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興津さんが呼ばれた朗読劇を見た結果「声優さんすごい」という当たり前の結論に至った話

先日、佐藤拓也さんが主催する朗読劇、「Story Teller 朗読・グリム −豪華客船と名前を喰う怪物−」を配信で視聴しました。

出演者
佐藤拓也さん、加瀬康之さん、興津和幸さん、小林親弘さん、武蔵真之介さん、相川奈都姫さん、丹羽哲士さん
脚本
鹿野ハッカさん

声優さんの朗読劇を観るのは人生で二度目(今年の春に興津さんの演じた安倍晴明の朗読劇を配信で見たくらい)でしたが、とても素晴らしい体験だったので感想を書きました。興津さんファンからの目線なので、偏りに注意です。

オープニングに、女の人の声でミステリアスに始まる舞台は、グリム兄弟の弟の方、ウィルが慣れないパーティに出ているところから始まります。

客に話しかけられて兄ではないと恐縮しているウィルを演じるのが佐藤拓也さん。いつも眼鏡をかけているイメージなので新鮮でした。なんか人の良さそうな雰囲気がダダ漏れな佐藤さんの演技。
そこに不思議な雰囲気の公爵が現れます。
カラバ公爵役の興津和幸さん、朗読劇で台本持つつつ、話しかける時はとなりの佐藤さんの方や、舞台の方に目線をやりながら演じられていました。(夜の部は風貌などの説明の時にカメラに抜かれているのですが、ちゃんと佐藤さんの説明の間も役を演じて表情を作っているのが見られます)

ウィルが公爵と話していると、船上パーティに誘われて招待状を受け取ります。公爵を呼びに来る召使いのカーターは、小林親弘さんが演じています。
小林さんのカーターは、昼と夜では少しタッチが違う気がしました。佐藤さんの話しているときの相槌なども、相手に合わせて微妙に変化していて、冒頭だけでも比べると違いが沢山感じられて、舞台が生きてるな…としみじみします。
カーターの最後の笑い方、昼も夜も少し違うけどどっちも好きでした。

パーティーから帰宅するウィルは、執筆のことばかりで外に出たがらない兄に小言を言う。お兄さんが加瀬康之さん演じるジェイコブ・グリムさん。落ち着いた声でとってもいい声です。
佐藤拓也さんが艶のあるヴィオラなら、加瀬康之さんはあたたかい音のチェロって感じで二人とも気品に溢れているクラシックな雰囲気にぴったりです!
ジェイは、最近人気になってきたことで、「名前が一人歩きをしている気がする」と言います。

ここが今回の話の鍵となるところです。
昼と夜を聴き比べると、ウィルのセリフが夜には「グリム兄弟の弟の方」だけではなく、「グリム兄弟のじゃない方」が加わっていました。こういうのは、脚本演出の方の指示なのか、アドリブなのか知りたいところです。
やはり夜の部の方が、話を聞いている佐藤さんの表情を抜くカメラが増えていました。

ジェイの息抜きにもなるかと、パーティーに行くことを決めるグリム兄弟。

実際に招待された場所を降りると、豪華な客船に驚く二人。召使のカーターが船の説明をします。一部は滑らかに喋る小林さん、二部はちょっと得意げな感じがプラスでしょうか。
ここで、船上で関わりのできる医師のフリッツと、婚約者のエリーゼが現れる。フリッツを演じる武蔵さんは、見るからに偉そうな雰囲気、そのわがままっぽさに振り回されていそうなエリーゼの相川さんの演技、流石でした。エリーゼにぶつかり、謝ったあとに一目惚れをしたかのような若い男を、丹羽さんが演じています。

パーティー会場で、飲み物を取りにウィルが席を外したところにやってくるのが、先程の若い男、画家のアロン。アロンの話している時、丹羽さんがどう考えても訳ありそうな雰囲気を滲ませてくれるので、初見の時も勘ぐりつつ見ていました。そこまでやっぱり考えてるのかな…? 昼はちょっと大げさ風に、夜はあえて控えめになっていた気がします。加瀬さんもそれを受けて自然に合わせてるように見えました。
絵を見せてあげるといかにも自慢げに話すアロンに、一応社交辞令で機会があればと返すジェイの言い方が、スーパー社交辞令感出てました!これがベテランか!

