高級な珈琲を嗜みながら楽しみたいオメガバース王道BLCD「αの花嫁 共鳴恋情1」感想

タイトルは雰囲気です。

今回は、岩本薫先生原作、幸村佳苗先生がコミカライズを担当されている「αの花嫁 共鳴恋情1」のCDの感想です。まさか2024年10月に、興津さんの受けの新作(「虚空の月1」)だけでなく攻めまで新作で出るとは!!!2024年春から興津さんのCDを聴き始めたので、リアルタイムで新作が聴けるのは「ロマンチック・ラメント」を入れて3作品目です。他にも脇役で出演のものはあるのは知っているのですが、なかなか追いきれていません(涙)

皆さんは好きな声優さんの、攻めと受けはどっちのほうが好きですか?(唐突)

私は受けです!でも、攻めにも攻めにしか味わえない良さがあるので、今回もしっかり楽しみました。

まず、ネタバレない感想
主人公の理玖さんを演じる佐藤元さん。私は石化する某◯ャンプ作品での元気な男の子から知りました。あと、アニメのチェリまほでも出演されてて好演のイメージ(アニメがめちゃくちゃ好きだったからまだドラマCDに手を出せていない)、とにかく素は元気、声が大きい、あと、演技にアツいイメージがありました。
今作品では、気高いαらしい性格で、かつ可憐なところがある主人公を見事に演じられていました。底力を感じる…!!ポイントは、普段の話し声が少し低くて落ち着いてるのに、アッチのシーンでは高い声になるギャップがあるところです。
興津さんは、「氷の帝王」として知られる有名な企業のCEOの圭騎さん。見ただけでオーラが凄い人らしいのですが、CDでもそのオーラめちゃくちゃ感じました。興津さん攻めにも色々聞いてバリエーションが沢山あるけど、私が聞いたものの中では1番低めかなと思いました。あと、あまりオメガバースものをたくさん聴いてるわけじゃないけどαの攻め興津さんは二度目ましてくらい(「ごちそうΩはチュウと鳴く」)なのでワクワクしました。

主人公の友人の彩斗さんを演じるのは深町さん。優しくてお兄さんにいたらいいなあって感じの声でした。役柄的なことについてフリートークで話してたことが面白かったです。初めて聞いたのかと思って調べたら、「10DANCE」の浦島さんのお声を担当されているとわかって感激しました😭深町さんこれからもよろしくお願いいたします…!!!

というわけで、ネタバレありの感想です!

お話は江森理玖さん(CV佐藤元さん)が、社交デビューするところから始まります。パーティーを開いているのは大企業の首藤グループCEO、首藤圭騎さん(CV興津和幸さん)。噂では魂の番を探すためにΩも呼んでパーティーを毎週しているという。圭騎さんがパーティーに現れた時に一度だけ視線が合う。ちなみに、ここのオーラのシーンは興津さんは、ほぼ鼻息?くらいの演技でした😁

理玖さんが庭で少し一休みしていると、身体が熱っぽくなり気がつけば複数の男に囲まれてしまい、襲われる。漫画の絵の状態を、モブのセリフや理玖さんのセリフで補っているので何が起きてるのかしっかり理解できました。原作が小説であるからなのか?今回は聞き終えた後に電子で漫画を購入したので答え合わせしましたが、誤解していたところや、分からないということはほぼありませんでした。漫画と共に聞く楽しみも好きですが、音だけでちゃんと分かるのもありがたいところです。
知らない男のイチモツを無理やり咥えさせられそうなところに現れる圭騎さん。ここでモブおじさんに二度と顔を出すなって命じる興津さんの声、いいんだよなあ…。
Ωならピルを飲んでいないのかと言われて、Ωと誤解されていることに気が付く理玖さん。自分はαだと言って別れる。ここでの会話はまだタニン〜ていう感じで、理玖さんも冷たい感じです。

毎晩、襲われた男にΩと言われる夢や、圭騎さんにΩだと言われる夢が続いている理玖さん。微熱や息苦しさを押して学校に行く。
学校はαだけの学校で、生徒会長だからか色々な生徒から挨拶をされる。副会長で幼馴染の泉堂彩斗さん(CV深町寿成さん)が体調を心配する。子供の頃の回想で頼りになるナイトだったというあたり、もう理玖さんはプリンセスだったのかい?と思った私がいました。あと、漫画を読んだら彩斗さんがすっごい爽やかな美男子すぎて、しかも初登場のときから理玖さんを見ながら顔の横にキラキラ✨を纏っていてすでに好きがダダ漏れていて笑いました。男友達の額に額で熱を測るあたり、よきモンペです。モンペは仲間だと思っているので、大好きです。

