一瞬で10円玉を四角に変える方法
田中がいいました。
「この10円玉を一瞬で四角に変えてみせる」
「一瞬で?目の前で?四角に?」
急かすと、田中は10円玉を指先に乗せました。
コイントスをして、…指で10円玉をはじいて手の甲でパシッとやりながら押さえるアレですね。
なんやら格好つけもいる。
すると。
田中はトスした10円玉が乗っている手の甲を目線まで上げたのです。
「ほら、一瞬で四角でしょ?」
真横から見ると。
なんとも横長な四角に見えました。
マジックではなくて、ただの屁理屈。
が、トリックでもありました。
人が持つ多面性の記録
このときは、もう20年もまえ。
スカウトについて質問したときでした。
すでに田中は、2年のスカウトで100人近くをAVデビューさせていたのです。
新宿のスカウト通りで声をかけて、月に3人から5人ほどのペースでそれをさせるのです。
私は不思議でなりませんでした。
田中は勉強ができなくて高校中退してますし、はっきりいえば不細工でオシャレでもなく、だいいちに口下手で、会話だってギャグだって大して面白くもなかったからです。
どういう言葉をいうのか?
なにか決め言葉でもあるのか?
トリックがあるのか?
同じような質問を、田中のほうも多くされていたのではないでしょうか。
答えの代わりに、10円玉を取り出して「一瞬で四角にしてみせる」といったのです。
ちなみに、ゴーストライターのサンプルとしているサイトの筆者が田中です。
編者である私が、23年前からときおり更新し続けてます。
このサイトは、センシティブな内容や性描写を含む場合があります。
しかし、そうした題材を通じて、人が抱える矛盾や多面な目線を描いた記録です。
で、田中は、トリックよりも重要な点を明かす。
マジックを成功させるには、まずは相手の目線を捉えることだと。
コインをどう扱えばいいのかでもないし、指先をどう器用に動かせばいいのかでもない。
この場合だったら、相手がこっちの目を見ることなく10円玉に落ちているのだったら、まずはその目線を逸らせないといけない。
“ その目線 ” というのは、その奥にある疑問や注意、そういった部分も含みます。
スカウトのトリックも同じ。
どういう言葉を器用に言えばいいのかではない。
まずは “ その目線 ” を捉えなければ。
それができなければ成功しない、というのです。
特別な言葉もトリックもなかったのです。
目線を合わせてからだから、大胆な一言が通じるのです。
スカウトの一端を見た思いがしました。
詳しいエピソードは、リンク先で読んでいただければ。
10円玉を描くように多面的な物語を
私はスカウトではなくてゴーストライターですが、10円玉のマジックは基本となってます。
10円玉が丸いと決めつけてはいけない。
「当たり前でしょ」と押し付けてもいけない。
「それが普通でしょ」スルーしてもいけない。
「なんで丸く見えないんだ」と咎めてはいけない。
「そんなの1部でしょ」と省いてはいけない。
四角の角度でしか見れない立ち位置の人だっている。
私の仕事は、その目線を形にすることです。
目線の微調整が難しい。
でもそれができなければ、同じ10円玉を描いた文章でも、読み手の受け取りかたも違ってくると確信してます。
そのため、いろいろお尋ねしますが、知り得た秘密事項は、墓場まで持っていきます。
私の料金は明朗会計。
いわゆる、ブラックボックス化はしておりません。
どなたに対しても変わりません。
基本1文字7円。
それ以上も以下もなく、同じ工程でオーダーメイドの文章を着想から最終稿までつくります。
この料金については高いと言われもしますが、そこはちょっと考えてもみてください。
今の時代、予め普遍な答えが用意されている文章というのは、AIが無料で瞬間で書きます。
しかし、貴方という人には答えが用意されてない。
貴方の目線に答えがあります。
見てきたことが答えです。
10万文字が、丸ごと答えになります。
そのように心得て、貴方の目線が施された文章を幽霊みたいにとりついて書くから、この1文字7円なのです。
で、3万文字から対応。
10万文字以上も可。
納期は、ケースバイケースです。
10万文字の最短でいえば、ヒアリングを終えて着想を得れたなら、初稿から最終稿まで3ヶ月はかかります。
でも、こういったのは急いでもいいことがない。
良く仕上げたい。
そのため、仮に6ヶ月かかろうが、たとえ1年かかろうが、長くかかるからといって1文字7円は変わりません。
相談は無料です。
メールを基本にしてますが、ご希望があればZoomでの対応も可能です。
コメント欄に、お問い合わせ先を記載しています。