出港の合図にカーターが出てきますが、船の名前が「オフィーリア号」ですでに怪しい予感しかありません。ウィルに短い船旅だというカーターの「ボンボヤージュ!!ハハハ…」が楽しげ。夜は公爵に対するほこらしい感じがよりしました。

ウィルも加わり話しているところで大砲のような音。(配信のマイクでの音割れがするくらいだから会場もかなり大きな音だったのかな)ここでカラバ公爵が登場します。名乗る時に、いかにも公爵、という感じで手で胸元を押さえる興津さん。カーターの話では先程の音はエンジンの故障で、小一時間で直るということでした。それまでエリーゼさんからの提案で客室に降りてポーカーをすることに。

大きな音がする前のところ、夜は配信で見ていたら佐藤さんが食事を咀嚼しているところが見られました。ちゃんと演技されとる…!

客室で名前当てゲームと書かれた紙を発見する一同。誰かのいたずらと決めつけるフリッツ。ポーカーを始めるも何度やってもカラバ公爵ばかりが勝つことに苛立つフリッツが、もうひとゲームと申し込む。(ギャンブルって怖いよね)

今度は、ジェイが自信ありげにチップをどんどん重ねていき、負けじとフリッツ、カラバ公爵も掛け金をつり上げていきます。早々に降りたウィルが兄の様子に気が気ではなく降りるようにいいますが、ジェイは最後にオールインで全てをかけてしまいます。佐藤さんの慌てぶりが素晴らしい。
あまりの金額にエリーゼが降りるように言って渋々降りたフリッツ。最後の手札を開けると、カラバ公爵は2ペア、ジェイが3カードと何ともショボい勝負です。夜の部では、カードの結末に思わず笑う余裕のカラバ公爵を興津さんが表現されています。

本当は勝っていたはずなのに降りてしまったフリッツが腹を立てて退場、追いかけてエリーゼも名前をよびながら追いかけていきます。
勝負の結末が判明したところでフリッツが怒ってジェイに殴りかかるらしいところがあるのですが、止めに入るカーター役の小林さんの手がちゃんと震えていて、力が入っているのがわかりました。夜の方が、力強めです。(あと、小林さんの台本だけ、ページにドッグイヤーが沢山あってめくりやすいようになのかな?と思ってみていました。)

残された一同、勝負に勝てたジェイは運が良かったといい、カラバ公爵が「実際、この世の全てのことは運次第かもしれません。たまたま生まれた場所や名前が運命を決める、本当につまらないことだと思いませんか?」と話す。
カラバ公爵というのは、有名な童話「長靴を履いた猫」で主人公が長靴を履いた猫につけてもらう名前です。カーターは海賊船長のような羽根つき帽子、長靴なのもそこからきています。実際に童話でも三男として不遇な立場から話が始まる童話を下敷きにしていることを思うと、よりその意味が感じられます。

ここで、絹を裂くようなエリーゼの悲鳴(相川さんの声、きれいなんです)が聞こえる。声の方にいくと、エリーゼはフリッツが名前を呼んだら消えてしまったと言う。甲板に出てみると辺りは霧に覆われていて、他の乗客もなく、船が海の上にいることに気が付く。
一同は一先ずまた船内に戻って話していると、先程の紙切れに新たな文言が書いてあるのに気が付く。ここで、本名が分かると消されるゲームであることに思い至る。グリム兄弟は、騎士団案件と呼んでいる、魔法や呪いなど人智を超えるようなものが関わる事件ではないかと話す。
ここで、カラバ公爵は自分の本名を明かし、ついでにウィルも名乗ってしまう。公爵一人を怖い目に遭わせるわけにはいかないという優しさで、エリーゼにジェイのことがバレないように、ウィルの機転でジェイのことをルートヴィヒという名前だと誤魔化す。
飲み物を持ってきたカーターも加えて、もう一度情報を整理する。消える人数と、今いる人数を比べると、一人足りない。そこで残りの一人が犯人だと推理する。そして、名前をフルネームで呼ぶことが消えるきっかけになるとウィルが気が付く。
カラバ公爵は消えた人がどこに消えたのか知りたいと言って、カーターに名前を呼ばせる。やはり消えてしまった公爵に動転してアロンも出ていき、そしてエリーゼも客室に閉じこもる。

