871ンスタライブ #011(w/ライター三宅さん)
20年12月12日(土)
主催:柳井貢(以下:871)
ゲスト:三宅正一(以下:三宅)
(871) 今日は、音楽ものを中心にライター業をやられている三宅正一さんをお呼びしています。先日の配信で音楽雑誌の話もしたし、見てくれてる人の中で割とライター志望の人もいると感じたので。三宅さんは『ODD Foot Works』のレーベルとか事務所もやられたりもしていて、裏方仲間でもあるっていう感じですね。
(三宅) どうもどうも!
(871) 宜しくお願いします!
今日は大きく2つ話したいことがありまして。一つは、配信を見てくれてる人の中で意外と音楽の物書きをしたいという人がいてくれるんですけど、そういう方に、例えば三宅さんはどんな経歴で何をしてきて、何が楽しくて何が辛かったとかを聞けたらなって思っています。もう一つは、『ODD Foot Works』やられてるじゃないですか?ライター業をやりつつ、アーティストマネジメントとかレーベルを何でしてるんですかっていう(笑)
(三宅) よく聞かれます(笑)
(871) あと僕好きな話があって。三宅さんって結構表で喋るじゃないですか?で、僕が『cutman-booche』のマネージャーをしてた時に、配信番組か何かに来てもらったんですよね。で、後日三宅さんから"あの時柳井が誘ってくれてからそういうの(表で喋る仕事)が増えた"みたいなことを言ってくれたのが1回あって。
(三宅) そうですね。本当にそうでした。
(871) ライターの仕事と、表で喋る仕事の違いってどういう感じなんですか?
(三宅) あんまり分けて考えずにやってる感じはありますね。両方楽しいです。
(871) ライターさんの能力として、インタビューをする能力とインタビューした音声を原稿化する能力と、何対何くらいの割合なんですか?
(三宅) それは5対5でありたいですね。
でも本当は喋ったものをそのまま映像とかで流した方が早くていいなとは思ってます。
インタビューを原稿化する難しさと、一部を切り取ることのリスク
(871) なるほど。
でもこの前、凄い感動したのが、LIFE OF MUSICの(山中)拓也と僕の対談をやってもらったじゃないですか。
僕が余計なことを喋りすぎて、出して良い情報とダメな情報が分からなさすぎるから一回書き起こし原稿を貰ったじゃないですか?その時に、僕が喋ってる話って文字にすると凄く読みづらいなぁと思って。で、ざっくり2箇所ぐらい訂正のお話しをして、その次に上がってきた完成原稿を読んだら別人が喋ってるみたいに分かりやすくて!
(三宅) ははは(笑)でもそれが難しいですよね。生の言葉を残しつつ、整理しないと読みにくいので。そこはどのライターも凄く気遣うところですよね。
(871) 言い回しが多少変わったりもするじゃないですか?アーティストの原稿とか読んでて、ちょっとあいつのニュアンスじゃなくなってるな、みたいなことってやっぱあるんですけど、LIFE OF MUSICの時は僕じゃない感が一切無くて、且つ内容が整理されてて凄いなって思いました。
(三宅) それは安心しました。
(871) あと踏み込んでいいのか分かんないんですけど…
(三宅) 全然大丈夫ですよ!何でも。
(871) 出役の人と色々喋ったりすると、"あ、怒ってる"みたいなことあるじゃないですか?(笑)
(三宅) あ〜、この質問良くなかったんだな、と思うこともありますね。
(871) 僕、某映像を観て…
(三宅) あれか!あれ実は違うんですよね。
今日話出ると思わなかったんで言うんですけど、あれはコントっていうか事前にこういう感じでって対象者の方と話して、ネタみたいになった箇所の一部分を切り取られて、勝手にタイトル付けられてあげられてるんすよ。
(871) あ!そうなんだ!
