『ドリフェス!』とわたし・2015-2016
DearDreamの1stツアーファイナルを目前にして色々な人が「私とドリフェス」を語っているのを見るうちに自分でも振り返ってみたくなり、アプリ2周年に向けて書こうかなどとのんびり準備していたら3月5日のアナウンスと緊急特別番組によってサイコーの先は存在するけどアプリの2周年は無いという残酷な現実を突きつけられてしまったので今書くことにする。
これは『ドリフェス!』を通じて友人が増えたとか転職に成功したとかそういうサクセス経験もイベント参加レポートも読んだ人の心を動かすポエミーな文章すらもない、わたしがわたしのために書き残す、「2.5次元アイドル応援プロジェクト」なるものに触れた記録である。
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2015年9月
9月9日。『ドリフェス!』プロジェクト発表の日。
Twitterで「男版アイカツ」なる文字列をたくさん見かけ、わたしの大好きな『アイカツ!』がついに男子アイドルを展開するのかとワクワクしながら公式サイトとPVを観たらアイカツと直接の関係はなさそうだったので急激に興味が失せてすぐに忘れる。
2016年2月
いつも寒い時期には精神状態が悪化しているんだけどこの年は資格試験のストレスなどもあり史上最高に気分が落ち込んでいたので本気でこの人生に終止符を打つ方向で考えていた。
どうせ死ぬならその前に話題の映画のひとつでも観ておこう…と衝動的に一泊二日の旅に出て(※)当時話題のキンプリこと『KING OF PRISM by PrettyRhythm』を体験(あれは鑑賞ではなく体験だった)したら世界が輝いて見えたのでもう少し生きようと思った。あと「3DCGの男の子が踊るのってさ…いいよね…」という感情が生まれた。
(※…北海道はとても広い上に公共交通機関がほぼ無いのでわたしの住む土地から札幌に映画ひとつ観に行くだけでも一泊が必要)
2016年5月
5月25日、アプリ配信開始を何人かのツイートで知る。あの男版アイカツか!とすぐに思い出した自分の記憶力にやや驚き、アイドルを応援するゲームらしいという情報をキャッチして少し気になるけどすぐに忘れる。
5月28日土曜日。目覚めると同時になぜか「この間の男子アイドルのアプリやってみよう」という気持ちになりそのまま布団の中で小一時間ほど遊んですぐに気に入る。少し遊ぶと行動力(スタミナ)がなくなるので数時間おきに何度も何度も遊んだ。
操作に慣れるのにちょっと時間がかかったけどリズムゲー自体は簡単だし、曲もキャラソン感のない王道アイドルソングで親しみやすいし、ガチャで手に入るのはバージョン違いのアイドル達ではなくアイドルに着せる衣装(ドリカ)だし、わたしはガルモ2を10時間ぶっ続けで遊ぶくらい着せ替え要素のあるゲームが大好きだし、その着せ替えで選んだ衣装を着て3DCGのアイドルが歌って踊ってくれるし、それでいてゲーム内でのプレイヤーの立場はプロデューサーでもマネージャーでも恋人でもなくただのファンで居心地がいいし、何もかもがわたし向けなゲームだった。
非常にフレッシュな演技(遠回しな言い方)はスーパー戦隊や平成ライダーを嗜んでいたせいか全然気にならなかったというか、むしろ「歌も踊りもルックスもまあまあだけどカメラの前での喋るのはまだぎこちない」みたいな感じで現実味があった。
当時のわたしめっちゃ良いこと言ってる~
アイドル達にもっといい服を着せてあげたい、という理由でメインシナリオ(読了時にガチャ券がもらえる)を読み進めて佐々木純哉くんのことが大好きになる。最初に見たときはルックス的にいちばんナシだと思ってたのに気が付いたらあの歯を見せてニカッと笑うキュートな笑顔と頼れるリーダーっぷりに夢中になっていた。