ウィルとジェイは、カーターに公爵との付き合いについて尋ねる。二人は20年来の付き合いだといい、公爵の生い立ちを話す。幼い頃にドイツ人の父と生き別れになり、母の亡き後に父を頼ってこの国に来た、と話して、グリム兄弟に公爵を助けてほしいと頼む。

部屋に閉じこもるエリーゼは、キャラが変わったように一人でイライラと今の状況について文句を言っている。実はこれまでの貞淑なイメージはただの演技だったと分かるシーン。相川さんの切り替え、かっこいいです。そこにアロンが現れて、再度猫を被り直すエリーゼ。自分の描いた絵を見せて慰めるアロン。丹羽さん、声が若々しくて繊細な画家のイメージぴったりです。これからお仕事増えますように…!
フリッツの噂は良くなかったと話すアロンに、もっといい人に出会えたらよかったと嘆いてみせるエリーゼ。貴方に惹かれてると告白するアロンに、実はアロンが本物の画家ではないと知っているエリーゼが、以前アロン本人に会ったことがあると言いうと、自分は兄弟を食わせるために仕方がなく贋作を描いたと言い訳するアロン(偽物)。エリーゼは自分の名前を明かして、本当の名前をを教えてと言う。

場面はグリム兄弟に戻り、二人は名前に纏わる悪魔、ルンペルシュティルツヒェンのことを話す。調べたら、色々名前をつけたがる現象にルンペルシュティルツヒェン現象って名前になっていると知りました(笑)

話しているうちに例の紙の名前の部分が変わり、マイケル・リードとなっているのに気が付く。それがアロンの本名だと分かると、エリーゼが現れ、ウィルの名前を呼んでしまう。
どこか暗いところに来てしまったウィルは、そこで怪しげな雰囲気を出しているカラバ公爵に再会する。名前は単なる音の羅列ではなく、魂に刻まれた呪文のようなものではないか、とウィルに尋ねる。怪物の正体に気づいたウィルに、君の名前も、皆の名前も、全部俺が喰ってやろうと言うカラバ公爵。興津さんはほぼ台本ではなく正面を向いて演技しています。昼はタメのある静かな怖さ、夜は迫力ある怖さでした。襲われるウィルの叫び声、佐藤さんの声が良かったです(涙)

ジェイとカーターのシーンに戻ると、絶対にゲームで生き残ると言ってエリーゼは、ルートヴィヒ・グリムと呼ぶがジェイは消えない。ジェイコブと呼ぼうとすると、先にカーターがアンナ・グレンコという名前を叫ぶと、エリーゼも消えてしまった。
カーターは、エリーゼが警察の手配書に載っていた有名な結婚詐欺師と思い出したと言う。
残ったカーターに、犯人かと聞くと、カーターは茫然自失の状態でジェイを消そうとする、強い声で止めるジェイ。初めて苦しげな表情で、公爵を、あいつを止めてくれと頼むカーター。

カーターが語る、カラバ公爵の過去。感情の消えたような小林さんの語りが印象的です。

公爵の父は、武蔵さんが演じています。眼鏡をかけています。母親役は相川さん。長崎弁で話しています。(アフタートークで話題になりましたが、どうやら長崎の方が聞いても違和感のない話し方だったそうです)
公爵の父は長崎に来ていたドイツ人の医者で、日本人の女性との間に出来た子供に名前をつけるものの帰国してしまい、残されたのは金のロザリオだけだった。ハーフのせいでいじめられ、差別されるため、父の名前を使わず、タイチと言うように母は言う。成長するにつれて父の面影が出てますます酷くなる迫害に思い詰めて、母親は息子を橋から突き落とし自分も川に身を投げる。しかし、タイチだけは生き残り、故郷を捨てて港の外国船に乗り込んだところで、ある男に出会う。
出会うなりお金を巻き上げようとする男に、反抗するタイチ。持っている金のロザリオを取られそうになり、何者かと聞かれたのに「僕は何者でもない、ただのタイチだ!」と言います。興津さんの少年の声が可愛らしいです。
そこから二人は打ち解け合い、男は自分のことをキャットの名乗る。
旅をしている途中、キャットが捕まってしまった時に、タイチは金のロザリオを釈放のために手放す。太一は、父からもらった身体と名前がある、そしてロザリオよりも相棒の方が大事だと言う。キャットは、タイチを絶対に大金持ちにして、父親に会わせてやりたいと思う。

