾッとした。
次に印象に残ったのは
エヴァン・ロス あなたが生まれてから
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142068618/picture_pc_f45a24014c20a19300fb18ce93f66e0b.jpg?width=1200)
自分のPCのキャッシュを空間一面に貼り出していてインパクト大なのだが、この画像の中には本人の記憶にない広告などで流れてきた様な画像もたくさんあるそうで。よく考えてみれば何も特別なことではない。今スマホやPCとともに生きてる人はみんな同じことなのだ。
キャッシュの自画像を知るのはある意味怖い。
だが、たくさんの情報の中で結局見たいものを見て見たくないものは処理せず流れていく、人はそうやって生きているんだな。あまり怖がらなくてもいいか。
そんなことを思い至った。
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映像作品がふんだんにあったこの展示、全て見るのに2時間半くらいかかった。
閉館時間に見終えられないかもしれないと不安になる程充実した展示だった。
ここで今日を終えてもいいかもな。
でも少しお腹も減ったな。
夜の散歩でもしようかな。
そう思いながら美術館を出てとぼとぼ歩き出した。
(つづく)