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円安進行下でお勧めの"意外な"通貨とは?
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。
2週間前のこのGIA通信でも取り上げた
各主要通貨 (8カ国) 別の騰落率。
この2週間でさらに
可哀想なことになっています・・・涙
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私はFX取引を基本しないのですが
単純に外貨の両替として
日本円を売って豪ドルを買うだけでも
かなり大きな為替差益が取れましたね^^
まぁ、我々を含め
GIA通信の読者様であれば
投資は短期でなく長期で考えているはずなので
こうした足元の動きに「一喜一憂」せず
どっしりと構えておきましょう!
えっ、お前が一番
「一喜一憂」してるって・・?
うーん。。
確かにそうかもしれません^^;
だって、長期的に見ても
日本円が強くなっていくイメージが
なかなか持てないんですよね・・・涙
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みなさんなら
どの通貨をお勧めしますか?
是非ともご意見お寄せください^^
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日銀総裁の発言が無視された!?
止まらない円安はどこまで進むのか
「為替の安定は重要であり
急速な変動は望ましくない」
「非常に大きな円安とか
急速な円安の場合はマイナスが大きくなる」
急激に円安が加速する動きを受けて
黒田日銀総裁はこのように発言して市場を牽制。
しかしながら
それを嘲笑うかの如く
その後も円安が日を追う事に進み、
20日時点では
一時1ドル=129円台をつけました。
これほどまでに日銀総裁の発言が
市場にスルー(無視)されたことは
私の記憶にありません・・・涙
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「円安=悪」というつもりはありません。
長期的に見れば、
円安は通貨価値の低下ですから、
デフレ脱却効果を及ぼします。
また、日本の経済収支全体で考えれば
円安は基本的にプラスに作用する事でしょう。
しかしながら、
円安で利益を嵩上げできるのは
トヨタを含めた一部の大手輸出産業(企業)であり、
日本経済を支える多くの中小企業、
そして生活物資の多くを
輸入に頼る我々国民にとっては、
円安は物価高騰に直結する
深刻な問題なので全く喜ぶことはできません。
実際にロイターの企業調査では
円安が減益に繋がると回答した企業は
48%にもなるという結果がありました。
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米国が物価高騰を抑制するため
経済をある程度犠牲にしてまでも
積極的に金融引き締めに動いているのに対して
日本は相変わらず
こうした口先介入だけで
金融政策自体に変化が見られないばかりか
史上初めて
連続指値オペを実施するなど
世界の動きに逆行して
まさかの『金利上げない宣言!』
これではさすがに
日米間の金利格差の問題から
円安がさらに高進していくのは
もはや時間の問題と言わざるを得ません。
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今後の焦点としては
「円安がどの程度まで進むのか?」でしょう。
それについては先週末に開催した
会員制投資コミュニティ向けの定例セミナーの中で
私の見解に加えて
弊社の顧問にもなっていただいている
立沢賢一さんが軽く触れていますので
皆さんにも参考までに
ご紹介しておきます。
なお、上記動画中にコメントがあった
立沢さんが執筆された「プレジデントオンライン」の記事。
こちらも頭の整理のために
とても役に立ちますので合わせてご確認ください^^
ドル高傾向が当面続く中で
決して安心してはいけない理由
1ドル130円、135円・・・・
いや、150円も十分視野に入ってくる。
そんな円安ドル高が止まらない中で
我々はいかにして資産を持つべきか
そしてどうやったら増やせるのか。
教科書通りの回答をすれば
「日本円以外の資産を持つ」
そのような答えになるでしょう。
では単純に
「米ドルにして変えておけば良いか?」
と聞かれればそんなに単純ではありません。
上述したように
今後米国は2023年末までに
2.5-3.0%ほど金利を上げていく予定です。
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お金は金利の低いところから
高いところへ向かう性質がありますから
やはりこの2年間は
《米ドル高》の環境が
当面続くと推測されます。
しかしながら
経済サイクルの観点から
金利が上がると経済活動が縮小され
株式市場などに出回る
余剰資金が減ることで株価が下落する
『逆金融相場』に向かうことでしょう。
そして
さらに企業の業績が下がり
それらを反映して株価が下がる
『逆業績相場』が待ち受ける事になります。
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このように為替は
こうした経済の循環サイクルとも
密接に関係してくるものです。
現時点ではやはり
米国経済が世界経済に、
特に日本経済に対して
大きな影響を及ぼすので
この動きは真っ先に理解しなきゃだめです。
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海外投資で成功したければ
常に為替と世界経済の動きを
しっかりと頭に入れながら
迅速に行動していくようにしましょう。
※注意※
ただし、投資はあくまでも
『長期的視点』で見ることが重要なので、
為替の動きで
一喜一憂しないようにしましょうね!w
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商品価格高騰で勝ち組と負け組は?