(三宅) それ正直、迷惑してて…。やっぱり周りにも心配する人もいるので、YouTubeとかに消してほしいみたいなメールを送ったりもしたんですけど。実は。
(871) 結構影響というか、レスポンスがあったんですね。
(三宅) 凄い数見られてるし、本当に怖いなって思いましたね。一部分を切り取ってそういう風に仕立て上げることができることがやっぱり凄く怖いなと思いました。今の言葉でいうと"バズらせる"みたいな感じで、タイトル付けて拡散されて。その一部分だけが一人歩きして、前後関係が完全に無視されて本当のことを無かったことにするっていうか。
(871) 典型的な切り取りだったんですね。
(三宅) 間違いないっすね。ただ僕もそれを、どこかで言っても無意味だなって思ったし、迷惑してるんですってSNSで言ってそれをまた人に見られるのも嫌で。あれはちょっと僕の中では遺憾です、って感じですね(笑)だから怖いですよ編集って。
(871) そうですよね。
(三宅) ドキュメンタリー作家の方とかも言われてるかもしれないです。ドキュメンタリーって謳われてても編集する人の視座が入ってるから、どこまで実像を映し出してるのかっていう。アーティストのドキュメンタリーフィルムとかライブの裏側を回した映像とかも、勿論チェックが入って表に出ているものだし、そこにはやっぱり何かしらの演出が働いてるわけで。それは踏まえて観た方が逆に僕は面白いんじゃないかと思いますよね。
(871) でも視聴者が"この表現には色んな可能性があるよね"って、出役の意図と編集者の意図を切り分けて受け取る能力はなかなか高いところですよね。
(三宅) 高いですね。でもそのリテラシーの高さはもっと共有されても良いことだと思います。じゃないとTwitterとかで流れてくるニュース一つとっても、一つの切り口だけに左右されて転がされちゃう。本当に怖い時代だなって常々思います。
(871) 悩ましいですけど、悪い意味では無く、今は発信元も増えてちょっとパンチラインのある表現だったらバズっちゃうじゃないですか。そういう世の中を生きてる以上、見る側も客観性を持っておかないと自分自身が誤解した情報の中で生きてしまう。でもじゃあ、それをどこで学んでもらうのか、っていう話ですよね。
(三宅) そうですね。あとそれは人間関係でも言えることで、僕が柳井さんに好感を抱いてる要素が、他の人にとっては悪い印象かもしれないじゃないですか。例えば、僕は柳井さんの仕事の在り方とか、自由度と責任感みたいなバランスの中で自分なりの美学や考え方を貫きつつ会社にも所属しながら、アーティストとの関係を築いてるっていうことは、柳井さんの素晴らしいところだなと思うんです。でも違う立場の人は、もしかしたらジェラシーとかが入り込むかもしれないけど、柳井さんの自由度とか、仕事のあり方に対して反感を持つ人がいるかもしれない。そういう点では人間関係でも同じことが言えますよね。その人の一部分だけを見てその人の全部を語ることはできないって、ここ数年特に思います。ある一つの印象を、本人がいない場所で語られてたとして、それを鵜呑みにするのはあまりにも危険だと思います。
(871) 本当にそうだと思います。誰かのことを紹介する時に、同じところにフォーカスしてても言い方ひとつでポジティブにもネガティブにもいけるじゃないですか。例えば僕について"6組のアーティストを担当してるマネージャー"っていう事象にフォーカスしたとしても、良い風にも悪い風にもいくらでも言えるっていうか。
(三宅) "その6組全員に同じ愛情を注いでるんですか?"って茶々を入れる人だっているしね。
(871) そう考えると、さっき三宅さんが言ってた"人間関係についても同じことが言える“ってまさにその通りだなって。
(三宅) 今の世の中は、多様性っていう言葉が凄く大事にされてて。音楽のメッセージにもそういう言葉が乗せられることも多いじゃないですか。だから歌詞で表現してることや本質をどこまで自分の生活とか考え方に反映できるか。勿論人それぞれだと思うんですけど、発信してる表現の奥にあることを自分に置き換えられて、キャッチできたら良いな、と思いますけどね。
(871) そうなんですよね。
演出部分についても、例えば好きな役者さんが出てる映画を見る時って、映画の役としても受け取るけど、この役者さんはこの作品をどんな気持ちで演じてるんだろう?って考える時あるじゃないですか。役としても受け取るけど、その役を演じてる役者さんの気持ちも気になるみたいな。そういう事を考え出すと作品のことが更に好きになるんですよね。
(三宅) 凄くわかる。それってまさに想像力だと思うんですけど、"想像力"って口にするのは簡単だけど、自分の中でそれを活かす事は本当に難しいなって思いますね。表現に対峙する上で大事にしなきゃいけないなって思ってます。
(871) そうですよね。ライターさんの話を聞こうと思ってたのに、物の見方の話になってしまいました(笑)
無理矢理ライターさん部門の話をまとめるとして、三宅さんってライター業何年ぐらいですか?
