暗号資産恐慌!?FTX破綻からの今後の市場はいかに
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの中村です。
大手暗号資産取引所FTXが破綻危機を迎えています!
具体的な破綻リスク要因は表に出ていませんが、FTXの取引所内では、高利回りのレンディングがいくつもあり、ある程度ポンジ的にお金が回っている部分があったことが予想されます。
そんな中、バンクマン-フリードCEOが所有する姉妹企業の破綻リスクが指摘されてすぐ、取引所の大量引き出しが起きて、資金が枯渇している、という状況のようです。
その結果取引所が支払えない額は1兆円を超えているようです。。これはヤバすぎです。。
コインチェックのハッキング問題が600億円ほどなので、問題のレベルが桁違いなのがわかります。。
その結果暗号資産市場全体が大暴落をしており、底が見えない状況が続いています。
私も少なからず暗号資産を保有している一人なので、悲しい状況なのは間違いありませんが、貴重なタイミングなので
「暗号資産投資家はこのような時にどう立ち回るべきか?」
という観点で今号は暗号資産投資の考え方をお伝えしていこうと思います。
とにかく落ち着いて分析をしましょう
どのようなタイミングでも投資の選択肢は下記3つのみです。
①買う
②売る
③見守る(何もしない)
そして、このような大きな値動きのトリガーが起きた時に大失敗をする人の典型的アクションは
下記2つです
・あまり考えず、大きな利益を狙って投資して大損失を被る
・あまり考えず、マイナスが怖く損切りをして底値で売ってしまう
大きく値動きをするタイミングなので、チャンスでもピンチでもすぐに動きたくなりますが、大切なことは、しっかりと今の状況を考察することと、その上での正しいアクションは何か?を考えることです。
投資の世界に絶対はない、だから考えたことが全て正解にはなりません。
ですが考えずに動くことは失敗率を大幅にあげる上に、考察からのアクションではないので、投資スキルとしての成長がありません。
ですので、歴史的にも稀な今回の事象だからこそ、しっかり考察をした上で行動しましょう。
事象からはみなさんの判断材料となりうる、考察材料をご提供していきます。
今回の事象はピンチ?チャンス?
暗号資産の投資価値でしっかり判断!
「今回の事象がピンチか?チャンスか?」
などをテーマにすると
「ピンチに決まってるじゃないですか!」
と怒られてしまいそうな気もしますが、投資の原点は
「安く買って、高く売る」です。
価格が上がり続けているタイミングは参入が難しいですが、下げた場合は価格が戻るだけで利益を出せます。
そういった視点では価格が回復すれば、今の市場がチャンスになる可能性もあります。
では、今回の事象が回復できるものなのか?その辺りについて考察をしていきます。
他の事例を踏まえた考察
考察をする場合に一番してはいけないのが周りの話を鵜呑みにすることです。
「大手証券会社がビットコインは100万円まで値下がりを予想」
「超有名投資家がビットコインは1億円まで戻ると予想」
などなど、なんの根拠もない情報に右往左往してポジションを取ってしまうと、大概失敗してしまいます。。
考察で活用すべきものは『過去の事例』です。
取引所での大きなトラブルで有名なのはコインチェックのハッキング問題です。
当時は600億円ほどの損失で、このタイミングを皮切りに、
ビットコインは300万円から30万円くらいまで暴落をしていきました。。
「うわ~今回の被害額はコインチェックの10倍以上だから、前みたいな暴落があるかも!?」
と思ってしまう方もいるかもしれません。
ですが、前回との大きな違いは、
・現時点で投資家の属性がなんちゃって投資家から機関投資家含めた一般投資家に変わっている
・ハッキングのタイミングが完全にビットコインバブル絶頂期だったので、バブル崩壊と重なった
・バブルと合わせて、ハードフォーク祭りで、ビットコインを持っていると他のトークンをもらえる、みたいなキャンペーンがハッキング直前まであったので、その売りと重なってしまった
などなど、暴落の要因が他に多数あるタイミングでした。
そう考えると、前回レベルの大暴落はないと考えても良いのでは?と考察をしています。
(まだまだ底は見えないのが間違いない事実です)
また、直近の大きな資金トラブルではLUNAの事例がとても参考になります。
今年の5月にLUNAの破綻時も大暴落をした中、暗号資産は短期間で復活をしています。
LUNAの時はLUNAトークン単体の被害額が4兆円、LUNA内でのドル建てステーブルコインの被害額が2兆円と考えると、この時もとんでもない被害額ですが、コインチェックハッキングのような暴落は起きていません。
とはいえ、被害額以上に大手取引所が破綻するという事実は、とんでもなくネガティブな要素になるので、今後もさらなる値下がりは覚悟しておく必要はありそうです。
投資の本質を見る
そして、私が今回の事象でしっかり考察をすべきだと考えている1番のポイントは
「暗号資産自体の価値に問題があったのか?」という部分です。
例えばビットコインのアルゴリズムに重大な欠陥があった、ということやアメリカが暗号資産の取り扱いを禁止した、など暗号資産市場の価値を脅かすものであれば投資リスクをシビアに見る必要があると思いますが、
今回は大手ではありますがいち企業の管理ミス、不正が起きて世界中で大損失が出た、というニュースなので、時が経てば本来の価値に戻っていくと予想しています。
そうなると下げ続けている今から少額でコツコツ積み増しをしておく、というのは一つの投資方法になるかもしれませんね。
あくまでも投資は自己責任ですので、今回の考察を参考にしてもらえると嬉しいです。
大変な時だからこそしっかり勉強!
お互い価値ある投資活動を継続していきましょう!
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。
以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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