キャットはタイチをカラバ公爵に仕立て、自分が召使いになって一旗あげようとする。
パーティーを開いているうちにドイツにいる父の噂を聞いて、父に会いに行く太一だったが、会って声を掛けると、父親は帰れと言う。(ようやく会えることに嬉しそうな興津さんの演技が切なかったです)
拒絶され雨に打たれながら、自分がどうして生まれてきたのか嘆くタイチに、悪魔の声が囁く。(相川さんの声)名前を呼んであげる、だから名前を頂戴、という悪魔に嬉しそうな表情のタイチ。
追いかけて来た父親は、泣きながら謝って親子としてやり直させてくれと話しかけるが、悪魔に取り憑かれたタイチは父の名前を呼ぶ。(名前を奪う初めての相手が、自分に名前をつけてくれた人というのが皮肉ですね)

まだ異変に気が付かないキャットは、自分はカーター(ドイツ語で猫の意味)に変えようと思うと無邪気にタイチに話しかける。タイチは自分はカラバ公爵と呼べと言う。様子がおかしいことに気がつくカーター。
「あいつが力を貸してくれる」と言う太一にカーターがなんのことかを聞くと、名前なんかどうだっていい、与えられないなら奪えばいい、名前も地位も肌の色も何もかも、魂ごと喰ってしまえばいいと哄笑する。それは、もうタイチではない別な誰かのように見える。

カーターはジェイに聞かれるままに答える。悪魔は数名しか喰えないこと、偽名を使うものを集めるために仮面舞踏会の形式にしたこと、そして名前を奪われると、地位も財産もその人の知識までも公爵のものになってしまうこと。早く助け出さないとと焦るジェイに、悪魔に取り憑かれたタイチを救ってほしいとカーターは公爵の名前を教える。

公爵が現れる。まさか裏切るなんてと言って、キャットと読んでカーターを消してしまう。ジェイは教えられたタイチと呼んでも意味がないことに気が付く。ジェイは悪魔に取り憑かれたタイチに、悪魔の名前を知っているか、悪魔は名前を呼んでくれたのかと聞く。悪魔に名前を奪われたことを指摘すると動揺する公爵。(緊迫したシーンで加瀬さんも小林さんの熱量も凄かったです)
戻ってこいとウィルを呼ぶジェイ。

ぼんやりとしたウィルは、自分のことが分からなくなっている。母親がタイチと呼んで手を引いて川沿いを歩いている。橋は鬼が架けたものだと言う。鬼をやっつけるには名前を呼べばいいと教える母親。
ウィルを呼ぶジェイの声が聞こえる。
闇の中でカーターに会う。公爵の名前を探してくれと頼む。
闇に現れたのはぼんやりしたタイチ。ロザリオの在り処を聞いても分からない様子。
泣きながら謝るカーター。本当のお前に戻ってくれと懇願する。
相手がキャットと気が付く。
タイチが幼いころの、母と父の声が交互に聞こえる。
タイチの持っているロザリオに名前があると気が付いたウィルとカーターは暴れるタイチからロザリオを奪う。
父の声。「この子の名前は、ナタナエルと名付けよう。いつまでもお前を愛している」

ジェイがウィルの名前を呼んだあと、ウィルが戻って来る。自分を取り戻せとナタナエルの名を呼ぶと、元の優しいタイチの声に戻り、「ありがとう、キャット」と言って崩れ落ちる公爵。
公爵の体から出てきた銀色の煙が小鬼の形になった時に、ジェイとウィルが二人で悪魔の名前「ルンペルシュティルツヒェン」と呼ぶと悪魔は消える。

目覚めると湖の岸辺に倒れていて、他の乗客たちも気を失っていた。時間はパーティーが始まる時間。どうしてそこにいるのか、他の人たちは分からないようだった。
気がついたフリッツにエリーゼ、アロンもそこにいた。「これからは自分に正直に生きたほうがいい」とジェイがいい「でないと、名前をなくしますよ」とウィルが言うと本名で呼ばれたアンナ・グレンコが慌てて逃げ、フリッツも追いかける。アロンはありがとうと意味深に言って去る。