(三宅) 厳密に言うと大学卒業して出版社に就職して、今42歳なので、21年~22年とかですかね。
(871) 20年以上ライター業やられてる中で、強いて言うなら、これだけは大事にしてます!っていうことを教えてください。
三宅正一さんがライター活動をする上で心掛けていること
(三宅) 事前準備!たまに音楽作品のインタビューなのに作品を聴かないで行く人がいるって聞くんですよ(笑)そんなことある?!って思うんですけど、僕がインタビューの時にアルバムの感想を先に言うと、"あ、聴いてくれたんですか!"っていうアーティストがたまにいて(笑)逆に聴かないで来る人いるんですか?!っていう。結構カルチャーショックでしたね。
(871) いなくはないと思うんですよ(笑)
それも発想の違いで、良いかどうかはわかんないですけど、ライターさんが事前準備をしないインタビューってどういう現象が起こるかって、自分の音楽を既に知ってくれてる人に理解を深める話というより、自分の音楽を聞いたことない人に、音楽じゃない形(言葉)で魅力を伝える、っていう風に目的を変えちゃうしかないだろうなって気はしますけどね。ただインタビューを受けてる側は鬱陶しいですけどね(笑)何で僕にインタビューしたいと思ったんですか、ぐらいの(笑)
(三宅) いやちょっと不思議なんだよなぁ…(笑)僕は本当に準備は怠らないっていうのはずっとやってきた自負はありますね。
(871) でも純粋にアルバム聴こうと思ったら1周で40~50分かかるじゃないですか。そこでもしブッキングが重なって、「三宅さん明日、2本インタビューお願いしていいですか?」「まずい、どっちも新譜聴いてない…!」みたいになったらどうするんですか?
(三宅) そしたら断りますね。準備出来なかったら。
(871) 三宅さんの中で、インタビューをする上でこれくらいの事前準備は必要だ、っていう目安があってそれができないなら受けないってくらい事前準備を大事にしてるってことですね。
(三宅) そうです。間違いないですね。でもそれって当たり前で、基本のきだと思うんですけどね(笑)事前準備をしないと始まらない気がします。僕は評論家ではないと思ってて。僕の携わった一番最初の媒体がカルチャー誌の『SWITCH』だったんですけど、批評的なことよりも、まず一回その人と向き合って大切な話を聞き出しなさいっていう理念が共有されてる雑誌だったんですよね。今もそうだと思うんですけど。そこで育ったのが結構大きいと思ってて。それをやる為には、まずその人について調べないといけないし、当時は今みたいに便利なネットもそんなにはなかったので、古本屋さんに行って雑誌のバックナンバー買って過去のインタビューを読んだりとかしてました。そういうのをすることから始まってるのが大きいかもしれないです。勿論、批評を売りにしてる雑誌とかも、準備をした上でインタビューに臨んでると思うんですけどね。だからありちゃん(『MUSICA』編集長・有泉智子)も凄い準備してるし、それは読んでれば分かりますよね。だからあんなに多くのアーティストに信頼されてると思うし、その上でプラス、彼女の切り口、批評画みたいなので勝負してるとも思う。それぞれライターさんのスタイルがあるかもしれないけれど、それは準備してからの話だと思いますけどね。準備するまではその人の色もないっていう感じがします。
(871) なるほどなるほど。最近、僕は担当アーティストの原稿チェックするの辞めたんです。
(三宅) 何で辞めたんですか?
(871) 時間が追いつかないっていう物理的理由が1つ。あとは、やりだすとやりたくなっちゃうんですよね。もっと他に表現あるかなとか、本人が言いたいことは多分もっとこうなんだけど…とか。インタビュー現場に立ち会えてないこともあって僕がそこの演出に携わることを諦めました。
(三宅) なるほど。それは柳井さんのスタンスだしね。
(871) 表現して伝えていく上で、編集されることもある程度受け入れるしかないなっていうのと、編集しようがないくらい普遍的なポリシーをもって社会活動をするしかないと思いましたね。何を切り取られても、"あの人が一番言いたいことってこういうことだもんね"って説明がついたり、誤解が解けたりするような。これだけ情報元が増えちゃって、誰もが好き勝手に言えるようになってしまった以上、小手先のポリシーとかスタンスじゃ成立しないんだろうなと思って。媒体に出る時だけオシャレしてカッコつけてても、私服ダサかったらすぐバレるみたいな。
(三宅) そうですよね(笑)めっちゃわかります。
(871) 編集はされるもんだと設定した上で、どう喋るか、どう生活するか、どう立ち振る舞うかみたいなことをミュージシャンと一緒に考えてますね。勿論さっき話したみたいな準備不足が酷すぎたり、あまりにも酷い場合は次お仕事をするのは辞めれば良いので。何でこんな原稿上がってくるの、みたいなことも確かにあったので。特にライブレポートとか。
ライブレポートの価値とは?