そして今後注目すべき通貨は何か?
2022年は
これまで40年続いてきた
時代やルールの流れが大きく変わる
【ゲームチェンジ】の年になると
年初から再三お伝えしている通りです。
このコロナ禍の影響から
世界中でサプライチェーンが寸断され
供給ネックからの物価高になっています。
商品の価格が高騰すれば
資源を持つ国が有利な訳で
先日Bloombergには
「コモディティ(商品)ブームで勝ち組はどこか」
ということで各国GDPに対する影響度を出していました。
これによればやはり
産油国であるUAEやカタール、
サウジアラビア、ノルウェーなどが上位につける中で
食料生産国として有名な
ウクライナやロシアも
商品高の恩恵を受けるようです。
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ですので、
こうした資源国通貨を持つことは
2022年以降のインフレ時代においては
重要な通貨戦略であることは間違いありません。
そうした中で我々が
注目している通貨としては
『タイバーツ(THB)』を上げておきます。
最も重要な理由の一つは
『外貨準備高が多い』ということ。
今回のロシア・ウクライナ紛争の際に
ロシアの外貨準備高が多いことを理由に
すぐにデフォルトに陥らないという見解は
このGIA通信の中でも取り上げたかと思いますが、
やはり自国通貨を防衛するためには
それを買い支えるための外貨が必要です。
実は1998年のアジア通貨危機発生時に
タイバーツは一斉に売り浴びせられた
苦い経験があります。
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その時の教訓もあって
それ以降徐々に外貨準備高を増やしてきました。
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しかもタイは
世界でも13番目に外貨準備高が多く、
欧州の雄・ドイツにほぼ肩を並べるだけではなく、
フランスやイタリア、
そして英国などよりも多いのです!
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円安が進行していく中で
やはり資産の目減りを防ぐためには
日本円以外の通貨を組み込む必要があります。
ただ、外貨であれば
どの国の通貨でも良いという訳ではなく
より安定的に
しかも強くなっていく(価値が高まる)
そういう国の通貨を持ちたいですよね!
皆さんには先週のGIA通信で
タイ・パタヤの不動産を紹介したのですが、
実はこうした背景があったことも
ご理解いただけると嬉しいです^^
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ちなみにこれらの点についても
先の会員制投資コミュニティ向けの
定例セミナーではしっかりお伝えをしています。
有料コンテンツでもあるので
なかなか全てを出す訳にはいきませんが、
海外投資に関心のあるGIA読者様には
一部分の切り抜きで恐縮ですが
共有しておくのですぐにご確認ください!
(2週間ほどで視聴不可にします)
GW期間中の営業時間のお知らせ
弊社Global Investment Academyは、誠に勝手ながら、以下の期間をゴールデンウィーク休業とさせていただきます。
■ゴールデンウィーク休業期間
2022年5月3日(火)~2022年5月8日(日)
休業期間中にお問い合わせいただきました件に関しては、5月9日(月)より順次ご対応させていただきます。
ご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
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今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。
以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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