他の人間は何も覚えていない様子だが、ジェイの胸ポケットには鬼の仮面が残されていた。ポーカーで勝ったのにと惜しく思うジェイに、もう賭け事はやめてくれと言うウィル。消えた公爵とカーターは今もどこかで船に乗って旅をしているといいと思いを馳せる二人。
ジェイは日本にも名前を奪う鬼の伝説があると言う。
名前は魂に深く結びついているものなのかもと、もう自分の名前を忘れてほしいとは言わないとジェイ。
ウィルとジェイは、二人でグリム兄弟だ、と言って微笑み合う。(この佐藤さんと加瀬さんがめちゃくちゃ尊い)
エンディングと、挨拶。(テーマ曲もいいんです)

挨拶のときの拍手が人一倍力一杯な小林さん。夜の部でマイクの調子が悪くて地声でアナウンスする佐藤さん、佐藤さんがいつもよりいい声だという加瀬さん。マイクはないけど急に大きな声を出し、昼の部はハッシュタグマークを指でやってみせる興津さん。

グリム兄弟は末っ子もいるけど忙しくて捕まらないと加瀬さんがおっしゃっていて、調べたら納得しました(笑)(末っ子は今飛ぶ鳥を落とす勢いの梅田修一郎さんでした)

アフタートーク。
一人ずつ自己紹介から。あなたのジェイ、みんなのジェイとあざとい挨拶してくれる加瀬さん。中間管理職な佐藤さん。興津さんは自分の役を言う時にナタナエルのところを口パクにしてました(笑)
リハ含めて当日は三回通したそうで、眠いと加瀬さんは率直な感想が出てました。興津さんが衣装がパツパツで肘が胸の前より上に上がらない、いつでも新内閣を発足する心の準備は出来ていると言ってて笑いました(膝の上で拳を置いてる姿勢の良いポーズ)
加瀬さんが去年はキュッとしか動かなかったと腕を回してくださいました。
佐藤さんは中のシャツの袖が切られているから楽だとのこと(その代わりジャケットを脱ぐとセクシーらしい)。ブロマイドなどの撮影の時にすでに興津さんはパツパツでーすと発言してたらしく、加瀬さんは最高じゃーんと言っていたとのこと。
撮影は「まるで豪華客船」らしいです。
お客様からの感想コーナー。
名前に由来はあるのかという質問に、丹羽さんが答えて下さいました。中国の意味で頭がいいという意味だそうです。
そこから長崎弁の話に。相川さんは京都出身だそうで、寝る前に長崎弁のガイドを聞いて寝たそうです。

小林さんは、劇団経験もあるけれどこういう冒険譚は初めてだったそうです。神妙な顔をしながら楽しくやっていたらしい。加瀬さんがさらっと親弘と呼び捨てされてたのにドキドキしました😊

感想ポストから、グリム兄弟の話に。献身に見えて自分からトラブルに突っ込むウィルに、致し方なく巻き込まれて助ける羽目になるジェイ。賭け事がだめなジェイに、お酒はだめなウィルらしい。
興津さんの演技のパターンが色々見られて嬉しいという感想に嬉しいとだけ感想言う興津さん(お疲れなのか?という感じで。照れかくしかな〜と思ったり)加瀬さんが朗読グリムでは悪役が輝くというのにもあえて嬉しいな〜とわざとらしく言って話を終わらせてました(笑)武蔵さん演じるフリッツもお父さんもクズだ、という話。愛があるかないかの違い。興津さんに愛を感じたか聞いた佐藤さんに、これまたライトに感じましたとだけ答える興津さん。みんなに疲れてるとツッコまれてました。興津さんは夜公演は武蔵さんの演技が良かったから泣いていたという興津さん、テキトーだなと加瀬さん、会う度に興津さんが分からなくなる小林さん。自由すぎて、と加瀬さんも同意するところ笑いました。噛めば噛むほど味が出ますよこの人はと佐藤さん。
ここで、タイチがキャットと出会うシーンは12歳の設定が書いてあってあとはなんとなく年齢が上がっていくのを演じたと興津さん。これは脚本には明示されてないから自分で想定して演じてたってことかと思います。そういう設定の話を永遠に聞いていたかった…。
悪魔の名前の話になり、全然正確に言えない佐藤さんと加瀬さん。台本がないと揃わないらしい。お客様で「ルンペルシュティルツヒェン」を何か必殺技と勘違いしてる人がいたらしいです。

