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投資銀行が更なる株価下落を示唆!信じる?信じない?
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。
昨日は群馬県で
観測史上初めて6月に40度越え。
寒さは苦手な私ですが、
さすがにこの暑さは・・・苦笑
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関東地方は
この先1週間も
良い天気が続く予報なので
梅雨明け宣言しても良くない?
と思いますが、どうでしょうかね。。
ロシアによるウクライナ侵攻で
『食糧危機』が叫ばれている昨今ですが、
この天候で《水不足》
さらには《電力不足》などに
ならないことを願う今日この頃です。
資産運用はもちろんのこと、
こうした日常生活においても
『備えあれば憂いなし』
です^^
今週もこのGIA通信を読んで
予期せぬ事態にも対応できるよう
事前準備をしっかりとやっていきましょう!
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投資の世界は『ゼロサムゲーム』
勝って喜ぶ人がいる裏で泣く人もいる
このGIA通信では、
皆さんの投資リテラシー向上を目指し、
世界中の投資関連情報の中から
「これは大切だ!」と思うものを抽出。
さまざまな角度から情報を入手・分析し、
出来るだけわかりやすくお伝えしています。
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特にここ数年では、
メディアから流れる
プロパガンダを含む
情報操作の罠から逃れるべく、
自らの目と耳、
そして脳をフル活用して、
正しいものと
そうでないものを
見分けられる《情報リテラシー》
その大切さについても
繰り返しお伝えしてきています。
「えっ、俺、リテラシー上がったかな・・・汗」
そう不安に思われた方。
ご安心ください!
無料で配信しているこのGIA通信を
1年間で50本!お読みいただくだけで、
電車で隣に座っている人より
確実にリテラシーが上がっていますので^^
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投資の世界では、
勝つ者がいれば
当然負ける者もいます。
原則
『ゼロサムゲーム』
酷なようですが、
勝者と敗者が同時に生まれるのが
この世界では当たり前にあります。
もちろん株式投資など、
10年20年単位で考えれば
世界市場全体が拡大していくので、
「全ての投資が
ゼロサムゲームである」
と断言するつもりはありません。
ただあくまでも、
長年投資を経験していると
そう思わざるを得ないことが多いですし、
逆にそうであることを
常に念頭において投資活動なり
投資判断を行うことをお勧めします。
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同調効果「ハーディング現象」は
日本人に多いから気をつけよう!
ゴールドマンサックスや
JPモルガンと言えば、
投資業界に携わっていない
人でも聞いたことがあるほど
世界的にも有名な
投資銀行・投資ファンドですよね!
彼らが世界の金融、
投資市場を牛耳っている。
少し言い過ぎな点はありますが、
少なからず一般投資家では
絶対手に出来ないような
貴重な情報・データを
持っていることは間違いないでしょう。
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ですので、彼らが
「株式市場は今後上がるよ!」
なんてメディアを通して言えば、
多くの投資家は
その言葉を信じて
投資判断を行うことは
自然な流れかもしれません。
少し話がずれますが、
行動心理学上でも
『同調効果 (ハーディング現象) 』
と言って、
周囲の意見や行動に合わせて
同じような言動をすることを指す
心理学用語があります。
たとえ自分の意見や
考えや好みが違っていたとしても、
周りに合わせてしまう心理現象で、
意識的に行うことも無意識のうちに
やってしまうこともあります。
我々日本人は
特にその傾向が強いと感じます。
このことは
投資判断を下す上で
ある意味危険ですし、
だからこそ我々日本人こそ、
情報リテラシーをしっかりと
身につける必要性があるのです。
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「信じるか否かはあなた次第」
投資銀行はポジショントークがお好き
話を戻して、
今年の1月26日、
Bloombergにこんな記事が載りました。
内容は
「株は今が買い時だ!」
ゴールドマンサックスやシティ、
さらにはバンク・オブ・アメリカ、
ウェルズ・ファーゴといった
名だたる投資銀行も同様の
見方だとして紹介されました。
きっと多くの投資家は
「ふむふむ・・・これは買わなきゃ!」
そうなったのではないかと。
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あれから5ヶ月が経過・・・
この期間での
米国株式市場の推移については
皆さんもよくご存知の通りで、
大きく値下がりをして
損失を出した人は相当数いることでしょう。
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下のグラフは
1月22日を起点として、
それ以降の米国株式指数の推移です。
NYダウが▲18.76%、
SP500は▲23.39%、
米国小型株指数の
ラッセル200は▲26.70%、
そして
ハイテク株中心の
ナスダックに至っては
▲31.73%と
大幅に下落しました。
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「うーん・・・
投資銀行も神ではないし、
彼らだって予測が外れる
こともあるでしょう・・・」
確かにそうかもしれません。
ただ、
そんな甘い考えを持っているなら?
