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俺の俺による俺のための日本語100選(J-POP100曲プレイリスト)

裸体を晒すような事を今からやろうと思う。

俺は28年間生きてきて、可能な限りの空き時間を"J-POP"に費やしてきた。

インディーズ?洋楽?HIPHOP?

全部知らん!俺はJ-POPをこよなく愛して、日本語の雪崩に飲まれながら己のアイデンティティを作り上げてきた。

俺の俺による俺のための日本語のプレイリストを
ここでいま、曝け出してみようと思う。

これで、どの音楽を通って、どの音楽を通ってないか一目でわかる。

とりあえず100曲の愛すべき音楽を、決死の思いで選んだ。
アーティストに被りは一切なし。
100人が歌う100個の日本語。
一個一個見ていこう。感想もサクッと。

もちろん、あいうえお順で、だって日本語だもん。
ほないくで!




1.あいみょん/愛を伝えたいだとか

"マジで僕に愛される気あんの"

ほんまにそれ。この一言に、10代後半20代前半の全男子の女々しさと男らしさと気だるさと金のなさが詰まってる。マジで22歳の時これ聴きながら「愛される気あんのかよ…」って言いながらベッドでうずくまったことある。あとこれを平井堅が歌ってる歌があるんやけど、平井堅の言葉すぎてやばい。

2.嵐/WISH

"君に似合いの男になるまでこの僕に振り向いてはくれないんだね手厳しい君さ“

小学生でこの歌詞聞いて、恋愛ってそういうもんなんかって学んだ一言。花より男子、神ドラマすぎたよな、同世代のみんな。道明寺のケータイ金色で着信音がダースベイダーやった話しよ。

3.井上陽水/氷の世界

"毎日吹雪吹雪氷の世界"

もう絶叫に近いこの歌い方。日常の息苦しさとか、寒さとか恨みとか不条理とかを"氷の世界"って言いきってるの、今の柔和な井上陽水の歌い方からは全く想像できひん。かっこいい。

4.宇多田ヒカル/beautiful world

"根性無しかもしれない、それでいいけど"

エヴァの主題歌っていうこともあって、この"それでいいけど"に碇シンジの全部が詰まってるよな。
宇多田ヒカルの歌詞って、メロディは遥か高次元の場所でなってるのに対して、歌詞が俺たちの半径5m以内に巻き起こることやから、この距離のギャップに聞くたびにやられる。あとライブ行ったけど双眼鏡で見た宇多田ヒカル近すぎて爆笑した。

5.ウルフルズ/笑えれば

"とにかく笑えれば、最後に笑えれば"

一回すごい全部出し切ってやり切った事があって、それがめちゃくちゃしんどかって、全部やり終わって、その後飲みに行って3軒くらいハシゴしてたどり着いた深夜2時のイタリアンで、白ワインがぶ飲みしてたらこの曲流れてきて、この部分で意味わからんくらいボロ泣きした。それからは思い出の曲。

6.エレファントカシマシ/悲しみの果て

"涙の後には笑いがあるはずさ、誰かが言ってた"

この無責任な言葉、悲しみの果てに何があるかなんて俺は知らないって言ってるし、無責任って時に人を勇気付けるよな、ミヤジに言われたら悲しんでること自体意味なんかないなって素直になれちゃう。

7.オーイシマサヨシ/君じゃなきゃダメみたい

"自分でも笑っちゃうんですけど、他の誰かじゃもう満たされやしない"

"自分でも笑っちゃうんですけど"がオーイシっぽくてかなりいい。弱気男子の最大限の謙虚さと強がりみたいな感じする。ギターがうますぎる。オーイシマサヨシがギターうますぎて女子が引いてる動画とかあるし、あとオーイシマサヨシのTwitter好き。

8.大塚愛/黒毛和牛上塩タン焼き680円

"ほんのり香るレモンの味でオシャレ“

なんでタン塩見てラブソング思いつくん。天才か。レモンの味でオシャレ?ちょっとまだちゃんと咀嚼できてないねん。厚切りタンやねん。
"オシャレ"っていうのが漠然としてて意味わからんすぎる。大塚愛の濃度高めのワードやと思うこれ。
あとメロディがロックバラードすぎて外せない名曲すぎる。

9.大貫妙子/4:00A.M.

"今を、今を逃したらもう出会えない"

大貫妙子といえば「都会」って思ったんちゃうん?俺はこの曲が好き。もう後一瞬で朝になっちゃう午前4時と、このチャンス逃したらもう後ないでっていう恋愛を完璧に表現し切ってる。後長すぎるアウトロと、ジャッジャジャッって終わっていく感じ、この曲の結末にまで想像掻き立ててくる。

10.尾崎豊/Forget-me-not

"時はためらいさえも、ごらん愛の強さに変えた"

もう今の時代には絶対できない、キザで男らしい表現。今の時代にこれを真っ直ぐ歌って真っ直ぐかっこいい男なんていません。(言い切り)
頼もしすぎるやろ。"ごらん"が胸板厚すぎる。

11.踊ってばかりの国/セシウム


"だがこれだけは断っておくぞ、俺の我が子を傷つけるやつは、神様、右翼、ヤクザ、ジャンキーだろうが、俺はそいつを余裕綽々で殺すよ。あの女はエロい"

下津の動物的本能全開の歌詞。相手が誰だろうと飛びかかっていきそうな危うさと愛情でかっけーなって思わせたあと、哀愁たっぷりに「あ〜の女はエロォい〜」って歌ってるからなほんま。人間臭たっぷりのこの歌詞好きやねんなぁ。

12.カネコアヤノ/さよーならあなた

"明日には忘れる約束たくさんしようよ"

明日休みで、なんでもできる日、その前の夜って、出来もしない予定を恋人といっぱい立てるのが楽しいよな。
っていうクソたらたらと長い文章を、この一文にまとめ上げるカネコアヤノの語彙力。日常がちょっとだけ光る言葉を紡ぐのがうますぎる。

13.きただにひろし/ウィーアー!

