2024/12/25 ワコーレ和田興産presents: NAOTO × 鳥山雄司 『live authentic vol.2』 @クラブ月世界
2年前の年末にvol.1が開催されて、それはそれは強烈なインパクトのあるライブでした。近年、すっかりNAOTOさんの音楽と演奏に沼ってしまったきっかけが、思えばあのライブだったなぁ…と。1年に1回くらいやってくれるのかしら?と期待してたのだけど、なんと丸っと2年振り。MCでNAOTOさんが言ってたけど、まぁこの売れっ子の皆さんがメンバーなわけで、スケジュールが合わないし、合っても会場の月世界が空いてなかったり…と言うことが続いたようです。ずっと待ってたので、やろうとはしてくれてたんだな…、と分っただけでも嬉しかった。イヤなのかと思ってたので(苦笑)。余談だけど、月世界にこだわらなくてもいいのでは?と思ったりもするけど、今回久々に訪れて、やっぱりあの独特の空間、面白いなと思いました。元キャバレー。もうちょっと座席をなんとかして欲しいと思っちゃうけど、ダンスフロア的にも使えるから、固定椅子は難しいんだろうな~。せっかくなので、今後もここがいいかな、と思いました。なんせ地元・神戸でやってくれるの凄く嬉しいです。やっぱり。
時間ちょうどに皆さま出て来て、それぞれのポジションにスタンバイ。まずは鳥山さんのCounter Attackから。オープニングからかなりカオスにスリリングに進んで行く、クセ強なフュージョン曲。でもサビのところでメロディアスなフレーズになって、そのギターの音がたまらなく気持ち良い。そして同じフレーズをNAOTOさんがバイオリンで弾くと、また違った色っぽさがあってたまらないです。いやぁ~カッコいい曲。千里ちゃん、今日も攻めてます!
次は、NAOTOさんのICE。これもいかにも難しそうな曲。2024年のファンタジー・オン・アイスでも演奏され、そもそもこのlive authenticは、鳥山さんとNAOTOさんがFaOIで共演されたことがきっかけで実現したライブ。また2025年もこのパターンで、素晴らしいアレンジの曲が聴けるといいな。今回、明らかにFaOIの時よりも手数が多くてアツい感じがしました。さすがauthentic!
次は鳥山さんのStar Light。とても伸びやかで美しい曲。ああ、今日来れて良かったなぁ…としみじみ、ちょっと涙出そうでした。鳥山さんの曲は色んな曲調があるけど、Song of Lifeが好きな人はこの曲も好きなのでは…と思います。ロマンチックな曲だけれど、NAOTOさんのバイオリンの音が入ると、かえって現実味を帯びると言うか、エレキギターの方がどこか幻想的で夢の国みたいな感じがするんですよね。でもバイオリンって生楽器じゃないですか。だから、なんか不思議なんだけど、地に足が着いたようなロマンチックさになるような。それはきっと、どこまでも美しいトーンの鳥山さんのエレキと、ポピュラー音楽に精通してるNAOTOさんのバイオリンだからこそ起こる、現象なのかな?とも思います。…と感じたのは、確かこの曲だったと思います(汗・うろ覚え)。
ここからカバー曲を3曲。Englishman in newyorkは何故か既視感があったのだけど、鳥山さんとじゃなくて、押尾さんのライブの時だったかな。バンド感がめちゃくちゃかっこ良くて。川崎さんのベースも効いてるなぁ!って思ったら、そりゃそうだ、Stingの曲だもんねぇ。圭司さんのピアノもお洒落だし、例のパートの千里ちゃんのドラムは、原曲を遥かに凌駕するパワフルさで、もう何がなんだか(笑)。凄いなぁ…。
Too much to loseは聴いてみて、ああ、聴いたことあるなと思ったけど、ジェフ・ベックの曲とは知らず。自分の中では、鳥山さんとジェフってあまり繋がらないのだけど、お好きなのかな。確かに、三大ギタリストの中ではジェフに近いのかもしれないなぁ。
Have yourself a merry little Christmasで、確か鳥山さんがアコギに持ち替えてたと思います。てっきりナイロン弦のギターを持って来られるのかと思ったら、鉄弦の、所謂フォークギターをピック弾きされてたと思います。流石鳥山さん、何をやっても音が綺麗。でも個人的には、ナイロン弦を弾かれてる感じが好きかも。クリスマス・スタンダードの中では、White Cristmasと同じくらい好きな曲なので、聴けて嬉しかったなぁ。White~がロマンチックなのに対し、この曲は家族団らんでのクリスマスが思い浮かぶような、温かさがあってほっこりします。
