![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136003159/rectangle_large_type_2_166c18fd8dc3e88a76903a2cd380ce77.png?width=1200)
Photo by
daisaw33
ぼくがパンケーキだったのを知るのはアオイくんだけです
ぼくがパンケーキだったのを知るのはアオイくんだけです。
バルコニーを持ちながら、どこまでもフラクタルな4丁目をアコースティックな6丁目に変えようとしていたところ、ハイトーンバッファローの群れが押し寄せてきました。
その勢いに手を貸す【スパゲティ】は、大胆な姿を披露し、己の天命に気付きます。そうです。フリーハグおよびそれ以上の営為に淫し、やがて南十字星の南東に位置する毛虫座の一等星【催眠】になりました。
→外側
「ねぇねぇ、なんで? なんで【さいみん】になったの?」
「どうしてだろうね、ミク。そういうお話だから仕方ないかな? でもさあ【催眠】になるって悪いことなのかな?」
「うーん。わかんないよぉ。さいみん、もわかんないし。
ねぇママ、すぱげてぃたべたい」
→内側
ぼくがパンケーキだったのを知るのはアオイくんだけです。
アオイくんは置き去りにされた学生証だった頃の話を、それもいく通りかのカラフルな話をしていました。例えば左脚を前に、その後すぐに右脚を前に出す。それを繰り返せば進めるよ、と。
そんな器用なことできないよ。ずいぶん当たり前に言ってくれるよね。ぼくは不快でした。でも、アオイくんは悪くありません。
さて、次回はアオイくんがサンバイザーだった頃の話だよー。
→外側
「ねぇママ。ふつうのおはなしがいいな」
「ふふ、そうね。そうするね。でもさあ、ミク、普通のお話なんてあるかなあ?」
→内側 →外側
いいなと思ったら応援しよう!
![ジブラルタル峻](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131955901/profile_a0d3df86efacd917e7df54a7643ae99a.png?width=600&crop=1:1,smart)