秋M3で得た様々な音楽のおはなし、その2

お元気してますか、コロナ療養解除したと思えば今度はバイクでブチこけてもう一回病院のお世話になったふじのです。M3から一か月経ちましたのでその1の続きです。

(はじめに、ロシア・ウクライナに関するの警告が出ますが、内容としてはフーリンキャットマークさんの「ルチア」の歌詞で出てくるアンナ・パヴロワの出身地がロシアという説明をしてるだけです。ご安心を。)

四分間の奏でる映画がここに─Girl in the cinema

その2,1枚目(通算8枚目)はフーリンキャットマークさんの「Girl in the cinema」です。かわいい渋谷系アーティスト、私の大好きなアキシブ系です!!!

「Cinema」とある通り、今回の曲は一曲一曲に元ネタになった映画があるそうで、それを探しながら考察も楽しそうではあります。しかし自分は映画を全然見ないので「元ネタを探しながら」という感覚を楽しめません!!!!ありがとうございました(早
XFDでルチアのDISCO REMIXを聴いたとたん「これは買うしかない!!!」って思いましたね…もう1フレーズだけでも踊れる!!!楽しい!!!

ルチア自体は元々落ち着いた感じの曲調で、ある女の子がアンナ・パヴロワ(20世紀初頭に活躍したロシアの名バレリーナ:Wikipedia参照)のような名バレリーナを目指すという曲なんですが…
いやヨーロッパでバレエの天下取ろうと思ったらアメリカのDISCO HOUSEで大天下取っちまってんじゃん!!!!!
あかんこれ、楽しすぎる、罪なもの作っちまいましたねえ谷高さん…

あと個人的に好きなのは「愛と重力の関係」ですね。谷高さん自身のツイートでもあった通りまんま渋谷系なんですよね。しかも谷高さんがメインボイス、コーラスに鳴紗さんですので普段のフーリンキャットマークとは真逆の構成です…
しかしこの普段とは真逆の「かわいくない」フーリンキャットマークが自分はものすごい好きなんですよね。かわいい子がたまに見せる真剣な眼差しのような感じ、ビルの間を縫いながら自転車を颯爽と走りたいですね…!!!

繊細で、幻想的で、煌びやか─DrawsePlanet

9枚目はMadoromi mimiの「DrawsePlanet」です。ことのさん、Miyaさんのユニット「Madoromi mimi」で、今作がファーストアルバムになります。

最初の2曲の「Fashinaiting・Princess」、「シュガリー・ロマンス」は初公開の新曲だそうです…!!
ファッシネイティング・プリンセスは第一印象で「このピコピコ感…こいつ、似合う!!」って感じで、ことのさん、Miyaさんが単体で出されているCD曲を「合体させてみたら(芸術的な意味&リスナーの感情が)爆発しました!!!」って感じです。期待通りの素晴らしい一曲でした。
シンデレラがコンセプトなように、かわいいモノを身に纏って、少し時間に焦りながらも願わくば王子様を待つ、まさしく現代の女の子的かわいらしいジレンマのようなものを感じ取れる良い曲でした。
また、今回の見どころは5曲目と6曲目、まさかのまさか、ことのさんがMiyaちゃんの「シールドハート」、Miyaさんがことのさんの「空色カフェテラス」をそれぞれ楽曲交換して歌われているのです。これは二転三転しました!!!
歌っている人が違えば声のトーンや艶の出し方も全く違う、ことのさんのシールドハートは本家・Miyaさんと比べてより色気が増したなというイメージでした。サビの息遣いの余韻を残す感じの歌い方は流石だと感じました。
逆にMiyaさんの空色カフェテラスは本家・ことのさんのと比べても「よりふわふわ感が増した」と感じました。またMIXも空色カフェテラスではR1cefarm (おこめさん)が担当されているようで、
歌詞の一部「~が震えて歌うよ」の部分で本家にはない少しエコーがかかったような余韻を残されている部分もあったり、ショートケーキがシフォンケーキになってたり、意外と差異が明白だったりするのも面白い点だと思います。
似ているようで違う二人のモノローグ・まどみーの面白い1枚でした!!!

この曲と共に旅へ─お伽噺と12の法則

10枚目に紹介するのは、大阪を中心に活動をされてる勿忘うたさんの「お伽噺と12の法則」です。

自分がうたさんを知ったのは7月末の同人前線からで、その時はじめて曲と歌声を聴きました。最初の印象は「芯のある、強くて美しい」歌い方をするなあという印象でした。
しかしこのアルバムの一曲目を聴いてみると「あれ、そんな声もできるんですか!!?」ってくらい少し子どもっぽい出し方をされてて、「お伽噺」に相応しいニュアンスだなあと感じましたね…
全体的な曲の印象としてはやはりヨーロピアン・スタイルで、特に三曲目の「My forest faity taill ff」なんかは一番世界観に浸れるケルト調です。サビ終わりの歌詞「ハロー、世界」のフレーズが、より「幻想とリアル」を繋げてくれますね。森の中で朝方に歩きながら「おはようございます!!!」って野里へ元気に叫びたくなります。
また、個人的に好きで癖になったのは「透明のピアノスター」。最初はやっぱり少しアリス的というか、お伽噺っぽい感じだったのですがAメロに入った瞬間少しハウス・ステップっぽいリズム感になって、だんだんダブステップが強くなるものの、裏のオーケストラ調が幻想的なものを忘れさせてくれない、独特な曲でした。