"ありったけの夢をかき集め、探しもの捜しに行くのさ"

俺のバイブル。いつからワンピース見てたんか正直覚えてないくらいチビの時から見てる。こんな"冒険"を思わせるフレーズある?最高やんこれ。アリッタケノの前のめり感とギュッと感たまらん。
もうすぐ終わるかもしれないけど、俺はあとどれだけワンピースを見て心が揺さぶられるんかな、一回一回噛み締めてラフテル向かうぞ。

14.きのこ帝国/猫とアレルギー

"あと七日間で世界が終わるなら、なんてあんな、どうしょうもない例え話、他の誰にもしないでいて、これからもずっと"

J-POP史に残る名盤。これを聞いてとにかく。
この歌詞もさぁ、、わかってほしいほんまに。
しょうもない例え話でさえ愛おしくて誰にも渡したくない愛とさ、"あと七日間"って言ってんのと、"これからもずっと"っていうこの言葉の対比もさ、"オシャレ"やんな。レモンの味くらい"オシャレ"。きのこ帝国がいたからサブカル男子だった頃も誇れる。ありがとうきのこ帝国。愛。

15.木村カエラ/チョコレート

"隠してなきゃ行けない弱さが、君に向けて飛んでいっちゃった、僕はダメね"

男はとことん弱いことを痛感させてくれる木村カエラ。ただ曲調も相待って、マジでチョコレートみたいに甘く包んでくれる。"僕はダメね"って自分で言ってわかってるところとか、ほぼミスチルやん、カエラの思考の広さがわかる一曲。

16.清竜人/痛いよ

"気に入ってるその洋服も、ヘアスタイルや厚化粧も、思い出話も、価値観も喜怒哀楽も、変な癖のあるキスも、ベッドで喘ぐ声も僕以外の誰かにも見せていたんでしょう"

清竜人、、、。そりゃ痛いよ、、、。"僕以外の誰かにも見せていたんでしょう"の一言でめっちゃ痛くなる。失恋ソングじゃないでこれ、失恋した時に聴いたら死んでしまうソングやで、寄り添ってない、殺しに来てる。こんなセンチなシンガーソングライター清竜人が後にあんな事になるなんて、、、。

17.清竜人25/Will♡You♡Marry♡Me♡

"俺はいつでも待ってるぜ“


清竜人が一夫多妻制アイドル、センチなシンガーソングライターの面影ゼロ。可愛い子集めて真ん中で踊り狂うヒゲ親父。可愛い声に紛れたハスキーな声、清竜人恐るべし。
どの歌詞よりも、間に差し込まれたダンディな"俺はいつでも待ってるぜ"で聴いてる俺たちは、着いていきます!!ってなる。

18.銀杏BOYZ/漂流教室

"告別式では泣かなかったんだ、外に出たらもう雨は上がってたんだ、あいつは虹のはじまりとおわりを、きっと1人で探しに行ったのさ"

"告別式"で始まる歌ある?だいぶセンセーショナルと思わせといて虹のはじまりとおわりを探しに行ってんねん。いつまでも友達を想う歌。
峯田は泣かなくても、俺は泣くぞ。
こないだギターでこの曲弾き語りしてて改めて「ええ歌詞やなぁ…」ってひとりで噛み締めたわ。

19.クリープハイプ/二十九、三十

"前に進め"

今なら言える、サビなら言えるってだいぶ言い訳してからやっと"前に進め"って、真っ直ぐな言葉言ういかにも尾崎世界観っぽい表現。これ聴いてた時19、20やったのに、今や俺も29、30やで。20代はえ〜。

20.桑田佳祐&Mr.Children/奇跡の地球

"人の群れは憐れなDance、生まれながらに罪を背負って、絶望笑う皮肉なChance、闇を奏でるロックンロールバンド"

日本語としてかっこよすぎん?桑田佳祐日本語使うんうますぎるし、そもそもの話、このコラボ伝説すぎやろ。どっちも日本背負ってるバンドやで、昔SmaSTATIONでみた好きなバンドランキング1位サザン、2位BOØWY、3位ミスチルやったけど、そんな二大巨頭がコラボして、この日本語。"闇を奏でるロックンロールバンド"すぎるでほんまサザンとミスチル。

21.サカナクション/アルクアラウンド

"この地で、今始まる意味を、探し求め、また歩き始める"

この地で終わらせる意味をずっと探してたのに、最後に今始まる意味を探し求めるのかっこいいほんまに。高校の時初めてこの曲でサカナクション知ったんやけど、2010年代のNEWスタンダードな感じめっちゃしたな。そこから15年くらい経ってまだ衰えずにカリスマなのすげぇなほんま。

22.崎山蒼志/夏至

"そうだ、思い出した、あの夏に取り残されて何年たったか、虫のように強く果物のように美しい、君がいた、100年前か"

"あの夏に取り残されて何年たったか""100年前か"
この歌詞さ、夏の始まる夏至の日に、昔の夏休みのこととか、人生でいう夏(アツかった時期)とかが、遥か昔に感じられて、100年前に感じることやと思うってんねんけど、崎山くん、これ書いた時まだ10代よね?天才か?これを又吉の火花読んで書いたってゆうのもまたいい。この繊細で澄み切った崎山くんの感覚をみんなで守っていこうな。

23.サザンオールスターズ/涙のアベニュー

"口説かれたいならそう言いな"

令和の時代には絶対生まれないキザ台詞。
"口説かれたいならそういいな"なんて思ったことないし、思う自信もないし、そんな思考があることが衝撃すぎてずっと好きこの曲。
この曲隠れすぎてる名曲ちゃうかな、結構極上のハーバーバラードやと思うねん。サザンの昔の曲ってうっすらずっと海よな、わかる?

24.サンボマスター/人はそれを情熱と呼ぶ

"いつまでもこのまま、逃げていく訳にはいかないぜ僕らは"

この大ぶりクソデカ拳のパンチみたいな歌詞刺さるというか殴られるに近い。しかも最近の明るくポジティブなサンボマスターじゃなくて、ゴリゴリロックな曲やしなんかほんまに、歌詞でボコボコにしてくる。何か大きな事がある時にこれ聞いたら、攻撃力カンストする。

25.椎名林檎/罪と罰

"セヴンスターの香り"

14歳の俺のアイデンティティ形成に多大なる影響を与えた歌手椎名林檎。「セブンスターのソフト1つ」当時420円だったセッタを初めて買った生駒駅の売店。一本咥えて見よう見まねで火をつけてみて、不味くも美味くもない煙を吸い込んで、この歌の意味がわかった気になってた思春期。俺の中の唯一女神椎名林檎万歳。

26.柴田聡子/後悔

"バッティングセンターでスイング見て以来、実は抱きしめたくなってた"

柴田聡子さん、僕とバッティングセンターに行きませんか?僕のスイングもきっとバットに体持っていかれるような情けないスイングで、きっと抱きしめたくなりますよ。僕もこの曲聴いて以来、実は抱きしめたくなってました。お返事待ってます。

27.スガシカオ/愛について

"僕らがもう少し愛について上手く、話せる時が来たら、暮らしていこう"

"暮らしていこう"ってよくない?その後に続く"温かいスープを飲もう明日もきっと寒いから"って歌詞が暮らし過ぎていい。昔僕らの音楽で、秦基博とスガシカオがこの曲セッションしてて中学生の時からずっと聴いてる。俺も早く暮らしたい。

28.ズットズレテルズ/僕の果汁

"君たちの耳で飲み干せよ、果汁100%グルーヴ"

名盤「第一集」からこの曲。第一集とか言って第一集しか出さなかった伝説のバンド。しかもこの時全員10代。"果汁100%グルーヴ"すぎるでこの曲。
閃光ライオットってゆう10代限定のバンドの賞レースでこの曲やって、曲終わりに「解散しまーす」とか言ってたからな。マジで果汁迸ってる。

