心の襞まで解されるドーパミン過剰摂取マッサージ系BLCD「ヒーリングパラドックス」感想
タイトルには深い意味はありません。
今回は昼寝シアン先生の「ヒーリングパラドックス」の感想です。2024年12月に続編がでちゃいます。楽しみです。
ちるちるさんの詳細。
そして、試聴はこちら。(ややネタバレ感あり)
試聴でもすごい際どい感じがダダ漏れてます。
でもまだヤッてません。ご安心を。(まだBLCD聴きはじめのころにこの試聴聞いたらあまりのセクシーさに、恥ずかしくなっていました。今は電車の中で聞いてもポーカーフェイスが出来そうなくらい、防御率は上がりました。汚れちまった哀しみに。嗚呼…)
実は、私は興津さんが攻めをしているのを聞くはこの作品が初めてでした。ここまで受けばかり聞いてたのは単なる趣味です。が、この作品で興津さんの攻めという新たな世界を開拓しました。
興津さん自身はこれまで半々くらいどちらも演じてきているようですが、この作品から聞けて良かったなと思いました。
そして、お相手の阿座上さん。もう、2024年はダントツでBLCDに出演しまくり、特に某上裸系ロボットアニメのキャストでのBLCDのぶち上がりで秋はすごい話題になっている感じがしていますが、阿座上さんの初受け作がこちらなので、是非まだ聞いたことのない方にはこちらも聞いていただきたいです!
ネタバレない感想。
この作品で私がいいなと思ったのは、実は天然記念物では…?と思うくらいありそうでないような、全然女々しくない男子だけどかわいいとしか言えない黒髪短髪受け、黒岩さんです。
これは前提として、昼寝シアン先生が描く黒岩さんが最高だからです。もう、そうなんですけど、加えて言うなら阿座上さんの好演だと思います。阿座上さんはどちらかというと骨太な声の芯があるタイプで、私としては某百合ガンダム…魔女のあれ…の某可哀想かっこいい先輩のイメージがあるのですが、その阿座上さんが演じる黒岩さんは元野球部だった社会人。ちゃんと骨格もしっかりした男性って感じです。その黒岩さんが、社畜でボロボロになったところからの、天国に昇天するくらいキモチいいマッサージされたあとの声と言ったら…(試聴でも伝わると思う)
今は色々なBLがありますし、昔は声高めのかわいい受けの時代があったようなイメージ…キュルルンなつぶらな瞳の感じでおかえりなさいってエプロンつけて出てくるみたいなやつ。え、価値観古いかな?もちろん好みは様々だとは思ってます。私は受けに女性性はあまり見出したくないタイプでして、女の子ちっくな受けの話が苦手なんです。
でも、黒岩さんは見た目に全然女子らしいところはないのに、めちゃくちゃ「かわいい」。この塩梅が素晴らしいと思います。漫画もCDも、どちらも最高です。男らしいのにちゃんとカワイイ。守りたい。この受け、後世まで残したい。
そして興津さん演じる岸部さんは、「あー、いるいる、イケメンだけどなんか企んでそうな人」って感じです。興津さん攻めもすごいぢゃないですか!!!ナニコレ?!早く教えてよ!!!って気持ちで聞いてました。受けか攻めかどっちが好きかと言われたら受けだけど、攻めでも様々な魅力を展開できる興津さん、凄い。別作品で、とある年上の声優さんから興津くんが相手で良かった、やりやすいから、と言われているのも納得です。
と、こんなところで終わりにして、ネタバレありの感想です。
まず、(たぶん大手)広告代理店勤務、黒岩直人さん(CV阿座上洋平さん)が社畜を極めているところから話は始まります。音声だけでわかる、疲弊しきって精神がボロボロの状態。同期に勧められて行くのが、岸辺整骨ラボ。
出てきたのがイケメンオブイケメンな岸辺医院長(CV興津和幸さん)で、一目でお疲れバキバキなのを見抜かれて強引にマッサージに。そしてマッサージのいわゆるお決まりの心地よさに寝落ちてしまい…。
朝の目覚めは医院で。
ただし、何も起きてません。
岸辺先生は爽やかにお疲れでついつい「お元気」になった黒岩さんの黒岩さんを指摘して慌てさせるも、とにかく黒岩さんは仕事なので、慌てて去ります。
という一話なのですが、ここで問題は、漫画ではすごく重要なカットが既に入っているわけです。そもそも漫画の冒頭が、この初めてのマッサージ後の朝のシーンから始まっているのと、マッサージのあとにはCDでは1ミリも描かれてなかった岸辺先生の◯ナニーシーン(しかもシャツの匂いでかな?)。
ちるちるさんのレビューをみたら、ここのシーンがカットされたことにお怒りの人もいたようでしたが、私はドラマCDからなので何も知らずに先を聴きました。
つまり、漫画では岸辺先生の思惑がわかった状態で読むストーリーに対して、ドラマCDでは、黒岩さんと同じ気持ちで進んでいけるということです!!黒岩さんと同じ気持ちですよ!!!あの阿座上さんの気持ちを想像しながら進めるんですよ!!!