学校帰りに女子から呼び出される彩斗さんを置いて先に帰る途中で恋愛に想いを馳せる理玖さん。なぜか圭騎さんのこと考えちゃうし、急にヒート症状が出ちゃう。漫画だとイラストで分かるけど、追加セリフの「なんでいきなり勃ってるんだ」が入ってます。危機感溢れる佐藤さん、素晴らしい。駅のトイレが清掃中で使えず頑張って外に出てトイレを目指すところで圭騎さんに偶然見つかり連れて行かれる。(仕事詰まってそうなのに、ちゃんと時間ずらすCEO)

目が覚めて、自分はΩではないと帰ろうとした理玖さんの手を掴むと電流のようなものが走り、理玖さんの身体もまた発情状態に。ここで初めてのRなのですが、お二人共息遣いが上手いので、押し倒してるときとかの臨場感があっていいです。
理玖さんの喘ぎは想像より高くて、佐藤さんはこんな音域もあるんだ〜と思いました。初めてなので気持ちよさそうというよりも戸惑いとかでエッってなってる感じの雰囲気が上手いなあって思いました。まだ気持ちいい〜とは慣れなくてなんだコレ…的な。
いちいち挟まれる興津さんのイケボが心のツボを刺してきます。ついつい行為中に昂りそうになって「クソっ」てお金持ちの帝王らしくないところ出てくるの、これこれ〜!!って感じです。

事後に口移しでピルを飲ませるのですが、そんなにねっとりする必要があるのかな?って感じのねっとりさでよろしいです。

ピルは国民番号?と言われる多分個人の出生に基づく個人情報にバースカテゴリーがあって、Ωでないとピルは手に入らないところを、首藤家のかかりつけ医経由でもらえることに。そういう世界観ね〜とだんだん理解しました。

数日後に圭騎さんが理玖さんの家に来て、親に話したいことがと言います。
私は「αの花嫁」ってオメガバース、αだけど嫁になるって聞いて勝手にαからΩに体質変化するみたいな話かと思っていたのですが、ちゃいました😅
理玖さんが生まれた日に、βの助産婦が赤子のすり替えをした、ということだったのです。(貧しい出身のものが、恵まれた境遇に嫉妬して魔が差すあれ)
当然戸惑う江森ファミリー。ここで、圭騎さんがピルをあげられることと、最近経営不振な江森の会社出資することを引き換えに、首藤家で理玖さんを幹部候補生として育てるため引き取ることを提案します。
父の会社のことを考えて、その場で行くことを決める理玖さん。

家について、ヒートの期間は学校を休むように言われるが、圭騎さんは仕事で忙しくほとんど家にいない。家に漂う圭騎さんの匂いに一人でヌいてしまう理玖さん。しかも寂しそう。自覚してないけど…。
そんなわけで、私はここで全く描かれてないのに、勝手に圭騎さんに想いを馳せました。理玖さんがそうなら、圭騎さんだってそうなるに違いない!!!寝てる理玖さんの顔をこっそり見に来たり、すれ違った生活の合間にやっぱり圭騎さんも一人で自分をなだめたりしたのでは?それとも氷の帝王は性欲まで支配してるのかな???何にせよ、妄想の掻き立てられるところでした。

ようやく学校に戻れば我らがモンペナイト、彩斗さんが心配してくれています。放課後に公園で話すと言ったけど、落ち着かないからうちにこないかと言う流れに。今日は両親が遅くなるためいないからって、これって彼女連れ込む男の子がいいそうなセリフだなあ、て微笑みました☺️この時は別に下心とかないはずですけども。

家に着いてすぐに、自分がΩだと話すと、急にモンペナイトからモンペ闇落ち親友になり、ありえないって言い始める彩斗さん。ずっと好きだったらしい。知ってたよ、私はね!と心で頷くところです。押し倒されてヒートが起きそうになるけれども、圭騎さんの匂いと違う、と頑張って鍵のある部屋立てこもり、圭騎さんに電話でSOS。
「なぜ電話に出ない!」とはじめにキレながら電話に出る圭騎さん、新たなるモンペエンペラー爆誕。頼もしいゼッ!!!(そもそも学校にいる時から電話かけまくっている)
泉堂家の部屋にいる、みたいな説明で通じるってことは彩斗さんもやっぱりお金持ちなんだろうなあ…。
私の逞しい想像力は、彩斗さんについて勝手な想像を始めました。彩斗さんがこれまでに何度も理玖さんへの想いを抱えて「あいつがΩだったら…」と思わずエッチな想像をして慌てて妄想を掻き消す、または一人でピーして罪悪感に駆られたことがあるのでは…と想像してしまいました。私は完結しているこのシリーズを1巻しか読んでいないので、どうか私の荒ぶる想像力を自由にさせていることをお許しください、神よ。