29.相対性理論/気になるあの娘

"気になるあの娘の頭の中は、ふつうふつうわりと普通"

インパクト抜群の出だし。ちょっと世代が上のサブカルが全員聞いてたから、背伸びして聞いてた。でもなんかそれが良くて、わかった気になって、大人なふりしてたな。
なんか最初のイントロのギターとか聞くだけ、高校のバイト行く時にチャリで走ってた河川敷とかめっちゃ思い出すねんな。

30.ちあきなおみ/喝采

"届いた報せは黒いふちどりがありました"


中学の時、手紙の黒いふちどりが何を意味してるのかわからんくてオカンに意味聞いたら「死んだ報せや」って言われて、そんな歌ある!?ってなったの覚えてる。衝撃やった。そこからずっと聞いてて、一回ジジババしかおらんスナックでこれ歌ったら、めちゃくちゃ褒められた。

31.チャットモンチー/シャングリラ

"シャングリラ、夢の中でさえ上手く笑えない、君のことダメな人って叱りながら愛していたい"

一瞬の輝き、最大瞬間風速がデカすぎるガールズバンド。もうこの曲のイントロの最初のドラムだけで、「シャングリラ…来る…」ってなるよな。歌詞も日常で、ボーカルのえっちゃんも小柄やのに、どっからその爆発力あるエネルギーが出てるかわからんくらいかっこいい。ROCK IN JAPAN2010の圧巻すぎるステージングをみんなにも見てほしい。

32.でんぱ組.inc/サクラあっぱれーしょん

"とりあえずいいか?黙ってついて来いfollow me、嗚呼、嗚呼、君の未来を明るく照らすなんてお茶の子さいさいさい"

これさ、トップオブアイドルソングやと思うねん。あかんところが見つからへんというか、大前提可愛さ満点やねん。やけど急に出てくる"黙ってついて来い"が頼もしすぎる。そこからの"未来を明るく照らすなんてお茶の子さいさいさーい"でアイドルポイント加点。誰1人として欠けてはいけないこのメンバーの構成も伝説のアイドルたる理由。

33.東京事変/生きる

"憧れ続けていた筈の、孤独と自由が首を絞めるなんて、この世は果てしないんだろう"

2012年2月21日の東京事変の解散ライブの日、俺は大阪城ホールにいて、19:00開演のはずのライブが15分間音沙汰なく、会場には幾何学的な電子音だけが鳴り響いてて19:15、ステージバックのクソでかいモニターが縦に割れて、その中から眩しすぎる光と、スモークと、緑のレーザーが溢れ出てきて、その後光を背負ってカラフルな花にまみれた椎名林檎がこの歌を歌いながら出てきた時、16歳の俺は神様が実在する事を知った。

34.パスピエ/トロイメライ

"子供の頃体で覚えていたことを忘れた、今どうにか頭で覚えようとしているわ"

子供の頃って空も飛べたし、腕も伸びたし、バリアも張れたし、学校に突然現れた悪を倒せた。でも大人になった今って、そのどれもできひんくなってるよな。わかる?この感覚。この曲聴いてたら、大人になった今でも、それが全部できる気分になってくる。めっちゃ幻想の中を飛び回ってるみたいな。それでいてちょっとセンチメンタルなメロディもめっちゃいい。

35.秦基博/キミ、メグル、ボク

"君を死んでも離さない"

マジで、高校の夏目前の春終わりみたいな曲。めっちゃ爽やかやし、なんか最近こんな感じの軽快なラブソング減ったよな。この無責任な"死んでも離さない"とかほんま好き好き大好き!って感じしていいんよな。秦基博の若さ溢れる名曲。

36.ハヌマーン/アナーキー•イン•ザ•1K

"部屋で俺思想犯、部屋で俺革命犯、演奏ハヌマーンで、アナーキー•イン•ザ•1K"

演奏始まる前のこのセリフ。もう「こっから世界ひっくり返すで」やん。バンドとかやった事ないけど、バンド始めたやつ全員思ってる事やん。1Kから革命起こす気やんみんな。ハヌマーン、解散してるのに未だ語られてる最強バンドやわ。ちなみにこのworld's system kitchen今フィジカルで買おうと思ったら、まず見つからんし、見つかっても1万円超えます。いつかほしいな…。

37.バンドじゃないもん!/青春カラダダダッシュ!

"アイスキャンディ、パスタ、ハンバーグ、想像でよだれでちゃう、おいしいも青春のエッセンスだよね(へいわんもあせっ)(えー!?)"

意味わからん。この曲の歌割りすご過ぎて何回でも聴ける。芸術作品やろ。一言くらいでマイクパスして目まぐるしいスピードで歌う人変わってんねん。
歌詞も、なんかガラパゴス的な進化遂げたアイドルソングの最高峰やと思う。意味わからんけど意味わかるし、リズミカルで耳に入ってくるワード全部可愛いみたいな。計算され尽くした超神技ソング。

38.平井堅/KISS OF LIFE

"くちづけからはじめよう、くちびるはすべてを語る"

めっちゃKISSやん。KISSに絶大な信頼を置いてるやん平井堅。この2000年代前半にだけ許されたR&BとJ-POPの奇跡の融合感。今の音楽はHIPHOP、R&Bにパラメーター振りすぎ。J-POPと融合してちゃんと。Y2Kが許されるならそろそろ、こんなKISSにフォーカス当てたキザソングも出てきてくれ。

39.藤井風/特にない

"特にない、定めなどないあたし、囚われず歩く、特にない、渇きなどないあたし、満たされてる"

藤井風、この世の全員拾いすぎ。のぞみとか願いとか無くても満たされてる事肯定してくれてるやん。藤井風って肯定してくれるねんいつだって、人生は素晴らしいものって教えてくれるねん。あとこの曲で聴こえてくるキーボードの打鍵音も最高、ローファイやん。最近金髪ロン毛になって、より神様に近づいてるよな。藤井風よ、神話になれ。

40.フジファブリック/桜の季節

"さくらのように舞い散ってしまうのならばやるせない"

なんやろなぁ、このノスタルジー。インパクトあるイントロから、歌詞が全編通してどこか寂しくて、桜ってタイトルについてるのに春の爽やかさはなくて、鋼色やねんなぁずっと。なぜかこの曲聴くと映画の青い春思い出す。

41.プププランド/スローなブギで

"彼女いつも、革命を待ってた"

俺も待ってたよ、プププランドが神戸から起こす革命を。なんで解散すんねん。無茶苦茶勢いあった時の急な解散。ププランドは実際始まってたし変わりかけてたぞ関西の音楽が。この曲聴いて、何回悔しくなったか、最高やんけ、、最期の輝きがこの曲にはあるよ。

