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小説:全て裏表紙の取れた百科事典だと気づく

 花壇を横切ったら、沼にはまった。ちょうど圧壊したのだ。濃霧の中を進むことに慣れていたはずなのに。それを中央分離帯だった頃のテントウムシが嘲笑う。
 ブラスターを打つ。ダブルスチールを遂げる。人情を嗅ぎ分ける。綿棒をぶっきらぼうに折り曲げる。特別なノーマルを食べる。知覚的信念のかさぶたを剥がす。全て裏表紙の取れた百科事典だと気づく。

 カウンター攻撃に対するプトレマイオス朝エジプトはコロボックルダンスに夢中で、傾国の美女がまた口紅を引く。

 イモータルボックスは魂の鍵でなら開けられる。ダルメシアンの首輪を取り出して装備する。ペペロンチーノのせせらぎが聞こえた。翼があることを思い出したコガラシペンギンは、昨日仕込んだガナッシュの香りに包まれる。
 透明なユニコーンが現れ、あるところのものではなくあらぬところのもの、を連れ出す。
 食べることをやめない宗派は握手を求める。戦わないための戦いと否定存在の肯定。
 ジャンプ大キック→中パンチキャンセル→芯喰う覇道剣。

 そう書いてから、彼は募金箱を探した。

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ジブラルタル峻
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