最高!!!
一度落ちを知ってしまえば同じかもしれませんが、私はドラマCDの方も結構気に入っています。視覚的なものを求めたらもちろん漫画が最高ですよね。漫画だとなんどか寝ている黒岩さんが無意識にパンツの中に手を入れてゴソゴソするいかにも男性らしい仕草があって、そういう黒岩さんが大好きなのですが、それは漫画でしか分からないです。さっきのシーンで岸辺先生の出したモノの行方など🤫
話に戻ると、そこから二度目のマッサージ(25分で天国)、翌日の営業時間外のマッサージ(指で挿入あり)、と順調に進みます。黒岩さんを見つけて顔を輝かせる岸辺先生のパァァァ〜✨のお顔がむちゃくちゃカワイイので見てください。この辺から、外で漫画を見る時には背後注意です。
次に岸辺先生の過去話。皆さんは女性声優さんが演じる少年期の話、お好きですか?私は好きです!!(食い気味に)
野球の上手い、人の中心にいる黒岩さん。
親が不仲で離婚の予感もして、両親のどちらからも愛されていなさそうな境遇で育つ内気な岸辺さん。そんな孤独な子供時代に優しくされたら好きになっちゃうよね…。
野球での身体のメンテナンスで岸辺さんの父親のところでマッサージ治療を受けて痛がる黒岩さんを見てイケナイキモチになり、二人だけの秘密にしてと言われて自分が特別だと思う岸辺少年。ただの友情ではない気持ちになっていくという場面、漫画で表現される洗濯物のトランクス。うーん、昼寝シアン先生、素晴らしい…。
このあと、マッサージの練習と称して癒しごっこ(響きがエロい)が始まる。将来は専属トレーナーになってと言われるも、お約束の引っ越しのお別れ。そのあとも一方的に黒岩さんをSNSで覗いているのが漫画は細かく描かれています。(怪我、彼女できる、大学、就職まで。というか、彼女のアカウントまで監視してたっぽい、恐ろしい岸辺さんの執着よ。そして、SNSアイコンの画像のセレクトで黒岩さんが野球好き少年からサラリーマンに変遷するところまでが伺えます)
そして、今度は整骨院の前で酔い潰れていた黒岩さんを捕獲するシーン。見つけたスタッフの樋口さんが酔っ払った黒岩さんがかわいいと言うと、漫画ではフキダシに💢マークが付いていて、既にここで岸辺さんのヤキモチがでてるのがわかっていいです。
黒岩さんの家まで介抱して連れて行って、水を飲ませてと頼まれてキス。ようやく目が覚めたところでの岸辺さんの「こんばんは♡」に興津さんのセリフにはちゃんと♡聞こえてきます…。
しっかり優しい言葉をかけてわざと帰る岸辺さん。ついついナニカを期待してしまった黒岩さんは、岸辺さんのマフラーの匂いで一人で致します。ここは黒岩さん(阿座上さん)かわいいシーンですね。
廊下では岸辺さんがしっかり聞いてる。ここのモノローグがすごく腰にくる感じです。
数日後、マフラーを返しに夜遅くに整骨院に行くと、有名女優が患者で来ていたことがわかってちょっとしたヤキモチから自己アピールしちゃう黒岩さん。妬いてる黒岩さんに岸辺さんが次に会うときはマッサージじゃないことまですると宣言する。もうほぼ自分からキスしちゃう黒岩さんが漫画で見られます。
ここのシーンとか他のところでも、岸辺さんが他の患者さんに話す声色がトーンは同じなのに微妙に違うのが凄いんですよね。声優さんとしては当たり前なのかもですが、声音に好きな人と話す時とそうでない時の違いを感じるの大好きですッ!!!