42.ペトロールズ/雨

"逢えないときはこの雨のように、泣けば良い、それで良い、色を増すように"

東京事変のギタリスト長岡亮介のバンド、16歳の時この曲に辿り着いて、19歳で初めてペトロールズのライブに行ったら、客がおにーさんおねーさんばっかりで、だいぶ背伸びできた気がした。目の前の長岡亮介、抜け感えぐかった。抜け感の権化みたいやった。あんなおじさんずるいって。

43.星野源/くだらないの中に

"僕は時代のものじゃなくて、あなたのものになりたいんだ"

ペトロールズからの星野源の並び、日本語のイタズラすぎるやろ。この歌詞みんな好きなんちゃう?俺も大好き。本当にその通りですってなるよな。これ、I LOVE YOUとして完璧な文言じゃない?しかも星野源にしか言えなくない?素敵やん。胸キュッとなる。

44.ポルノグラフィティ/ヒトリノ夜

"あの人だけ心の性感帯"

メリッサ、アゲハ蝶、ミュージック・アワーと行きたいところ申し訳ないんだけど、俺はこれなんよな。俺が好きな年上の人みんなこれ空で歌えんねん。なんか歌詞見ずともみんな歌えてしまう空間見た時になんかさらに好きになってんなこの曲。中学の時一生赤いリンゴか青リンゴのベスト聞いてた。ほんまに100回以上は聞いてる。多分これ根底にある大事なベストアルバムやわ。

45.マカロニえんぴつ/ヤングアダルト

"僕らに足りないのはいつだって、アルコールじゃなくて愛情なんだけどな"

はっとりよ、お前はもう令和を代表するソングライターやわ。正直ちょっと前まで、また若い子に人気のバンドね、とか思ってたけど、ちゃんと歌詞聞いたら、とんでもなく詩的やねんなマカロニえんぴつ。この曲もほんまに19〜22くらいの、ヤングアダルト世代の時にドンピシャで聴きたかったな。当事者として聴いてたら心臓グサグサきて、ハツのなめろう出来上がりそう。

46.松田聖子/赤いスイートピー

"あなたって手も握らない"

タバコの匂いのシャツすらキュンポイントとされてた時代。手握ってあげて、聖子ちゃんが、泣きそうな気持ちになってるやん。こんな健気な歌ある?いつ聴いても、聖子ちゃん可愛い〜ってなる。今ってアイドルはグループが当たり前やけど、この当時は1人が当たり前で全員個人戦って感じで、バチバチで、だから今でも伝説なんやろな聖子ちゃん。

47.米津玄師/Flamingo

"やったれ死ぬまで猿芝居"

遅ればせながらこの曲で米津玄師が天才だということに気付かされたわ。この人さ、凄ない?全曲ちゃんと聴いたわけでもないのにどっかで流れてたら歌えるくない?んで歌詞調べてみたら、聴いたことない日本語の組み合わせばっかで、リリックを文字に起こして初めて気づくやばいタイプの歌手やん。この"やったれ死ぬまで猿芝居"とかも、武骨というか、日本語特有の鋭さがあるよな。

48.ラブリーサマーちゃん/あなたは煙草私はシャボン

"とっ散らかった言葉をぶつけて困らせてごめんね"

ラブリーサマーちゃんの中に潜んでる危うさが1発で端的に表されてるよな。ごめんねって謝られても、もうこれで何回目よ、前も言ったよな、って最後フラれる切ない展開まで見えてくる。うぅ、、、。苦しい、。こんなに現代エモな歌歌ってるラブサマちゃんやのに、ここらか知らぬ間にUKロッカーに変わっていく幅の広さに俺はいつまでも惹かれてる。

49.離婚伝説/また旅に誘われて

"もっとずっとぎゅっと、そばにいてほしいけどおやすみ"

2024年突如現れたな離婚伝説。初めてラジオでこの名前聞いて、1発で覚えたわ。そっから1stアルバム聴いたけど、見事な捨て曲なし。全部大好き。この曲もほぼスキップ駆け足で聴きたいぐらい軽快やし、夏、水色って感じで好き。2024年一番聴いてるし一番ライブに行きたいアーティスト。

50.レキシ/きらきら武士feat.Deyonna

"なかなかキュートな刀と一緒に武士イン•ザ•スカイ"

何の気なしにこの曲のPV見たのが初めてのレキシで、やけにリズミカルやし、耳触りいい歌詞が好きでめっちゃ聴いてた。この頃まだレキシネームのこと理解してなくて、featしてる声は完全に椎名林檎やけどDeyonnaって何ってずっと思ってた。"武士イン•ザ•スカイ"ってなに?可愛くて好きやねんなぁ。

51.レミオロメン/Sakura

"四ツ葉のクローバーを君にあげたいな"

可愛い。俺の春ソングといえばこれ。生暖かい日差しが纏わりついてくる感じと、芽吹いてきた自然の匂いと。春の始まりにぴったりすぎる。あとレミオロメンの歌詞って捻りなさすぎて真っ直ぐ入ってくる。ただただ可愛い。淡いピンク色の音。

52.AgeFactory/プールサイドガール

"17の夜に、君と捨てたあの終電と君と捨てたあの明日を見つけないように、見つけないようにする"

10代がいつか終わるって、高校生がいつか終わるってわかってても、どこか一生続く気がしてたな。高校の一個上の先輩が書いたとは思えんなぁと思いながら高校生の時聞いてたな。俺にとっての高校生活はめちゃくちゃ退屈で、暇で苦痛で長くて、二度と戻りたくないけどこの曲聴くと、その中でもいわゆる10代特有の水しぶきが爆発してる思い出は忘れないように、忘れないようにするって気持ちになる。

53.aiko/キラキラ

"その前にこの世が無くなっちゃってたら、風になってでもあなたを待ってる"

こんなに待ってくれる人いる?好きということだけでこんなに待てる?これaiko最高傑作やと思うねん。
歌詞全編通してずーーーーっと可愛い。aikoが描く中での女子完全体やねんな。ライブ映像見た時、ラスサビ入る前に「いくでっ!!」って言ってて、「行きますっ!!!」ってなる。俺もaiko聴いて悲しい日を超えていく。

54.andymori/ベースマン

"西荻窪アパートの階段を登る音"

ギリ大人じゃない、子供最後の19〜22の間に、拙い自炊をしたかったし、金も彼女もない、若さだけしか取り柄のない時に、西荻窪のアパートに住んでandymoriを聴きたかった。また最近andymoriが10代にTikTokで流行ってて、昔を美化する老害サブカルが怒ってたけど、頑張っても鬱屈した思考しか浮かばない10代の頃に、andymoriが刺さるのなんて真っ当やし、いい音楽に出会ってくれてありがとうって言えよな。

55.back number/花束

"それなら何回だって何十回だって、謝るし感謝の言葉も忘れないから"

