【BAL】TDL予想&願望 --前編--
※ヘッダー画像はhttps://x.com/MLBONFOX/status/1681810465318653952より加工して引用
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Trade DeadLine, Ignition(法螺貝の音色、響き渡るゴング、ロッキーのテーマ、Battle Without Honor Or Humanity)
こんにちは。ジャンさんです。
以前から予告していましたBALのトレードデッドライン(以下TDL)での動向についての予測と願望をまとめました。
他にも筆者と同じく合同noteBAL担当のもくろーさん(以下もく)、そして有志のBALファン3名の方(以下Aさん,Bさん,Cさん)にもご意見をいただけたので、掲載します。
◾️Mission Research
BALが今TDLで成し遂げそうなことは何か?
成し遂げて欲しいことは何か?
以下は筆者及び本noteの協力者さまたちの意見&予想になります。
⓪Sell or Buy ?
◼︎前提としてBALは今TDLで売り手なのか買い手なのか?
ここまで勝ちを重ねているのなら、買い手に回っていいとは思う。ただし、来年以降の編成に響くような上位プロスペクトの放出は絶対にしないで欲しい。そんな補強と放出をするくらいなら売り手に回ったほうがマシ。
①現ロスター内からの放出は?
◼︎26人及び40人枠の中からの放出はあるか?
プラトーン起用等出場条件が限られてきてしまっているような中堅組の放出をしたほうがいい。対価をもらえればなお良し。(筆者)
かつてのJ.オルティズ(MIL)のように、より上位のプロスペクトにブロックされている選手やをトレードアセットに加えても良いのではないか。(筆者, Bさん)
②補強が必要なポジションは?
◼︎買い手になった場合、どのようなタイプの選手の獲得が必要だろうか?
野手
1. ヘンダーソンの休養日を作れるようなSSの控え野手がいてもいいのでは
ないかと考える。運用や昇格で対応可能ならばそちらでもOK(Aさん)
2. 右打ちの外野手が欲しい。(Bさん)
3. よそから獲得せずともプロスペクト昇格させればもろもろ解決するくね?(筆者)先発投手
1. バーンズ、ロドリゲスに次ぐ三番手クラスを一人加えて欲しい。(筆者)
2. PSに向けて、もう一人イニングを計算できる先発が欲しい。(Bさん)
3. MLBに近いトッププロスペクトは放出せずに昇格させたいことを考えると、CrochetやSkubal等の大物ではなく3番手、4番手くらいを狙いたいところでしょうか。(Cさん)リリーフ投手
1. リリーフはもう一人ほしい。(筆者, Bさん, Cさん)
2. ビハインドでイニング消化をしてくれるロングリリーバー、内部で役割
変更できるならそれでOK。(もく)
3. 現ロスターにはいない、100mphを投げられるような剛腕リリーバーが欲しい。(Aさん)
◾️BALの現状から見る、今TDLの動き
結論から言うと、以下を重視した動きになると思われます。
というかなってくれ。
来年以降のチーム力に響かない程度で「消極的な買い手」となる。
トッププロスペクト=自チームのコアになりうる選手を放出しないこと。
中堅/プラトーン起用の野手を一部放出し、自前プロスペクトとロスターを入れ替える。
先発三番手クラスのSP&ハイレバ展開を任せられるRP(vFA=100に近ければなおよし)を一人ずつ獲得。
ビハインドでのロングはアービンorスアレスの内部対応、もしくはDFAされた選手を最低年俸で獲得。
ここまで書くと、
「いや、ファーム組織潤っているのだから積極的に買うべきでは?」
「今年も100勝ペースなのだからオールインに近いことすれば?」「いいからプロスペクトよこせ」など言われそうですが、まあ待ってくださいよ。
そこそこの根拠があって予想してますので以下をご覧ください。
①-1. 現ロスター構成の問題点 ~保有権について~
BALは2024~2026年に現ロスターの野手陣の半分近く(橙色下線)がFAを迎えます。
また残念なことに成績や指標の推移などを鑑みると、彼らと再契約or契約延長することはほぼないでしょう。ノンテンダーやDFAが見えている人もちらほらと…