即刻、捨て去りましょうw
彼らは利益をあげて
ナンボの世界で生きています。
投資銀行で働く
ファンドマネジャーは
それこそ多額のお金を運用し
その成果に応じて報酬をもらいます。
大きな損を出すものなら即刻
「You're fired(お前はクビだ!)」
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ですので、
ゼロサムゲームの中で
彼らが勝つ(=利益を上げる)ためには、
誰かに負けて
もらわないといけないので、
時に手段を選ばず
顧客を裏切ることだって
平気でする連中です。
もしかしてマーケットが
弱くなるのを事前に知っていて、
損失を出さないために
多くの投資家にウソの情報を流す、
いわゆる「ポジショントーク」をすることで、
彼らが上手に売り逃げしていたとしたら?
あながち間違ってないとは思いますw
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過去のベアマーケットからすれば
まだまだダウンサイドリスクは大!
そんな中、
今週またもやBloombergに
こんな記事が出ていました。
内容は前回とは逆で
「株式市場はさらに下落し、
穏やかなリセッション (不景気) になる!」
そんなところでしょうかw
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皆さんはどう思いますか?
今回は彼らの意見(?)に
素直に従いますか?
あるいは今回も彼らの
得意なポジショントークの一つとして、
マーケットの反発を予測しますか?
この辺はいずれ
時間の経過に伴って
わかっているところですが、
多くの人が
気になっているところかと。
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ちなみに、
一つ興味深いデータがあります。
こちらは米S&P500における
1950年以降でベアマーケット(*)になった
その期間と価格の変化を示しています。
(*) ベアマーケット
広範的な悲観論と
否定的な投資家心理の中、
株価が20%以上下落した状態
過去にベアマーケットは
17回経験したようですが、
最高値からの下落幅は
平均で▲30%程度であり、
下落が続く期間は
約11ヶ月だったそうです。
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ということは?
現在のS&P500は
下落幅は▲約24%、
期間は半年程度ですから、
単純に平均値を当てはめた場合、
あと半年弱の期間 (年末まで?) に
今の水準から
「さらに5~10%程度は下落する」
その可能性は
十分あるように感じています。
しかも米FRBは
高進するインフレの抑制に必死で
今年予定されているFOMCにて
毎回0.5~0.75%の追加利上げも
十分視野に入れていることから
景気後退懸念、
いわゆるリセッション入りは確実。
もっと言えば株式市場は
「リーマンショックを
凌駕するレベルでの暴落」
個人的には
その可能性も視野に入れて
そうなった時に
逆に良いスタート、
素早いアクションを
起こせるように着々と
準備を整えています。
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投資の世界で勝つためには
「どれだけ利益をあげるか」
ではなく
「どれだけ損失を抑えるか」
がとても大切だったりします。
現在は株式市場だけじゃなく
債券市場もパッとしません。
暗号資産市場においては
総崩れ状態になっています。。。涙
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こんな市場で
勝つことが出来るのは
プロでも容易いことではないですが、
資産ポートフォリオの組み方次第で
損失をある程度に抑えることは出来るはず。
是非皆さんの中でも
今のこのタイミングだからこそ
ご自身の資産ポートフォリオ、
そして投資戦略を見直しされることをお勧めします!
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。
以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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