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【レビュー】Roland TD716
○概要
9/28発売開始のRoland製フラッグシップモデルの1つ、TD716を某楽器店にて試奏してきましたので、感想を書き殴ります。
↓製品ページ
○TD50シリーズとの変更点
①モジュール本体の変化
DWの吸収以降に初めて発売されたモデルなだけはあり、DW由来の優秀な音源を収録しているようでした。公式にもRolandCLOUDからダウンロードできる旨の記載があります。
また、液晶もカラー対応し、ボタン配置の見直しもあり使い勝手も上がっている印象でした。
↓製品ページ
②スネアの進化
PD-140DSから7シリーズに最適化されたPD-14DSXへ変更となっています。
①の音源とも併せてより従来のTD-50シリーズより音色が細かく、本格的に表現できるようになっており、叩いてみて思わず感動しました。
一番進化を感じる部分ではないでしょうか。
動画撮影できなかったのが勿体ない…。
↓製品ページ
③タムの進化
1トリガーセンサーのタム(PD-108-BCやPDX-100)から4トリガーセンサーのPD-10X、12Xに変更。
V71効果もあり、PDX-100と比べると細かく反応してくれると感じましたが、アナログなのもあり②ほどの変化はなかったです。さすがにプラシーボ効果ではなかったと信じたい。
地味にリムの高さがアコースティックドラムと同等レベルまで低くなっており、叩きやすさが向上してるのは○。
↓PD-12Xの製品ページ
④バスドラムの進化
新発売のKD-18-BKを採用。主な比較対象はサイズ・形状共に似通っているKD-180となるでしょうか。
↓製品ページ
踏み心地はペダル側にも左右されるため一概には言えませんが、「普通にアコースティックと比較しても違和感なくバスドラムを踏んでる」のが感じられましたので悪くはなかったです。18インチは偉大。
KD-180より打撃面が広がっており、より細かくビーターの高さを調節したい場合や、防音を気にしてTAMAよりスポンジビーターを採用したい場合に有力な選択肢となり得ます。
↓シングルペダル用の製品ページ
↓ツインペダル用の製品ページ
今まではスポンジビーターを採用したい時は打撃面が広いKD-140-BCやKD-120-BK(絶版)が無難な選択肢でした。
共振が起きにくい18インチと言う安定感は大きい半面、他社製含めたヘッド交換などで打感を調整することは出来ないので、KD-18-BK × スポンジビーターの使い心地は要確認。
記事の執筆中にRolandよりテニスボール型のビーター(KDB-Q)が発売され、上記メリットが薄れたかもしれないです。
購入予定ではあるのでKD-9とKD-120と組み合わせて使ってみます。
↓KDB-Qの製品ページ
⑤値段の進化(?)
TD-50KV2が比較対象になり得ますが、値段が倍近く上がっています。
↓TD-50KV2の公式通販ページ
↓TD716の通販ページ(アフィリエイトを使用しています)
その値段は1,001,990円。
お金貯めていつかスネアとモジュールだけでも買うんだ…(フラグ)
○総評
TD-50シリーズが発売してから久しく、しっかり進化してきたな、と言う印象でした。
特にスネアの性能が試打程度でわかるレベルで向上しているのが◎。
ただとにかく高く、TD-50譲りの多機能と言い、趣味…と言うよりは本職向けの商品だなと思いました。
いいモノなのは間違いないのでTD-17〜30のユーザーは(資金が何とかなるなら)乗り換え先候補に入れてみてはいかがでしょうか。