(三宅) あ〜ライブレポートね。
(871) ライブレポートに赤入れするのも一時やってたんですけど、不思議な気持ちになって。お金を払ってお願いしてるのに原稿をチェックして赤入れって先生みたいなことをしてあげてるって、何じゃこれ!と思って。お金払ってる側ですよね?みたいな気持ちになったので、だからオフィシャルのライブレポとかは基本的に信頼できてる人にしかお願いしないみたいな。
(三宅) そういう風になりますよね。僕、極力ライブレポートは受けないようにしていて。
それはまた別の話になるんですけど、ライブレポート自体に価値を感じてないっていうのもあるんです。自分が熱を持ってるアーティストにお願いされると引き受けることもあるんですけど、ライブレポートはちょっと難しいなと思いますね。
「なんでライブレポートに価値を感じてないんですか?」っていうコメントがあったのでお答えすると…今はこういう時代になったから配信ライブもありますけど、ライブって生で体感したものや感じる主観がお客さんの数だけ存在するし、その極致みたいなものがライブだと思うので。それを代表者として語ることがなかなか難しいというか。MCを抜粋して何の曲をこういう風に演奏していたっていう事実関係だけを述べるスタイルもあると思うんすけど、果たしてそれを読むことでライブを行った気持ちになるのかというと、全然ならないと思う。だからといって、自分の主観を乗っけたところで、そこにいたお客さんの主観の代表もできないなと思っていて。
でもこれはまた録音物と違うところがあると思うんですよね。ライブって身体表現を生で見てるっていうことに、会場の鳴りとか、お客さん含めて、その場で生まれる熱量とか空気をそれぞれのあり方で感じると思うんですけど、それをあたかも代表してるように言うのが僕はすごく難しいし、疑問を感じてて。それなら何のチェックもされてないSNSの感想をみた方がリアルなそれぞれの人の気持ちが見えてくるんじゃないか、とか。そういうことを思ってます。
(871) その話を更に掘り下げると、僕、プロモーションをすることになかなかポジティブになれなかった時期があって。その時三宅さんに、プロモーションをすることの大事さを教えてもらったことがあったんです。その時僕は媒体さんに自分の担当してるアーティストを紹介してくださいって、時には物凄くお願いする感じでアポを取らなきゃいけない事に疲れてたんだと思うんですけど、そこで三宅さんに、"頭下げて時間もらって、取り扱ってもらえるかどうかわからないことに時間を使ってることにちょっと悩んでる"みたいな話をしたと思うんですよ。そしたら三宅さんが、「新しいアーティストや音楽を、聴いてくれる人が増える事はアーティスト側だけの幸せではなくて、リスナーが新しい音楽と出会えたっていうこともある。そういうハッピーを提供する行為がプロモーションでもあるよね」って、考え方や見方を教えてくれたんですよね。その話は自分の中で"確かに!!"って思えて。要は、感動できる新しい音楽やアーティストを知れることって、アーティスト目線だと、お客さん一人二人増えたっていうことですけど、受け手目線だと"私がこの音楽に出会えた喜び"みたいなものがあると。それを生み出すのがプロモーションだよって言われて、プロモーションも悪いもんじゃないな、そう考えたらちょっと頑張れるかも!みたいになったんですよね。
で、話を戻すと、ライブレポートも、価値を感じないっていうワードで表現はされてましたけど、全部がダメってことではなくて、そこには難しさがあるくらいライブの良さとか、ライブってなんぞやっていうのがすごい深いと。だから三宅さんはライブに対して、こういう一個の価値があるよってはっきりとは言いづらい、っていうことだと思うんですけど。
(三宅) そうですね。
(871) そこには、リスナー目線のコンテンツに対する真摯な三宅さんの姿勢が、そう思わせるんだろうなって僕は思いました。
(三宅) フォローしていただいて凄く有難いです。
(871) やっぱり僕思うんですけど、ライブってステージで何が行われているかも凄く大事だけど、隣にどんな観客がいるかっていうだけでもライブの楽しみ具合が変わるじゃないですか。
(三宅) 間違いない!映画だってそうですもんね(笑)
(871)ステージで何があったかっていうのがライブだけじゃないよっていう。ライブレポでお客さんとしての体感値を伝えようとした時に、"今日はライブは凄く良かったんだけど冷房が効きすぎて寒かった"っていうライブレポ見たことないじゃないですか。(笑)
(三宅) 本当にそうですね。
