俺はサーティワンでポッピングシャワー以外を選べない
無理じゃね?
いや超うますぎて、サーティワン食べたくなるじゃなくてポッピングシャワー食べたくなるが絶対に正しい言い方やし。
そもそも何味かもあんまりわかってないキモいアイス。
緑と白の部分があるし、赤と緑の石も入ってる。トッピングにパセリ振っても絶妙に誰も気づかん色してる。
そもそも"ポッピング"の部分を担ってるであろう緑と赤の石。あれなに。
なんでクリスマスカラー?素材はなに?
そんなキモアイスやのに、毎回選んでしまうくらい美味い。もう俺はポッピングシャワーの呪縛から抜けられない。
逆にポッピングシャワーを選ばなかった世界線の完璧な組み合わせを教えてほしい。
もっと違う設定で、もっと違う関係で、出会える世界線選べたらよかったって藤原聡ばりに思ってる。
ポッピングシャワー×〇〇を超える完璧で最高なコンビを俺にさらっと教えてほしい。
そしたら31マスターの称号を勝手ながらあげたい。
俺をポッピングシャワーの呪縛から解いてくれ。
31に着く前からダブルの片割れが
「とりあえずポッピングシャワーと〜」
で1枠埋まってる悲しさを知ってるか?
M-1決勝進出者を決める会議で
「とりあえず笑い飯と〜」
と全く同じ。
もしポッピングシャワーを外して新しいフレーバーを試したとする。
その時にポッピングシャワー×〇〇の味を超えなかった場合
500円が…のショックと
ポッピングシャワァァァ…のショックで
「サーティーワン俺の心の中店」のアイスが全部溶けると思う。
そんな親愛なるポッピングシャワーを食べる時に、絶対に使いたいのが、あのピンク色のスプーンね。
ピンクのスプーン、いいよな、あれ使うだけでちょっと美味くなる。
嬉しいスプーン。
あれ、多分旨み成分塗りたくられてると思う。
スイーツ用の味の素とかあるだろ。絶対。それベッタリ塗ってるだろ。
俺はあの嬉しいスプーン、略して嬉スプで、友達のアイスを一口もらうのが好き。
チャレンジできなかった、もしくは、俺の感性では一生選ぶことのないフレーバー(大納言あずきとか、絶対選ばんやつな)を嬉スプで食べる幸せ。かけがえのない大切な幸せ。
もちろんお返しに、一口食べる?ってゆうよ。そこまでケチじゃない。
そしたら友達の嬉スプが俺のポッピングシャワーに突き刺さる。
ここで俺は自分の手にようやくやって来たポッピングシャワーを見る。
店に着く前からもうポッピングシャワーを食べるって決め込んで店にやって来て、嬉しい気持ちをしっかり抑えて「ポッピングシャワーと〜」とクールに頼んでようやく手に入れたポッピングシャワーを見る。
友達の嬉スプは、ポッピングの部分を担ってる緑と赤の石をしっかりたくさん掻っ攫っていく。
その瞬間、俺の嬉しいスプーンは、悲しいスプーンに変わる。
ポッピング石はあまりいっぱい取ってくれるよなよ。あれ醍醐味だぞ。ポッ石取りすぎたら、何味かわからん白と緑のアイスしか残らないだろ。俺に悲スプはしないでくれ。
俺はポッピングシャワーが好き。
でも、実際ポッピングシャワーのことはなにも知らない。
本当は知りたいけど、知りすぎるのも良くないと思う。
野暮。そう。野暮なんですよ。
俺は何味かわからないから好きなんだし、あの石の材料が何かわかってないから好き。キモいアイスだから好き。
かめはめ波が出る原理なんか科学的に証明してほしくないし、腕が伸びる事も、腕が伸びるって事実だけでいい。
それと同じ。
ポッピングシャワーもなにもわからなくていい。うまくてキモいという事実だけでいい。
俺はこれからもあの体に悪そうな色のキモアイスを生涯愛す。生涯アイスのポッピングシャワー。