質問コーナー。
◯演じる上で難しかったことは?
丹羽さんが普段詐欺師とは真逆なので、といい感じにボケてくれる。皆さんプロなのでそこまで難しいことはなかったみたいです。
◯加瀬さんの衣装の動きやすさは?
よい。前回2回は兄さんの背中がぱちぱちだったと佐藤さん。相当窮屈だったらしい。
◯衣装について、お披露目するコーナー。思わず武蔵さんがジャケットをガバっと開いて見せると、不審者になっちゃうとツッコまれる。相川さんはウエストがグッとなってて辛かったらしい。興津さんが音楽!と所望すると音楽はならないけどお客様の拍手でリズムが起きて、手を優雅に伸ばしてくるりとかっこよく回り、ジャケットを脱ぐ興津さん。丹羽さんは加瀬さんから詐欺師っぽいと言われつつちょいガバっとして回ってました。小林さんはスマートに回って、一人だけ軽装でいいよねと言われる。
グリム兄弟でと二人で並んで立つ佐藤さんと加瀬さん。加瀬さんは着たときの快適さについて。二人とも公演毎に衣装は変わっていて、佐藤さんのジャケットを何とか脱がせたい興津さん。袖からエアリズムが見えてるからと断られました。
◯ポーカーはやったことあるか?
みんなあるけど賭け事ではない。ポーカーのところはテンポを大事にしたとのこと。
◯言いたかったセリフは?
質問者のお名前が曲強すぎて質問がカタコトになる佐藤さん。「なんべっちゅべっけばいぜんみたいなやつ」と、悪魔の名前一つも合ってない興津さん。ボンボヤージュは言いたかった丹羽さん。捻り出したことを褒める加瀬さん。発言がない武蔵さんに促す佐藤さん、優しい。
◯ミドルネームつけるなら?
康之・ライアン・加瀬とか康之・クリス・加瀬は…という話。加瀬・梵天丸・康之は?佐藤・ハッピー・拓也?武蔵さんは武将の名前っぽい。本名らしい。名前の漢字を読み間違われる興津さん。加瀬さんは、テロップに加勢大周って出たことがあるというものすごいエピソードが展開される。小林さんも武将ぽい話。小林・ソレガシ・親弘。丹羽さんも話を振られて頑張ってから恥ずかしくてお帽子でお顔を隠してかわいい。慣れていけばいいよと優しいアドバイスの加瀬さん。グリム兄弟の下の子は売れちゃって呼べなくてごめんねとの話。険しい顔と佐藤さんに話を振られた相川さんは奈良の京都の姫やらせてもらっててと言って面白い。興津さんが鹿の話に触れていて、直近のしーぷいのイベントが脳裏にあったのかなと思ったり。

最後の挨拶。
感想は忌憚なく述べてほしいとのこと。演者さんも見ている感じがする…私もリアタイしたかったなと思いました。
アフタートークでは、皆さんそれぞれのお声が聞けて大満足でした。

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名前についてのお話、というのはやはり面白いなと思うと同時に、声優さんという職業も、名前を変えて演技をするんだなぁと思うとなんだか味わい深かったです。
というのも、「オールドファッションカップケーキ」のフリートークで、興津さんが長い事仕事をしてきたらふと、自分がなんだか分からなくなってきたというお話をされていて、演じる役毎に声を変えていく声優さんというお仕事と、名前と魂の結びつきについては、なんとなくリンクを感じて面白かったです。
演じながら半分とか全てをその役に没頭する感覚が、声優さんにはあるのかなとか…。

今回朗読劇をしっかりと拝見した感想としては、佐藤さんと加瀬さんは、話の主軸として安定したどっしりとした演技で、対照的に興津さんと小林さんは舞台演劇みたいなところを感じて、二人とも微妙なニュアンスの違いを楽しんでいる気がしました。そして、そのニュアンスの違いに他の演者さんも微妙に呼応していくのが感じられて、とても細かい影響のさざ波の重ね合いがすばらしく感じました。
配信でしか見られなかったですが、いつか生でも拝見してみたいです。

すばらしい公演を、ありがとうございました!

いやぁ、声優さんて本当に素晴らしいですね!(満足)ボンボヤージュ!

今度、この朗読劇の感想会があるようです。楽しみにしたいと思います…!


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gie
チップは必要ありません😊どうか、あなたの心を癒したり支えになったりするような作品に出会えますように祈っております!今後ともよろしくお願い致します!