電子の世界の雨の中で─こよりこれくしょん

11枚目はフリーで声優もされている乃花こよりさんの1stアルバム「こよりこれくしょん」です。

ちくわさん作曲の「あまのじゃくパレット」が気になって買ってみた一枚です。(ということは今作のCkwaさんコンポーザー曲コンプリートか…?)
やっぱり歌詞の作り方がちくわさんっぽいですね、ふわふわしてるけど少しダウナーな感じで、かつ音と歌詞の解釈がほぼ一致しているこの感じです。これは作曲から編曲、作詞までを一貫して行うちくわさんだからこそ表現できる緻密的な曲作りが見えます。
あと個人的に癖になったのが「こよこよ☆ゲーミングダンス」ですね。この時代にまさかユーロビート調が復権するとは…時代は読めませんな…
前の3曲が落ち着いた雰囲気で作られてるのに対してこちらはバッチバチの電音ユーロビート電波ソングだったので、そこにこよりさんの歌声はギャップすぎて癖になりました…また、「こよこよやったった」のフレーズのリズム感と語呂が好きすぎて頭に残りすぎますね…
これはフル尺待ったなしですね!!!!

ただの天才な作曲してる無職─交通費EP

13枚目はR1cefarm (おこめさん)のEP、「交通費EP」です。M3の交通費を後日BOOTHで買いました、交通費とはなんだったのか…

おこめさんのCDは1曲のボーカル、数曲の短めの曲で構成されていることが多いですね
ボーカル曲が圧倒的に多い自分のM3の買ったCDの中でInst曲が入ってるのはけっこう自分からして新鮮でした。個人的に好きなのは「Pastel」、電音が綴る独特な哀愁コードは癖になる上になぜか懐かしさを感じました。これを一週間足らずで作るおこめさんパワーよ…これが天才ゆえの天才肌ですか…
あとおこめさんはアルバムジャケットが「笠をかぶったヤギ(?)」がシンボルですね。前回の「Ageha」でもそうでしたが、シンプルでもブランド力に負けない、あえて白黒で構成する「素質のよさ」がうかがえます。

これからも楽しみにしますメェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!(赤感嘆がなかったPC)

(サブスク)AORを現代へ蘇らせて─Apple

14枚目はサブスクですが、Tiny babyさんの「Apple」です。星銀乃丈さんとかわいあこさんによる、90年代の渋谷系やAORを中心に作曲されている方です。

東京の下町をするっと駆け巡りたい曲調とソフトロックなポップな曲がおしゃれなフルアルバムです。ボーカルのかわいあこさんの「かわいい、でも少しパンクっぽい」歌い方や、エレクトーンを使ったメロディーは特徴的で、どこか懐かしい雰囲気を残します。
個人的に好きなのは「1998」と「Soon」
1998は名前の通り1998年、特に2000年前の”アノ感じ”、四つ打ちでサビがちょっと懐かさを感じるメロディーは渋谷や原宿の地下でライブしてほしい、若者たちが暗がりな世の中ながらも明るく生きようとしている、それを応援してくれる曲です。元気が出ます!!
また、一曲目は「含み」というのでしょうか、「見出し」というのでしょうか…『子供上位時代(40秒くらいの雑談?)』の「大人に…なりましょうか」から間髪入れず1998のイントロに入るのが、子ども時代に夢見た「大人のカッコよさってこうだ!」って見させてくれる印象があります。

soonは1998とは対比して電子音で構成された少しテンポの速い曲です。印象としては少し寂しさを感じる曲ですが、伸びやかな雰囲気な曲調とは裏腹に少し「モノラルの隙間に覗いた誰かの夢」や「後回しにした約束」のような若干ダウナーな歌詞には、「過去を思い出しながらも、未来を待つ」曲ですね。

Appleは11月末現在、通販にてCDの販売の予定はありませんが、全曲をサブスクで配信してくれているので簡単に聴けます!


私が千葉県民だ!!!─妄想!房総!大暴走!

15枚目はかたほとりさんの「妄想!房総!大暴走!」です。県民の歌をやってくれたよ!!!やったぜ。

ちなみに私は愛媛県民ですが今日だけ千葉県民になります。我が最高の房総半島!!!!!
ちなみにコンポーザーであるかたほとりさんは千葉県民じゃなくてカスりもしない富山県民ですし、ちょこさんも(多分)千葉県民ではないのでまーじでなぜ作ったのか謎に包まれたままです…www
千葉がナンバーワン!千葉がナンバーワン!!千葉がナンバーワン!!!!
さ〇たまなんかよりすごいんだもん!!!
ちょこちゃんのかわいいボイスな上にリズムが良すぎる上にしかも千葉(地理)の歌ですよ!!!これは買うしかない!!!
(自身が地理ヲタクを兼ねているのもあるので)こういう「地元歌」系はものすごく好きで、もっとこういう、
「千葉がナンバーワンだ!!」「俺らが石川加賀百万石!!」「愛媛のみかんは世界一!!」
みたいな曲盛り上がってほしいですね、いや、俺が作るべきなのか…?(謎の使命を感じ取る)

その3へ続きます…

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