皐月〜翻弄する大地〜
新緑の木々が煌めくそんな今日のこの頃。
GW後の穏やかな日々に祭りの後の静けさのようなものを感じながら、北の大地に足を踏み入れ早2ヶ月が経ったことを改めて実感する。
出張で道北に行く機会があり、日本最北の町稚内に足を踏み入れた。
最北の駅、最北の港、最北の岬
全てにおいて「最北」を冠するこの町は、ロシア領サハリンまでわずか数十キロに位置している。
ここがどれだけ北の果てにあるかを実感させられる。
その日はとんでもない強風で、少し気を抜くとそそのまま海に吹き飛ばされそうな勢いだった。
今日が特に酷いのかと思い地元の方に聞くと、これが通常営業なんだとか。なんて過酷な土地。。
早速試される大地に翻弄されている。試されすぎている。
これから先も翻弄され続けるであろうことは明確なので、どうせなら翻弄を楽しんでいきたいと思う。
世間、というより東京以南では既に夏のような天気の日も多いようだが、ここ北海道ではまだまだ肌寒い日が続いている。
とは言いつつも、時折感じる暖かな風には確かに夏の気配が感じられる。
鼻腔をくすぐるこの香りは間違いなく俺たちの夏そのものだった。
北海道の夏は短い。
それこそ本州の夏とは比べ物にならないほどに。
だからこそ、北海道の人々はこの短い夏を全力で楽しむそうだ。
一瞬で過ぎ去ってしまうからこそ、全力で楽しむ。
こんなんもうラブライブやん。
夏は短し遊べよ漢。
そんな言葉は無い
今年も今年とて夏に向けて怒涛のライブ遠征、加えて夏フェス参戦を控えているのもあり、それ相応の体力をつける必要があると去年の経験を経て痛感していた。夏のライブはもう1種のスポーツと同義だろう。
いい加減自分の年齢を自覚しなければならない。
そして体力云々の前にまず痩せなければならない。
少しでも脂肪を削り取りまともな身体に持っていかなければならない
そこで一念発起、4月からジムに通い始めた。
大学時代に1度契約し、その後もれなく高額銭湯サブスクと化してしまったこともあり、ジムの契約にはかなり慎重になっていた。
全ては自分の意思の弱さが招いたことであるのは言うまでもない。
だが今回こそはこの現状を打開せねばなるまいと固く心に誓ったのだった。
そして継続のためにも下記条件を満たすジムを探し求めた。
ジム探しの条件①:通勤ルート上の場所であること。
というのも、大学時代に通っていたジムは通学ルートとは全くの正反対、しかも車で30分かかる場所にあった。
そりゃぁ続くわけもない。もちろん理由はそれだけでは無いけれど、間違いなく通いやすさというのは大事な要素だったと今になって思う。
ジム探しの条件②:風呂とサウナ
どうせ通うならこの2つは外せない。
いやいやお前、また高額戦闘サブスクにするつもりかという意見も非常にごもっともだが、それならそれで元を取れば良い。
風呂代が浮くと考えれば儲けものではないだろうか。
それに破壊された筋肉の回復に風呂ほど効果的なものもないのではないだろうか。
などとあんまり適当なことばかり言ってるとガチ勢の方に怒られそうなのでこれぐらいにしておく。
ジム探しの条件③:曜日時間帯プランが選べる
時間を持て余している大学生ならいざ知らず、社会人になってしまった今となっては、24時間いつでも通えるジムもそこまで魅力的に映らない。
どうせ土日は結構な頻度であちこち飛び回っているので、土日分の料金が無駄になる。
ということで、平日夜だけのプランを探すことにした。
以上3点の条件を満たす素晴らしくあっぱれなジムに入会し、日々鍛錬に勤しんでいるところである。
残念ながら1ヶ月ではほとんど変化を感じられないが、身体が幾分軽く感じられ、体調も良くなった気がするので頑張りたい。
結局最後に勝つのは継続出来た人なので、折れずに続けていきたい所存。
北海道にも最近は梅雨が出現するとという残念な話を聞いたが、それでも本州よりはマシだろうから、いつもより快適な6月を過ごせそうな気がする。
雨が嫌いなわけではない。
雨ふりの夜に家の中から聞く雨音。
鼻腔をくすぐるぺトリコールの香り。
都会の喧騒をも洗い流す雨。
しかし物には限度というものがあり、流石に何日も振り続くと気が滅入るものだ。
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