連れて帰る時に、氷の帝王の余裕のなさに気が付く彩斗さん。「私のものに触れるな」ってすごいセリフですよね。帰る時の車内ですでに圭騎さんに縋ってキスしてしまう理玖さん。漫画のスキンヘッドの運転手に憑依したつもりで聞くと、とってもオススメです。特に挿入してるわけじゃなくてキスしてるだけのところが、かえって色っぽいな…と思いました。(心の中の副音声が、車内!!とあとで気が付いて叫びました)

最上階が圭騎さんの部屋らしい。そのままなだれ込みます。漫画だと圭騎さん、スーツ着たままでした。結構そういうの好きなので漫画で見てよかったです。
初めての時とまた少し違うニュアンスの佐藤さんの演技、でも慣れてなさがかわいい。子猫みたい。思わず首すじを噛んでしまいそうになる圭騎さんの演技、興津さんのここでの淡々淡々とした(フリートークでも語っていた)息遣いが激しくなるところ、すごく良かったです…。

行為後に、お互いが魂の番だという圭騎さん。助けてくれるのは魂の番を保護する義務があるからなんだと思って(無意識に)ちょっと寂しそうな理玖さん。αとして生きるなら、自分を利用して生きればいいと提案する圭騎さん。
父の会社のことも、自分のαとしての生き方としても選択肢はない、と悟るところで今回の話は終わります。

今回は興津さんの、氷の帝王ボイスで
「嘘じゃない お前の中にいる」
「圭騎だ 圭騎と呼べ」 
のセリフが光っていました〜。カッコいい…。(お前の中にいるってことは、圭騎さんの自我はチソなのか…?)(自分の下の名前を命令形で呼べっていいよね)

あと、オメガバースの王道ってことだと思うんですが、もうほぼはじめの頃から理玖さんは圭騎さんのことを考えていますよね。セリフないのに相手がホッとしたり心配してたりするのが分かるとか。本人は意識してないけど、もう好きになってませんか…?って思うところが多々あります。あと、圭騎さんも、大切に思ってるくせになんでそんな言い方(義務とか)するのよ!とツッコみたくなるところなど。この先が楽しみです。

最後のフリートークでは、興津さんの石蹴りへの執着と、それに共感できる佐藤元さん、石蹴りには共感できない都会っ子深町さんのお話が楽しく聞けました。全然喋ってないと興津さん。感情を表に出さないように頑張ったとのこと。深町さんは報われないキャラ多めらしい。興津さんは、お二人が困らないようにしっかりお話してる感じでした。アニキー!!!佐藤さんの笑い方、親しみがわきます。フェロモンの話が聞きたいので、このCDの続きが出るように応援しています!!

このCD、本編が4話しかなくて、そんなに長くないのでとても聴きやすいです。お金持ちの世界なので、お高めの珈琲を飲みながらモンブランでも食べながらしっとり聞きたい(そして暴れ出す私の妄想)という作品になりました。

漫画の修正が刻み海苔白バージョンで良かった!!!!(下記参照)

最後におまけでオメガバースについて。
興津さんから商業BLを開拓したので、二次創作ではオメガバースは知っていたものの、ちゃんとしたオメガバースって感じがしました。
というのも、興津さんの出演されているオメガバースものって、ちょっと変わってるやつが多くて「リバース」(感想記事あり)「かしこまりました、ディスティニー」から聞いてるので、王道オメガバースてこんななんだ…という新鮮さがありました。「ごちそうΩはチュウと鳴く」は捕食衝動との葛藤だし、「ロマンチック・ラメント」も単なる運命の番ではない作品なんです。なので、今回初めて王道のオメガバースが分かってなるほどとなりました。この王道の揺るぎない輝きがあるからこそ、その他の作品もますます輝くし、何より私は顔がコワモテで何考えているか分からないくせに愛が重たいキャラが大好きなので、今後も圭騎さんがする行動でどれくらい理玖さんの誤解を生み出すのかを楽しみにしたいと思います。
理性的なキャラが箍が外れるの、大好き!!!

今回もお読みくださり、ありがとうございます☺️
興津さんのBLCDのオススメ作品を、プロフィールに固定した自己紹介記事のコメントに紹介させていただいております。よければご覧ください。


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gie
チップは必要ありません😊どうか、あなたの心を癒したり支えになったりするような作品に出会えますように祈っております!今後ともよろしくお願い致します!