16歳くらいの頃、back numberのこの曲がバンド好きの間で噂になってんけど、どんだけ謝んねんって思った。それとミスチルに次ぐ次世代+時代にマッチした女々しいバンド出てきたなって思ったよな。案の定、オールタイムスタンダードバンドになってるし、女々しいってやっぱり男全員が抱えるアイデンティティなんかもしれへん。

56.Bialystocks/OverNow

"洗濯機も通常運転、ゲン担ぎに脳内ミュージック、乾かない I don't know why"

これもうJ-POPの最高傑作。正直これ書くためにこの記事書いてるまである。日本語の使い方一つで、この曲にしかない唯一無二の雰囲気出してる。この、日常感もありながら、遠い非現実的な感覚もする、ぐちゃぐちゃな感じ。まさにover now(もう、終わった)ってなってどうでも良くなって弾けたカラフル感と絶望の灰色感とそれでも続いてく日常に対する遠目と希望みたいな。とりあえずいいからみんなビアリーストックスで検索。

57.BUMP OF CHICKEN/supernova

"熱が出だりすると気付くんだ、僕には体があるってこと"

些細なことででも生きてる事に気づかせてくれる歌。なんか日常に巻き起こる小さな爆発が自分の歴史を作ることとそれにも終わりがあることを教えてくれるよな。有名な天体観測とかもそうやけど、なんか一瞬の最大エネルギーみたいなところにフォーカスしてくれてて、忘れがちな日常の小さなドラマを拾ってくれる。

58.C.O.S.A.×KID FRESINO/Swing at somewhere feat.コトリンゴ

"ツレがバトルおっぱじめる、加勢する時このリングは外して行く"

まずイントロがゴージャス。それでいてリリックが街に呑まれる若者。マイクで稼いだ金で身につけるリングと命よりも大事なツレ。加勢する時にリングをさっと外す仕草に、ラッパーとして大事なもの2つを一気に守る豪快さも見えるな。珍しくヒップホップやけど、これは後世に残したい日本語。

59.cero/Orphans

"別の世界では2人は姉弟だったのかもね"

単なるシティポップではないよなもう。なんか仏教とか新教とかそんな感じもするとことん文学的な歌詞。"神様の気まぐれなその御手"とか"別の世界では姉弟だったのかも"とか。実際、生きてて血は繋がってないのに何こいつって、人生において重要な人間に出会うと感じることとかそんなことを、こんなにも詩的にストーリーに沿って歌にしてくれる歌手他におらん。

60.chelmico/Highlight

"見たことがあるかい?人が恋に落ちる瞬間を、お行儀の悪いあの娘も今日はキュートに決めるbaby girl 互いに酩酊してる、口説かれ待ちなのもわかってんでしょ、ぶっこわしてよ無我夢中で君に溺れたいよ"

鈴木真海子の神バース。これ聴いて、chelmico只者じゃないって思ったな。もしかしたらRIP SLYMEぐらいまでいくんじないかって。当時勢いもえぐかったし、デビューした時の年齢も若すぎてびびった。歳下!?!?ってなったし。歳重ねてラップスキルも上がって客ぶち上げるchelmicoこれからも見たいな。

61.CHEMISTRY/PIECES OF A DREAM

"キミに言いそびれたことが、ポケットの中にまだ残ってる"

これこれ、2000年代初頭にだけ許されたこのサウンド。まじで好きやわ。堂珍も川畑も歌うますぎやろシンプルに。男ユニット2人組(大人が作ったユニット)で名作残してる人おらんくない?CHEMISTRYの原点にして頂点やろ、この夜の寂しげな雰囲気好き。

62.Creepy Nuts/のびしろ

"やっとわかって来たかも、このポンコツの操縦の仕方を"

20代後半に差し掛かって、音楽でほんまそれ!って新しくバイブルになる曲をリアルタイムで聴けた嬉しさがノミネート理由。Creepy Nutsってほんますごいな。2000年代にケツメイシとRIP SLYMEがHIP-HOPをPOPまで持って来た。けどそこから下火になってたものを、もう一回2010年代後半からJ-POPの舞台に引きずり上げてんからな。まごう事なきラップスター。

63.Def Tech/My Way

"諦めんな、笑わせるな、慰めてんな、そばで励ましてやんな、Ah"

気持ちいいとこ。正直Def Tech世代すぎるな。叱咤激励とはこのことやろ。厳しさってやっぱり愛やと思うねん。Def Techってめっちゃ夏やん?でも俺は夏を待ちきれなくて春に聞いちゃう。春に聴きすぎて、夏本番の時にはもう聴いてない。だから毎春聴くの我慢するのが大変。

64.DREAMS COME TRUE/マスカラまつげ

"朝からがんばった、目力に願った、マスカラが滲んだ、涙が溶かすから"

せつねぇ〜(涙)吉田美和天才か?言葉数こんなに少なく、女の子の表情と感情表現できる?おかんの運転する車でこの曲聴きながら、冷たい窓にデコ貼り付けて眺めてた小学生の時の夜空思い出すねん。小学生の時にこの曲からやんわり感じた"失恋"。やっぱり恋愛のことはJ-POPから全て学んでるな。

65.EGO-WRAPPIN'/サニーサイドメロディー

"世界はきっと素敵だから"

この曲の空中トンネル感伝わって欲しい。空飛んでる気分になるし、空から眺める世界は素晴らしく見えてくるんよな。空から戻りたくないと思っても、この"世界はきっと素敵だから"で戻る勇気もくれる。
なんかこの一言で、家出る理由になるというか、洗濯物もしっかり乾く気がしてくる。

66.Enjoy Music Club/EMCのラップ道

"ラッパーはモテるらしいからやる、んじゃなくてやりたいから、やる"

歌詞EMCすぎるねん。明らかモテようとしてないというか、enjoyしすぎてるやろ。ライブも楽しかったな。
2017〜2018くらい、ゆるサブカルラッパーみたいなん増幅してたと思うけどEMCは唯一好きやったな。

67.EXILE/Together

"どうにもならないことで、泣いたりする日もある、yes!でも2人でいれば"

35〜36歳くらいの人とカラオケ行った時にこれ歌ったら大体気に入られる。EXILEって当時全員好きやったもん。しかも絶妙にtogetherって懐かしいんよな。忘れてるけどみんな絶対知ってるって感じやねん。歌詞もポジティブで明るくて、ただただ元気になって心穏やかになる曲。

68.Fishmans/Go Go Round This World

"この景色の中をずっと、この景色の中をずっと"

閉じ込められそう、フィッシュマンズが作る亜空間から抜け出せへんくなる感じ。でも恐怖感はなくて、ちゃっちゃか鳴ってるアコギが心地良くて、浮遊していく。フワフワやねんなぁ。あとめっちゃオレンジ色。これ書いてて気づいてんけどメロディーって色で聴こえてこん?わかって欲しい。