(871) でも実はそれって重要で。ビールがぬるかったとか色々あるはずなのに、ライブ感みたいなことが文字にしづらいっていうのは凄くわかるし、だから難易度が高いっていうことなのかな、と勝手に受け取ってますけど。
(三宅) めちゃくちゃフォローしてくれてありがたいっすね。
本当にそういうことです。凄く難しいと思ってます。
(871) 「柳井さんが書いたら早いんじゃないか」っていうコメント頂いて、確かにそれはそうなんですけど、僕は言葉を選びすぎちゃうので書き出すと時間がかかりすぎてむちゃくちゃ効率悪いんですよ。
(三宅) なるほどね。
(871) だから自分でnoteを書くことも諦めてて。でも1時間毎日喋るのはそんなにしんどくない。1日10時間ぐらいはずっと仕事で電話したり打ち合わせしたりで喋ってるんで。だからこのインスタライブをやってるのもそうだし、今僕のインスタライブを原稿化してくれる人がいて。書き手志望の方なので、そこで色んなやりたいことがマッチしていて、あとは映像編集したい人にデータをあげてYouTubeに15分バージョンをアップしたりとかも本当はしたいんすよね。
(三宅) なるほど。
(871) 得意な事を得意な人がやるっていうのは結構大事だなと思ってて。
(三宅) 本当にそうですね。そう思う。
(871) やばい。三宅さんが何で『ODD Foot Works』をやってるかの話が一切できなかった。
(三宅) ははは(笑)1時間って早いですね!
(871) 三宅さん、何か告知ごとないですか?
『ODD Foot Works』の活動について
(三宅) 『ODD Foot Works』が12月9日に自主レーベルを立ち上げまして、そこからEPをリリースしました。デジタルリリースなので、ストリーミングでも聴けるし、ダウンロードでご購入も頂けるんで是非聴いてください!
(871) 因みに、ライターをしながらレーベル・プロダクションもやりながら…そしてお父さんもやりながらの42歳はどうですか?
(三宅) めちゃくちゃ楽しいし学びばっかりですね。今回レーベルを立ち上げたのも、権利問題からお金の流れとか含めて学ぶことばっかりで、知らないことばっかりだったなと思いました。で、それを教えてくれる人とか助けてくれる人が周りにいて、やっとこうやって無事にリリースできたのも、本当にお世話になった方々に心から感謝してますとしか言えないくらい感謝してて。学ぶことがどんどん減っていくと思うので、凄く有難いですね。
(871) むっちゃわかります。今、"学ぶ"っていう言葉で説明されてたんですけど、僕、その部分を何か良い言葉ないかなってずっと思ってて。学ぶとか勉強するって日本人的には堅苦しいじゃないですか。
(三宅) そうですね。
(871) 僕、オリエンタルラジオの中田さんのYouTube大学とかも観るし、大人になって勉強しよう、みたいなのも凄く好きだし。学べるっていうのが三宅さんが仰るみたいに凄い楽しいっていうのは僕も日々感じてるんですけど、でもいざ僕らが学んでるなぁって思う時ってちょっと"勉強する"とか"学んでる"っていうのと違う感覚だったりもするんですよね。例えばロールプレイングゲームの攻略本とか読んで、どうやったら攻略できるかなって考えたりするのって、勉強してる感じではなく勉強してるじゃないですか。あの状態とか経験を"学ぶ"とか"勉強"とかじゃない表現ないかなって思ってます。
(三宅) ロールプレイングに準えると、経験値を獲得するっていうことですよね。
(871) その知識とか経験とかスキルとかがすごい自分や周りの人の財産になるじゃないですか。
(三宅) 自分がそれを得たら人にシェアも出来ますもんね。
(871) そういうのって楽しいよってうまく伝えていけると良いなと思ってるんですよね。
(三宅) 本当にメンバーにも色んなことを逆に教えて貰えるっていうか。新しい音楽とかもそうなんですけど、人間的にもこっちがアドバイスとか、時には注意めいたことを言うと自分に跳ね返ってくるんで。育ててもらってるっていう感覚が本当にあるんですよね。それは子育てにも割と通ずるものがあるんじゃないかなと思いますね。
(871) そうっすね。子育ては本当に勉強や…。
(三宅) ははは(笑)だから本当に感謝してますね。メンバーにも。
(871) 良いお話を色々聞けました。またお声掛けするかもしれないです。
(三宅) 是非是非、いつでも!
(871) 見て頂いた人達もありがとうございました!
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