White Cristmasはラジオなどでソロバイオリンを何度も聴かせていただいたので、今回のライブでのWhiteはWhite Candleの方。ライブで聴けてめちゃくちゃ嬉しい!やっぱりNAOTOさんの曲、バイオリン、最高に好きだぁー!とドキドキしてたら、途中からなんと鈴の音が。八ヶ岳でも披露されたようだけど、NAOTOさんがバイオリン演奏しながら、足で踏んでシャンシャンいわしてました。すごい! MCでこの鈴はスレイベルと云う名前で、クラシックでも使われると紹介がありました。へ~…知らなかった。これさえ鳴らせば、どんな曲もたちまちクリスマスに!なんてお話しがありつつ、私はあれ見ると、コント赤信号が出て来ちゃう(爆)。
Night Togetherは鳥山さんの80年代の曲。エアロビクスが流行っていた頃!なんと懐かしい(笑)。私も子どもの頃、通ってたバレエ教室がエアロビのクラスを始めるとのことで、さくらで踊らされましたわ。キャッツアイで。もしかすると鳥山さんの曲でも踊ってたのかもですねw でも流石このバンドで演奏すると、全然古い感じがしない。もしかすると、圭司さんのシーケンスの音があったら、もっと80'sっぽかったのかもだけど、ちょっと残念だな。速い曲じゃなくて、ミドルテンポのゆったりした感じが、それぞれのバンドの音が際立ってカッコ良かった。川崎鉄平さんのベースが効いてました!鉄平さんって、ジャズの方なのかと思ってたけど、凄くロックっぽいベースを弾く方だな…と思いました。どんなところで活躍されてるのかな。なんか、圭司さんとか千里ちゃんとは、また違ったテイストのグルーヴなので、化学反応が楽しかったです。Infinite possibillityは千里ちゃんのオリジナル曲で、15歳の時の初めて作ったのだとか。当時のエピソードが色々と語られて、8歳の頃からプロのレッスンで無茶な内容を叩かされていたとか。それについて行けるのが凄い!やはり只者ではありません。この曲だったか、次の鳥山さんのYellowだったかで、それぞれの長いアドリブソロがあって、これぞこのバンドのライブの醍醐味って感じでした。ほんとガンガン攻めて弾きまくるの、大人の本気がアツくて素晴らしい。来られて良かったなぁ…としみじみ。曲が終わった時に、もっと皆ヒューヒューとか、イェーイとかあってもいいのに、わりと静かでした。残念。本編最後は圭司さんのStratspher。これ、前回のauthenticの時に聴いて大好きになって、スクエアの最新アルバムにも入ってるし、配信では聴いてたけど、ライブで聴くのはあの時以来。めっちゃ嬉しかった。ジャパニーズ・フュージョンらしい、明るさと楽しさ、それから複雑さがあって最高です。またこのメンバーで聴けるのがいい。アンコールは、まず、もう一回クリスマスタイムでSanta Claus is coming to town。かわいい定番曲も、お洒落曲に返信。そして最後オーラスは、2年前と同じ、NAOTOさんのTWIN DRAGON。私はこれでNAOTOさんにハマりました、と言っても過言ではない、あの時の衝撃。ほんとに2頭の龍が音になって、月世界の半円形の空間で飛び交ってるような印象。2024年、辰年で年女だったのだけど、だいたいろくなことがないのに、今年はずっと何度もNAOTOさんのTWIN DRAGONを色んなライブで聴くことができて、すごくHappyで元気に乗り切れました。感謝です。いつか自分でも弾いてみたい目標の曲だけど、その前に死ぬかもな(笑)。
今回も期待を遥かに超える、素晴らしい音楽体験をありがとうございました。
NAOTOさん、鳥山さん、圭司さん、鉄平さん、千里ちゃんに感謝です。
NAOTOさんの掲載された季刊誌『sumaist』も配ってくださった、スポンサーの和田興産さんにも感謝。
この日のNAOTOさんは、上下白のインナーとパンツの上に、ブラックウォッシュのGジャン(死語)で、何かの柄が入っていたのだけど、よく見えず…。スカルかなぁ? でも細身でスタイルの良さが際立って、めちゃくちゃスタイリッシュで綺麗でした。2024年のライブ納めが、こんなカッコいいNAOTOさんほんと嬉しい。TWIN DRAGONで締められたのも最高でした。1年間本当にありがとうございました。NAOTOさんを好きで良かった。2025年もいっぱい追いかけたい。
またこのlive authenticが年末にあるといいなって思うし、昨年、ラジオに出演した鳥山さんが「春くらいにNAOTOくんと考えてるプロジェクトがあって…」ってポロリされてたのが、ずっと気になってます。鳥山さんとも、圭司さんとも、鉄平さんとも、あとm.s.t.×千里ちゃんとも、色んなNAOTOさんに出会えるといいなぁ。メジャーデビュー20周年の記念の年。8月15日の国際フォーラムAのビッグイベントだけでなく、ほんと色々楽しみ!