69.flumpool/Over the rain〜ひかりの橋〜

"冷たい雨が頬を濡らしても"

カラオケで幾度となく気持ちよく歌わせてもらった平成の名曲。歌い出しのこの部分どれだけ優しく歌うかにかかってる。俺flumpoolにはいまだに過度な期待してて、もし東京事変のトリビュートアルバムが出たら絶対にflumpoolに閃光少女歌って欲しいねん。あとこの曲主題歌のブラッディマンデーおもろかったよな、三浦春馬主演で。三浦春馬かっこよかったな。

70.GENERATIONS/ワンダーラスト

"やりたくないこと、それだけやり続けた人が、成功したって聞いたことなんかない"

仕事中疲れててFM802からこれ流れて来て、めっちゃ励ましてくれるやんこれ、誰なん?って思ってShazamしたらGENERATIONSやって、初めてGENERATIONSに感謝した。ええ曲すぎ。数原龍友も片寄涼太も歌うますぎるし声甘すぎ。あと数原龍友見た目チンピラすぎて、数原龍友って知らんかったら絶対に関わりたくない見た目してる。

71.GLIM SPANKY/大人になったら

"始発列車は今スカートを撫でて、やってくる寝ぼけた街を抜け、おはようなんていう気分じゃないのさ、気が滅入る、あぁ、ずっと子供でいたいよ"

子供最終日、専門学校の卒業式が終わって、3次会くらいまでして、ベロベロで、もう二度と会わなくなるかもしれないやつらと別れて、始発を待った新今宮駅で聴いたこの曲を俺は一生忘れないし、紛れもなく青春した専門学校3年生の1年間は俺の財産になる。大人になりたくないってあれほど下唇噛んで大好きな奴らに駅のホームでありがとうの長文ラインを1人泣きながら打ったあの早朝。死ぬまで忘れたくない。

72.GUMI/Catch You Catch Me

"翼広げ2人で、空をマラソン、夢をユニゾンしたい"

前回の記事でも書いてんけど、カードキャプターさくら良すぎる。最終回まで見て結構人生においてオールタイムベストになったし、主題歌ほんま良すぎる。作詞の広瀬香美もちょっとすごいな。"空をマラソン"まではわかるわ。"夢をユニゾン"は出んて。可愛すぎるもん。結構感動したな。まだ聴いてない曲でこんな可愛い表現あるんやって。

73.iri/ナイトグルーヴ

"君に見つめられたら終わり"

わかった。また新しい発見。俺可愛い歌詞好きやわ。こういう真っ直ぐで、1発でわかる可愛い歌詞好き。iriのめちゃR&Bなかっこいい声で"君に見つめられたら終わり"って言われたら、キュンってくる。ちなみに俺のオカンは2年に一回くらいiriのライブ見にライブハウスに通ってるらしい。57歳のオカン。やっぱり俺はこの人の息子。

74.JUDY AND MARY/ラッキープール

"あなたの笑顔を見ていたら、胸がイタくなった、永遠なんてわからないけど、優しい人になろう"

言わずと知れた伝説のバンドJUDY AND MARY。全然世代じゃないけど辿り着いてほんまによかった。ジュディマリって絵本みたいやねんなぁ。なんかワードは大人でも子供でもわかるし、でもなんかジュディマリにしか出せへんぐちゃぐちゃ感、混沌感。この歌詞も唐突に優しい人になろうて決心するんやけどやけに説得力あるしとりあえず当時のYUKIの風貌、フロントウーマンとして完璧。

75.KIRINJI/Drifter

"乾いた風が吹き荒れて、田園の風景を砂漠にしたなら、照りつける空の下、あなたはこの僕の傍にいるだろうか"

ほんまはこの曲の歌詞全部書きたいくらい、完璧。エイリアンズやと思ったやろ、ちゃうねんDrifterやねん。なんかこの曲の意味とかを咀嚼するのも野暮やなと思ってて、KIRINJIの歌って言葉から溢れてくる情景とか感情を素直に感じる方がいいと思う。この曲のこの部分聞くと胸が締め付けられる。世界中が荒廃してもあなたといたいって感じで、めっちゃ愛やねん。LOVEっていいな。

76.KUWATA BAND/スキップ・ビート

"割れたパーツのマニア、oh、腰を絡めすんげェ、skipped beat,skipped beat,skipped beat,skipped beat,"

いや、ほぼ英語やんって言うけどさ、聞いたらどう考えても、スケベッスケベッスケベッスケベッって言ってるからな。子供の時車で聞いてた時はスケベッスケベッスケベッスケベッやと思ってたし。で実際大人なって聞いたら前段の"割れたパーツのマニア"がもうすでにスケベッスケベッスケベッスケベッやった。

77.L'Arc〜en〜Ciel/pieces

"あなたのすぐそばにまた新しい花が生まれて木もれ日の中で鮮やかに揺れてる"

はいまた俺のアイデンティティ形成に多大なる影響を与えたバンドL'Arc〜en〜Ciel。どの曲もかっこいいねんけど、ラルクの本気のバラード。美しい。美一文字で完結する。マジでこの曲はすごい。ラルク節前回のゴージャスで美しくて、すぐ割れてしまいそうな繊細さもある。hydeの若い時ってほんま天使みたいやねん。カリスマ。昨今のジェンダーレス装ったちんちん男子見てられへん。hydeを見習え。これ聴いて超越しろ性別。

78.MISIA/包み込むように

"時に羽、空に青、僕に勇気をそして命を、感じるように"

女性ボーカル日本代表MISIA。もうMISIAがキングオブJ-POPやろ。この曲が出た90年代後半当時、クラブシーンでこれかかりまくってたらしい。上質なJ-POPがクラブでかかりまくる時代ってなに?その時の日本センス良すぎん?MISIAが、俺が音楽聴き始める頃まで歌い紡いでくれたからこの歌に出会えた。出だしのハイトーン知らずして死ななくてよかった。

79.MONO NO AWARE/東京

"だからみんながみんなが、散り散りになれば、一度ゼロになれば、それよりたらればをやめねば"

MONO NO AWAREも今年入ったくらいから聴き始めたバンドやけど、ボーカル作詞作曲の、玉置周啓、素晴らしいな。この語感、日本語のカラクリみたいものの使い方ほんとうまい。この曲もタイトル"東京"で、歌詞がめっちゃ故郷を思う歌。疾走感と、エモと、故郷のノスタルジーがうまく融合してる。

80.Mr.Children/NOTFOUND

"愛するって奥が深いんだなぁ"

日本のロックバラードの頂点。これを超えるロックバラードは無い。断言できる。もう俺の身体の75%以上はMr.Childrenで出来てるし、人生に巻き起こることの対処法は全部Mr.Childrenが教えてくれた。恋愛も夢も希望も挫折も全部ミスチル。ミスチルの言う通りに生きてきたしこれからもそうするんやけど、この"愛するって奥が深いんだなぁ"これに全部詰まってると思う。奥の深さも全部あんたらが教えてくれたんだよ。Mr.Childrenを聴いてなかった人生ならもっとポジティブに無頓着に生きれたかもしれない。でも奥が深いのが人生だからな。