そして、なんやかんやで大忙しな黒岩さんが難航していた仕事の件に活路を見出した夜に、無事に岸辺さんにお持ち帰られ、無事に身体を重ねます。ひとセリフ、やはりCDと漫画では違うところがありますが、細かいところは気にしません!なぜならもう、いよいよ濃厚なRシーンが始まりますから…。
好きな岸辺さんの台詞は、「すげぇ気持ちいい方法で♡」と「さいこー」と、「変えるに決まってんじゃん」とそのあと♡ついてるところですね!興津さんの台詞の言い回しが最高過ぎるのと、完全に陥落してる阿座上さんの演技もすごいです。
ここから、翌朝の会話の中で黒岩さんの心を掴んで射止めるシーン。レビューでも好評の「落ちろ」の台詞が聞けます。おそらく興津さんも20年分の想いを込めて言ったのでは…?
私はそこも好きですが、食事が豪華ですねと言われて「一人のときはコンビニばっかすよ」の「す」の入れ方が好きなんです…これより前の女優さんが来た時にも、「今回はたまたますよ」ていうところがあるんですけど…たまに出るこの「す」が…絶妙にくだけた言い方で岸辺先生そのもの!と思っています。
その後、岸辺さんと仕事も一緒にすることでふと岸辺さんのことを調べて見つけた、この仕事を選んだ動機の話を知って、ようやく岸辺さんが子供の頃に仲が良かった一舞だと気が付く黒岩さん。
岸辺さんの家でマッサージをしてもらうと頼んで、そこでようやく本当のことを聞きます。何にもなれなかった自分が惨めな黒岩さんに、ただただ黒岩さんの癒しになれたらいいと岸辺さん。岸辺さんってピュアで一途なんだよなあって思ったあとすぐに、そこからなだれ込むRシーン。
濃厚過ぎて早く終わらせたい黒岩さんVS楽しみたい岸辺さんの攻防がとてもエッチで楽しいです。やはり、岸辺さんの「チョロ〜い」が聞けて良かったなとしみじみしました。あと、岸辺さんが黒岩さんの目を舐めていい?って聞いて拒否られるところがあるのですが、別作品で阿座上さんが演じる役が興津さんの役に目玉を舐めるというシーンがそういえばあった…と思ってじわじわきました🤣
事後、岸辺さんの部屋にあった昔のグローブ(引っ越しの時にあげたもの)を見ながら会話するところで本編は終わっていくのですが、岸辺さんと黒岩さんの会話がいい感じというか、大体からかい気味の岸辺さんにツッコむ黒岩さん、のテンポが楽しくて、ほっこりします。
オマケのドラマは、漫画の描き下ろしから、2人が付き合っているところの話が二本。どっちも楽しかったです。愛が重ための攻め、ダイスキ。短いけどしっかりエッチなところがとても優秀過ぎる…。
漫画のあとがきを読んでびっくりしたのですが、昼寝シアン先生、この作品が漫画の初コミックスなのですね?すごい…。まもなく続編が出るの、楽しみでなりません!
フリートークCDはポケドラでは聞けず、必殺駿河屋にしました。聞けて満足する内容です。
まず、初受け作品を強調する阿座上さん。台詞の位置が分からなくなるとの話。興津さんはそうかな?と余裕しゃくしゃくな感じ。お二人の整体事情。台本をアイパッドを使っているのを嬉しそうに話す阿座上さんがかわいかったです。興津さんがゲーム収録などの合間に美顔ローラーを使って美意識が高いと言われた話が面白いです。最後のメッセージのところで、阿座上さんが初めて自分の話で興津さんが笑ってくれたというのが、「BL界の宮本武蔵」の話。受け攻めが半々の興津さんに阿座上さんがつけた二つ名なので、是非私も心に刻みたい!
(私の調べでは、興津さんにはそもそもBL界の優等生っていう二つ名あるっぽいのですが、ご存じですか?)
インタビューはこちら↓↓↓
そんなわけで、「ヒーリングパラドックス」の感想でした。興津さんも阿座上さんもセクスィ〜と表現してたくらいのセクシーさ満載なので、そういう意味でも満足度は高い作品だと思います!是非是非、試聴だけでも聴いて見てください…
今回もお読みいただき、ありがとうございました!次の感想は、新作BLCDになるかと思います…
(「ヒーリングパラドックス」続編出ましたね!最高過ぎてドラマCDになるのを楽しみにしています。やはり、阿座上さんは受けがいいかもしれない)
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