かつ現在のチームのコアは、上記のFAが近いようなメンバーではなく、ヘンダーソンやラッチマンであり、ウエストバーグや投手のロドリゲス、カノという保有年数の長いメンバーになっているのが現実です。
この状況が何を意味するのか。それはすなわち、
・コアメンバーが今後も長きにわたってBALに在籍し続けるため、(23年LAAのような)将来を捨ててでも今年に賭けなければならない状況ではない。
・積極的な買い手となる=上位プロスペクトを多数放出した場合、メンバーの入れ替えが自前プロスペクトからはできず、MLBレベルのスタメンを揃えられなくなる未来が現実となる。
であることを意味しています。
①-2. 現ロスター構成の問題点 ~スタメンについて~
やばい企業の求人あるある。
若手活躍中とか、若き幹部候補!とかかいてある。
あれって中堅やベテランが存在してないか、いてもさほど役に立ってないというこなあ、教えてくれよ。スタメンの半数近くがまともに固定できてないくせに、FA間近メンツや年単位で成績下降中メンツも普通にいる。
2Bにいたってはロールプレイヤーとしても不足になっていて、DFAがもう間近に見えているようなMateoとUriasでプラトーンごっこをしている。
21年ATLの外野手乱獲みたいに野手も補強すれば?といわれても、あの時のATLは内野についてはガチガチだったのだから訳が違う。
こんな穴まみれの打線、むしろ穴が本体になっているようなこの状況でどうしろっていうんですか?
投手補強した上で、ロバート.Jr (CWS)とT.ウォード,レンヒーホ (LAA)と チザム.Jr (MIA)でも獲得して朝までParty Nightしますか?
こんな状態をみても、「オリオールズはプロスペクトを余らせている!」なんて言えますか?
私は口が裂けても言えないですね。絶対に。
※そもそもプラトーン起用というものは本来苦肉の策な訳で、こんなに片方の利き手しか対応できない選手をたくさん抱えているのはチームとして不健全だと思っています。
②ファーム組織の状況
実はBALのファーム組織、昇格&プロスペクト卒業祭りが相次いだため、言われているほど潤っているわけではないんですよね。
上記のMLB公式プロスペクトランキングTop100には3人。そのうち全体1位のホリデイはすでに40人枠入り、全体15位のコビー•メイヨ(24オフ, ルール5対象)は明日にでも昇格する勢いでAAAにて成績を伸ばしています。
このランキングがすべてではありませんが、バサイヨ以外のETA2025組はディラン•ビーバーズ(傘下6位)をはじめとして、野手プロスペクトは各階層で伸び悩んでいる選手が多い印象です。(投手は少し有望株がいる程度)
このような状態でトッププロスペクトや上位に近いプロスペクトを多く放出すると、たとえその見返りが大きかったとしても、前述のFA流出後に対応できなくなります。
たかが一度の地区優勝でマイナー組織を枯らす意味は皆無ってお話な訳です。
③そもそも23年オフ~24年開幕までの補強が少ない。
WSチャンピオンを本気で目指すというなら、オフの外部補強をSP&CLの一人ずつで終えてるのはダメでしょうが。
キンブレルに至ってはバティスタの穴埋めも兼ねているようなものなんだから、昨年からの実質的なプラスとなる外部から補強は対価を支払ってまで獲得したバーンズのみだよ。
開幕前後までの補強で
・10億ドル近く突っ込んだLAD
・コアSSとの契約延長&積極的投手補強のKC
・昨年以前からの多くの長期契約&シーズやアライズなど今年も有望株大盤振る舞いトレード連発のSD
・Juan Soto、ゲットだぜ!なNYY
などという出血しまくり集団を前にして「オフはそうでもないけど夏に買いまくります!」なんて計画性皆無の突貫工事すぎるとしか表現できません。
※筆頭オーナーの交代劇でゴタゴタしていたのは考慮に値しますが、それはまた別の話でしょう。
よって今TDLにおいて、BALはスポットを埋める程度の消極的な買い手に終始すると予想します。
◾️注目選手など
消極的であると予想しても、そこは買い手側。
ここからは実際に獲得を目指しそうな選手をリストアップしていきますが、長くなったので、noteを前後編にわけます。
予想リストの他にもプロスペクト分類、人員整理候補について記載しているので、以下後編noteをご覧ください。
参考サイト