81.official髭男dism/Get Back To 人生

"ドーパミンが嬉し泣く、全俺が君と報われる、ちゃんと感はもう捨て去る、好きにしてplease、rejoice、Let's Get Back To 人生"

髭男濃度100%すぎる。髭男ほんと只者じゃないと思ってて、あと舐められすぎやと思ってて、近々「official髭男dismを舐めるな」って記事書こうと思ってる。"ドーパミンが嬉し泣く"とか、"全俺"とか"ちゃんと感"とか、難しい言い回しでめっちゃ日本語でまだ誰も使ってない表現やけど、ストレートに伝わってくるあたりほんますごい。"生前贈与の冊子の表紙を飾るような年頃"とか他の曲でも言ってたりするし独特すぎる。あとメロディも、ギターはめっちゃメタルやったり、でもベースははR&Bやったり、んで曲はJ-POPに落とし込んでて、意味わからんことしてる。ただの天才集団。藤原聡を舐めるな。

82.OKAMOTO'S/NEKO

"聖夜の前夜俺1人全裸"

ダサいのにめっちゃかっこいいってOKAMOTO'Sの表現として一番しっくりきてるんやけど、この曲がまさにダサいのにかっこいい。歌詞が12月の独り身の男の話やねんけど、ずっとダサすぎる。ただ淡々とリズム隊がタイトにビート刻んでて、日本で一番ギター上手いオカモトコウキが独り身の控えめさをギターで鳴らしてて、オカモトショウの男臭い声が底上げしてるみたいなかっこよさがある。OKAMOTO'Sの象徴みたいな曲。

83.Original Love/プライマル

"きみにいつまでも見とれたい、何もいらないよ、きみを愛しているよ、心の底から"

キザ歌詞製造機。Original Loveってほんまその当時めっちゃ上手く歌えたらモテたんやろなって思うラブソングが多い。こんな甘い日本語の組み合わせある?めっちゃとろとろじゃない?しかもこの歌詞サビやねんけど、メロディもいつとろけてもおかしくないくらい聞いてて包み込まれる。愛っていう正体不明の温もりを常に感じるなこの曲。

84.PUNPEE/Renaissance

"あの有名なエジソンもアインシュタインも暇人、レノンも暇すぎてImagine"

とにかく耳触りいい歌詞。PUNPEEになりたくて眼鏡シチサン極めようと思ってた時あって、ただただ昭和のサラリーマンみたいな見た目で過ごしてた時期ある。自らをPUNPEE(パンピー、一般ピーポー)って名乗ってるけど、どこがPUNPEEやねん。TENPEE(天才ピーポー)やろがい。あとこのModern Timesが9月中旬に発売やってんけど、それが伸びて10月4日(俺の誕生日)に発売された時、神様ありがとう最高のプレゼントってなったの覚えてる。

85.RADWIMPS/そっけない

"きみの分厚い恋の履歴に残ることに、興味なんかないよ、君のたった一人になる意外には"

へちょ男子の最大の勇気ある発言って感じする。腸引きずりだしてその腸で縄跳びしたいとか書いてた人が書いたと思われへんくらい窮屈でピュアな感情。この曲メロディーはネイビーやけど洋次郎の声がオレンジでその2色が渦巻いてる感じする。あとPVの小松菜奈がえっちすぎてカラオケの本人映像見たらちゃんと歌われへん。

86.RIP SLYME/FUNKASTIC

"生まれながらのMC、左手に持つMIC"

このアルバムTOKYO CLASSIC日本のHIPHOPをJ-POPまで持ってきた名盤やと思う。2000年代間違いなくNo.1の名盤。そんな中からこのFUNKASTIC、RIPのいいとこ全部出てる。軽快すぎるマイクパスと、自己紹介的なラップ、かましてる歌詞、HIPHOPの基礎みたいな曲。それが大衆に受け入れられるタイミングがバッチリ合ってトップに上り詰めたんやろな。

87.Salyu/青空

"あなたが好き、あなたが"

salyu可愛い。子供の頃いっぱい遊んでくれて好きやった親戚のおねーちゃんに似てるからずっと親近感ある。この歌、桜井和寿が作詞作曲でなるほどってなるねんけどさ、"あなたが好き「あなたが」"って念押ししてるとこ桜井さんすぎる。salyuはこのままずっと小林武史に大切にされて、リリィシュシュとして歌姫であってくれ。

88.SIRUP/LOOP

"いつも君が少しミルク入れて、混ぜるその指を僕は眺めてしまう、君の小指のネイルだけにあるアートの意味を考えてしまう"

この狭すぎる歌詞。フェチの話してる。でもわかるわぁってなるねんな。なんか好きな人の好きなところってフェチすぎればフェチすぎるほど愛せるよな。ここのホクロがとか、ここのくちびるのプクってなってるとこがとか、細かければ細かいほど自分だけが気づいてるポイントっぽくていい。

89.SPICY CHOCOLATE/ずっと(feat.HAN-KUN&TEE)

"俺が愛す君の愛と君が愛す俺の愛のハーモニー"

お里が知れる曲。"愛"多すぎてなんのこと言ってるかもはやわからん笑。かまいたちの漫才の「もし俺が謝ってこられてきてたとしたら〜」みたいなややこしさがある。わかったわかったってなるねんここで。ただこれ昔ケータイ会社のCMやってめっちゃ聞いてたわ。しかも結構好きで聞いてた。ラスサビで語尾の音程変わるみたいな、カラオケで歌ってて気持ちいいポイントの加点が多い曲。

90.Suchmos/MINT

"錆びた弦でいい、破れたジーンズでいい、孤独な夜があっていい"

めっちゃ好きなやつが近くにいて、公に語りたくないけど曲が好きだから書かせてよ。俺さ、なんか「suchmosってSTAY TUNEだけだったよね」って言われて、あぁこんなやつのこと好きだったのかって落胆したことがあってさ。全部かっこいいやろがい。なんやねんこの歌詞。無骨灰色すぎるやろ。"でいい"じゃなくて"がいい"やわ。妥協点すらかっこよくなってるやん。この間2010年代のJ-POPランキング1位STAYTUNEやったしな、ありがとうsuchmos。

91.Reborn/syrup16g

"昨日より今日が素晴らしい日なんて、わかってるそんなこと、当たり前のことさ"

これさ、歌ってる本人が1ミリもそんなこと思ってなさそうなのが余計いいねん。マジで鬱バンド。ここはこんな素晴らしい世界だって感じで元気出させるんじゃなくて、ほら俺らこんな下でこんなカスみたいな暮らししてんだ、お前まだマシだぜって死にかけで慰めてくれるみたいな、その方が愛感じるよ。胡散臭くないポジティブさ、これこれ。syrup16gが一番本物やんけ。

