初デートはオムライス、お別れはショートケーキ

初デートはオムライス、お別れはショートケーキ

初デートはオムライスがいい

卵は硬めでしっかりと巻かれているタイプがいい

真っ黄色な見た目と赤いケチャップ

中はシンプルなケチャップライス

男性が食べている姿が基本的に苦手だ

自分が食べる姿を見られるのも苦手だ

だいたいの食事はトラップが多い

ソースが跳ねたら、

匂いが強かったら、

大口を開けたら、

手を汚したらどう拭くか、

箸で上手く切れるのか、

口まで運ぶ時に落としたら...、

オムライスは優秀だ

スプーンで黄色い山を削り取ることは簡単で

小さい山を口に運べば良い

なにより見た目がかわいい

だからオムライスは初デートの”正解”

お別れはショートケーキがいい

お店でも家でもいいな

真っ白のクリームと１つだけ乗っている
真っ赤な苺、
チープな味のスポンジケーキでいい

絵に描いたような苺のショートケーキ

陶器の薄めのお皿に載っているのがベストです

フォークが陶器のお皿に当たる音が好きだ

コツ…という音にもちょっとの広がりがあると思っている

沈黙がきても嫌な雰囲気が流れてもちょうどよく遮ってくれるような音をしている

スポンジを切るのも簡単で無駄な音はなくスッとフォークが入り、
コツ、という素朴な音がたつ

お別れする二人には無駄な音は要らないと思っている

どこかのタイミングで真っ赤な苺が無くなると質素な白いケーキが残る

それがまた「おしまい」を表しているようでお別れを意識させる

もう戻らない為にもショートケーキを食べる儀式を行う

以上がわたしの

「初デートはオムライス、お別れはショートケーキ」