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「ハンズオンというVCの役割」 | 日米企業を30年研究してきたスタンフォード特任教授 にインタビュー4/4
この記事はGHOVCのYouTubeチャンネル「ハンズオンというVCの役割」 | 日米企業を30年研究してきたスタンフォード特任教授 にインタビューを元に作成しています。
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ダッシャー博士が考えるVCのハンズオン
安永謙(以下:安永):皆さんこんにちは。GHOVCの安永です。前回からの話の流れで日本のVCもいろいろハンズオンをします、という風なところがいっぱいあって。お客さんを紹介してくれたりとか、経理の方のバックオフィスを手伝ってくれたりと、皆さん素晴らしい形をやっていると思いますが、スタンフォードのダッシャー先生から見たハンズオンの定義ってどんなところにありますか。
リチャードダッシャー(以下:ダッシャー):まず第一にVC投資というものは、長期的な関係を築くことが大事という風に考えていただかないといけないですね。何年もその会社の株を持って、やっとエグジットの時に関係がそれでも終わらないわけですから、その間に会社の一番大きな成長のためにどうすればいいか、考えなくちゃならないことはいっぱいあります。
まず、基礎として相互尊敬が必要なんですね。頻繁に話し合おうと。これは正式的な報告とか会議を増やしたりとか、それだけじゃなくて、本当にお互いに投資家や起業家が自分の心配事や思いついたこと、自分はこれをもっと見たいなと思うことを、裏の場面も使って話さないといけないと私は思います。
ちなみに、アメリカのVCのハンズオンはこれは当たり前ですね。日本では、VCの歴史は証券の世界から進化してきましたね。ですから、お金ばかり考えてるわけです(笑)。アメリカはこれではないですね。
やはり起業家のvisionが面白いから投資をしてるのはVCですね。投資家のvisionの最大成功を図るには、投資家はいい意見を言うことはpositiveですね。もちろん意見の相違の場面もよくあるわけですね。これも大事だし、これは害にならないように、と適切な場面でこれを考えてるよとか、そういう関係を持つのがグローバルハンズオンのアプローチですね。
安永:そうですね。それすごいそれ大事だと思っていて。要は心理的安全性、この人だったらいろんな意見をしていろいろな意見を戦わしても別にこの関係が壊れないというところの安定性ってすごい大事。
ダッシャー:長期的関係ですね。
お互いの尊重が大事
安永:結局、投資家と経営者って、経営者はその投資家のに対して、お金が欲しいからその人の聞きたいことを言うとか、あとは次のお金を出してくれるようにいいとこばっかり言っていると本当の経営の状況が伝わらない。だから問題がこう重々出てきてしまう。心理的安全性をちゃんと持ってないスタートアップがそうなりがちですよね。
だからやっぱりお互いのリスペクト。逆にいったら、投資家の方も起業家の人に対して何でも言って受け止めるから、じゃそこで何か最適解を一緒に考えようというようなスタンスっていうのも大事な話ですよね。
ダッシャー:一つの比喩として、スタンフォード大学に産業界からのメンターを頼みますっていう話がきます。ですから、学者のアイデア、新しい半導体の設計とか、こういうものを考えるにはいろいろとフレッシュなアイデアがあるから産業の人は面白がっていますね。
ですが、これは多分、経済的に製造できないとか、そのようなことを学生に言うから、学生はそのときに自分のアイデアを工夫します。同じようにアイデアを工夫すればもっと成功できるよ、という話を投資家と起業家の間でもっとすべきだと思います。
安永:VCサイドも起業家が尊敬できるような人になれるように、そういった努力をしなきゃいけない。
ダッシャー:だからこそ、GHOVCの投資の意思決定するプロセスは、書類を見るだけじゃなくて、何回も起業家に会います。非常にいいことだと思います。やはり馬が合うかどうかわかるわけですね。
起業家に寄り添うVCでありたい
安永:特に投資を検討する時に社内で、本当に喧々諤々で。もう半分攻撃してんじゃないかみたいな喧嘩してんじゃないかみたいな議論をするんですけれども(笑)でも、お互いにすごいお互いをリスペクトし合う。バカなことを全然言っていいっていうような組織になっている。
ダッシャー:そうですね。相互尊敬の関係から意見の相違が生じれば、ポジティブなことなんですね。その調整によって、お互いにもっと深い理解になるわけです。
安永:お互いに尊重し合って馬鹿なことも全然言ってよくて。でもそれを一緒やっていくことで、成長していく。ハンズオンって言うと、ついついなんかお客さんをお金を持ってこよう、っていういわゆるテクニカルなところっていうのを見がちなんですけども、それもすごい大事ではありますが、やっぱりこの船に乗ってて色んな荒波にもまれていく中で、この嵐の中で一緒になってやっていくっていう仲間というのが、投資家の本来の姿であって。
ダッシャー:特に嵐の時にそういう同じサイドで戦う人が大事なわけで。
安永:大体みんなね普通、嵐になるとすっと引いていく人って絶対いますから(笑)、そういういう風にならないように、本当に我々としても、アメリカのVCと同じようにしっかりと心理的安全性を持って起業家に寄り添うVCであろうと思っています。
ですので、これからグローバルに出たい方、それから技術系の方とか、我々のところに来ていただければ、一緒になって日本で新しいことをどんどんチャレンジしまくるということをやっていければと。
ダッシャー:謙さん、一つ申し上げていいですか。本当にこのチームに入れてくださってありがとうございます。やっぱりすごい楽しみ。これからいろいろと期待しています。
この記事はGHOVCのYouTubeチャンネル「ハンズオンというVCの役割」 | 日米企業を30年研究してきたスタンフォード特任教授 にインタビューを元に作成しています。
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安永謙X:https://twitter.com/ken_yasunaga
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