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事件


本日、新曲「事件」がリリースされました。
原曲自体は2019年末〜2020年初頭くらいかな、ちょうど「BAKE NO KAWA」の制作時期くらいからあって。
一度歌詞も書き上げてトラックも作りきったその直後にコロナ渦へ突入して、それに伴ってまあ色んな考え方、取り分けどんな音楽を作りたいかという事に関してはわりと180度気味に変わったから、その辺りに書いた楽曲は自ずとボツになっていって、でもこの曲だけはその後も度々気に掛けては着手しようと試みる事が無くならなかった。
万人受けする可能性が低いのはもう分かってるというか、自分がここ数年特に意識して来た歌もの、人懐っこさ、まとめるならまあそういうポップさとは少しかけ離れている自覚はあるけれど、沢山曲を書いて来た中で絶えず3年も自分の中で残り続けたというその事実が誰かのどこかにも残る可能性を示してくれているようで、改めて今年の8月頃から着手した。
あの頃へ引っ張られるように歌詞の内容も身の上話感というか、その半径もグッと狭まっていて懐かしさを感じたりしていたけど、セカンドアルバムの取材時に今後どんな音楽を作りたいか訊かれた際にグロテスク且つポップであるものを作りたいと確か答えて、ポンと出たその言葉を後々自分で紐解いたらそれはつまり赤裸々だったり正直である事なのかなとも思ったりして。その当時はこの曲をリリースする事も考えていなかったから、そういう意味ではちょっとした因果を感じていたりする。
番外編のようで実はちゃんと本編、みたいな曲である。

好きに受け取って欲しいししばらくは言わなくて良いかなとも思ってたけど、あえて一言で言うなら連絡の歌かなって感じです。
好きで猛烈に話したいからって理由もまだ勿論あるけど、仕事の相談とか本当に何となくとか、連絡をしたくなる瞬間が昔に比べると増えた、でもそれぞれに仕事や家庭、関係があるから凄く迷う時間も同時に増えた、そんな曲です。

意識したのはベッドルームミュージックだからここからの深い時間帯に馴染むだろうし、気に入ってくれる事を願う。

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