92.ベイビー•アイラブユー/TEE

"ベイビーアイラブユー、アイラブユー、アイラブユー何度も、オンリーワン、オンリーワン感じあえる"

同世代のみんな!(1995年生まれ)懐かしー!ってなったんちゃう?流行ったよな?割とずっと好き。あと初めて入社した会社の同期が歌めっちゃ上手くて、この曲いっつも歌うねんけど、そいつが歌うとクッソチャラくなる。なんかこーゆーアイコニックな歌詞って多分一生忘れへんねやろなって思う。

93.Tempalay/深海より

"泳ぎ方を忘れたのは、順応してきた証拠"

Tempalay見つけた時、コレやぁ、、ってなったのめっちゃ覚えてる。このアルバムも何回聞いたか。なんかめっちゃ新しかったんよな俺の中で。全曲イケてた。この歌詞もめっちゃよくない?子供の頃想像できたことを忘れても"順応してきた証拠"って肯定してくれてる。泳ぎ方忘れても虚しいことじゃないって思えるな。仕事がんばろ。

94.tofubeats/水星(feat.オノマトペ大臣)

"めくるめくミラーボール乗って水星にでも旅に出ようか"

コレ外されへんすぎ。俺ら世代のアンセムソング。90年代がブギーバックなら、10年代は水星。コレどんだけサンクラでいじくり回されたか、みんな大好き定番ソングやろ。サビの1発目のこの歌詞もキャッチーすぎる。神戸のIKEAから夜帰る時シャッフルでコレ流れてきて、神戸の夜景と水星の相性がやっぱりいい。tofubeatsがJ-POP史に残した偉大な遺産。

95.UNCHAIN/太陽とイーリス

"息をしてさこうやってそっと、脈打つ鼓動感じでずっと、君と見てたこの空だ、鮮やか"

俺らが高校生の頃ってまだ音楽をサブスクで聴くっていうのが主流じゃないし、サブスク反対派のアーティストもめっちゃ多かった。だからyoutubeで曲探すしかなくて、高校生の頃UNCHAINの他の曲のPV見てたらそのPVが終わった後に、ライブのダイジェスト映像が流れて、この歌詞が流れててんけど、なんていう曲名かわからんし、歌詞調べても出てこなくて、でも心にこの部分だけずっと残ってた。そこから3年後くらいにサブスクが主流になってきて、UNCHAIN聴いてたら冒頭でこの歌詞が流れてコレや!!!って。3年間片思いしてやっと実った曲。

96.UNISON SQUARE GARDEN/オリオンをなぞる

"ココデオワルハズガナイノニ"

ユニゾンはやっぱコレっしょ。シュガーソングかもやけど俺はコレが好き。TIGER&BUNNYの主題歌。いいアニメやったし、曲良すぎるやろ。このサビ終わりのキメ、まさにユニゾン。PVもめっちゃ見たし最初のドラムスティックック投げるのとかあんなんやりたいやん。これ聞くとちゃんとテンションも上がる。水色で駆け抜けていく疾走感たまらん。

97.Vaundy/東京フラッシュ

"STAGE4の癌にかかっているみたいかい?"

当時彗星の如く現れすぎて訳分からんかった。初めて年下かよ、天才やんけってなったアーティストかもしれない。この路線(シティポップ)でいくんかなと思ったらど真ん中のJ-POPも歌ってるし、知らん間に紅白出てるし、リスナーは才能に置いていかれてる。ドラえもんの主題歌とか歌ってるやろ、そんなん一丁あがりやねん歌手として。この曲初めて聴いた時、時代捉えるのうますぎるなって思ったな。今聞きたいのコレ感えぐかった。普通に衝撃受けた曲。

98.Yogee New Waves/Climax Night

"あぁひどい夜のこと忘れてくれないか、もう一度だけキスしてくれないか、そんな夜さ"

もう俺の人生の中で一番好きな曲。断言できる。昔noteに書いたけど、この曲のおかげで俺はマッシュからデコ出しの髪型に変わる事になる。なんやろなぁこの曲の魅力。とろみがあって気だるくて鬱屈としてて。yogee new wavesってほんまにいいバンドやなぁ。なんかこの曲さ、NIGHTって書いてるくらいやから、夜にピッタリやねんけど好きすぎて朝でも昼でも俺は聴いちゃう。かれこれ10000回くらい聴いてるんちゃう。あとこの曲好きすぎて、これだけギターで弾くのめっちゃ上手い。

99.YUKI/ビスケット

"私があなたを好きな理由100個くらい正座してちゃんと言えるから"

これのいいところさ、ラスサビで"100個以上正座してもっと言えるから"になるところやねん。YUKIちゃんの好きの表現たまらん。これ可愛く歌われたら正直イチコロなとこあるなぁ。多分ずっとジュディマリが好きやって、YUKIに触れてこんかってんけど、いざ初めて聞く曲がこれやって、ジュディマリの時のやらされてる感が全くなくて、素直なYUKIちゃんに出会えた感じしたな。

100.10-FEET/蜃気楼

"ああ、僕はぎこちない朝また同じ夢を見ていた"

最後!あんまメロコア聞かないんだけど、(書いてきた曲見たらわかると思うけど)、10-FEETはgose onでハマってからここに辿り着いた。10-FEETって男前じゃないからめっちゃよくて、アツくてとにかく最高やねん。この曲もさ20歳の時の夏フェスで見てんけど、知らん間に知らん人と肩組んで泣いてた。音楽のちからってすごくない?魔法すぎるやろ。さっき会った人と肩組んで泣ける?やっぱりどのアーティストにも共通するけど、ありがとうって事伝えたい。


まとめ

やっと書き終わったー!!!2024年8月27日に書き始めて、丸っと1ヶ月かかった!死ぬ!
ここに全曲一覧とプレイリスト置いとく。

自分の触れてきた音楽についてこんなに向き合った1ヶ月なかったな。
ただ俺は些細な日常と、さりげない愛についての歌詞が好きなことがわかったし、音が色で聞こえてくることもわかった。

100曲感想書き切って、忘れてた思い出とかも蘇った。
10代の頃音楽にハマっていった気持ちとか、
20代前半毎日病んでたこととか、忘れてた恋愛とか、数少ない青春の思い出とか、俺のまだ始まったばかりの人生をめちゃくちゃ彩ってくれてるな日本語。

包み隠さずカッコつけず、俺は胸を張ってJ-POPが好きと言える自信がついた。

洋楽しか聞かないっすねぇ、HIPHOPしか聞かないっすねぇって言われても俺はJ-POP聞こうぜって力強く伝える事にする。


日本語って最強だから。ありがとう全てのJ-POP。

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