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チミチュリソース【現代詩】

たまねぎが、ころっとしたので、そちらを向きます。眠っていた栗毛猫がふいに起きるようなアルバムを割とおだやかな音量で聴き終えた後としての数式食材が、ころころと集まってきます。

白っぽい紫数列。黒っぽい四つ打ち分母。ジャンケンっぽいシンバル未満の値。ロードローラーっぽい虚数濡れ薔薇。チミチュリソースっぽい歩き群論。寒天質の別売りシンセサイザー。

チミチュリ、チミチュリ、コリアンダー。チミチュリックな音がします。コリコリ。チミチュリソースから発せられる、物理量では語れない、別の文法に依存するチミチュリ性は、あらゆるものごとの外側へいけるほどの美味でございます。たいへんよいチミです。

#現代詩

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