孤独なのに、1人になりたい

私は23年間生きてきた中で、ここまで孤独を感じた事はなかった。

矛盾しているが、1人になりたくなった。

誰にも告げずに、逃げたくなって1人で静まり返りつつある時間帯に泣きながら銀座の夜に向かった。

苦しい。
辛い。
しんどい。
苦しい。
死にたい。

その感情たちが、自分の中でループし抜け出す方法が見当たらず、ただただその夜にとりあえず泊まる予定だったところに泣きながら向かった。

一層のこと、そのまま新幹線にでも乗って富士の樹海にでも向かおうか、それとも熱海辺りまで出て海にでも行こうか、という案以外見つからずにとにかく涙を精一杯に堪えながら宿についた。

その時ですら、彼からは連絡がないままだった。

ものすごく、恐くて、苦しくて、さみしかった。

独りで、別れ際であった彼との妊娠を23歳になってすぐに知り、取り合ってくれる相手も居なく、独りで手術台へと向かい終えたのだ。

中絶手術日ですらも、彼は必死に駆けつけようとして来なかった。

むしろ、彼の口からその日から自然あふれる広島の孤島へと出張に向かっていた事すらも、いまだに知らされる事はなく、連絡が途絶えだした。

私は何をしたのか。

私は何もその背景すらも知らずに、必死に不安と苦しみを押し殺して、とにかく永代供養をしに独りで向かった。

独りで、仏壇に手を合わせて、この先の不安が和らぐ事を願い寒殺とした手術台へと向かったのだ。

あまりにも、残酷過ぎる。

彼は周囲だけには、将来性はない。などと、話している事だけは認知していた。

尚更、自分を否定し肯定し、慰める、そしてまた否定する。

自分しか、もう宥める人が居なかった。

ここまで、究極的に放棄され、孤独を味わされた事はなかった。

このまま途絶えてしまうのであれば、法的に戒める選択肢しかなくなる。

でも、彼が私だけに言ってくれてた言葉も信じたかった。

矛盾ばかりの1ヶ月。

本当は、1年記念日を分かち合うはずだった。

安いホールケーキに蝋燭を炊いて、誕生日を愛でるはずだった。

別れたいと言われて、警察署に取り残されて途絶えてしまうはずだった。

その後に、泣かれて謝られ愛を伝え合った。

何があったのだか………


本当にわからない。

ここまで不良品なのかも分からない、パズルを当てはめて解決するのに困難に直面した事がない。


やっぱり、私たちは暗号化している。

解ける事はあるのだろうか…

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昨日の夕飯は何を食べましたか? 幸せなはずの毎日も、日常化すると人の記憶は薄れがち。 私はそんな毎日の中に、少しでも心がじゅわ〜とする瞬間を見つけてこれからも描き続ける。