「アイドルと恋をする乙女ゲームではありません」——バンダイの女性向けプロジェクト『ドリフェス!』仕掛け人に直撃
ファミ通.comのインタビューを読んで『ドリフェス!』に対する信頼が高まる。
もし2月に死を選んでいたらドリフェスにふたたび出会うことも3DCGの男の子が踊ることに良さを感じることもないまま人生を終えていたのであの時にキンプリを観て本当によかった。ありがとうの代わりに好きって言わせて。
2016年6月
人生ではじめてゲームのガチャにお金を使う。今まで色々なゲームを触ってきて強い武器や美少女または美少年のカードが手に入るガチャには全く心動かされなかったのに「手持ちの衣装を増やしてアイドルに着せたい」で簡単に財布が開いた。『ドリフェス!』にお金を払いたかったし、Webサイトでガチャを回して入手した衣装がゲーム内に即反映されて自宅には物理カードも届くという仕組みが興味深かった。
その2週間後の6月15日に突然すべてのドリカ関連商品の発売中止が発表、オンライン購入もできなくなって愕然とする。アプリ内課金でデジタルなドリカが買えるようになるのは8月と知らされ「今まだ6月なのに8月までドリフェスにお金を払える機会がないってことじゃん!?!」と錯乱しながら3月に発売されていたDearDreamデビューシングル『NEW STAR EVOLUTION』を注文。
『NEW STAR EVOLUTION』には慎さまのタータンパレードのドリカが3枚封入されてたのでコーデが揃って嬉しかった。付属のDVDにはMVとそのメイキングが収録されていて、わたしが好きなのはあくまで純哉くんたち2次元アイドルだから別にキャストに興味ないんだよな…と渋りつつも貧乏性なのでひととおり観たら2次元のDearDreamに負けないくらい3次元の5人が元気で可愛くて頑張ってて応援したくなった。チョロい。あとデビュー曲でそれなりにお金のかかってそうなMVがあることに驚いた。わたしが普段応援してる3次元アイドルはメジャーで何枚もCDを出してたけどMVが無いことにその時気付いた。
MVとメイキングでキャストの3次元人間たちに対する抵抗感が薄れたので公式サイトに色々アップされてる動画をひととおり観る。純哉くん役の富田健太郎くんの顔がいちばん好きだなと思った。
2016年7月
無料ガチャを回しまくれるキャンペーンが行われ、物理で発売予定だったらしきドリカなどを手に入れて衣装を増やしながらのんびりと過ごす。
アプリの新曲追加ペースは今まで通りだし新グッズの発売予定が出たりしてはいたものの、このままドリカ発売中止の傷が浅いうちにこのコンテンツが畳まれてしまったらどうしようと密かに怯えていた。
ファンミーティング01の映像が公開されたのでありがたく観る。みんな可愛い。
7月28日のメンテで名曲『MAY BE, LADY!』が追加される。マジで名曲。
2016年8月
有料ガチャやマイルーム機能が追加されてアプリが一気に賑やかになる。記念にさっそく10連ガチャを回す。10枚中9枚ダブる。
アプリで初イベント。それまでは正統派アイドル衣装ばかりだったところに水着ドリカ登場で肌面積の多さにびびる。純哉くんの三神オタっぷりが開示され始めてあまりの早口に爆笑したのもこの辺り。
正直アニメには全く期待してなかったのに公開されたPVを観てめちゃくちゃテンション上がる。
「誰かが笑顔になってくれるの、きっと好きです!」
2016年9月
札幌に行く機会があったのでまだ店頭自販機の在庫があった物理ドリカを少し買ったり一番カフェ限定のドリカを入手したりした。一番カフェは若い女性しかいなくてアウェイ感がすごかったし同行してくれた成人男性(弟)には申し訳ないことをした。でもわたしもドリカが欲しくて必死だったんだ。
アプリについにKUROFUNEが襲来。イベントではじめてランキング形式が導入され、報酬コーデを揃えられるのが上位300人までという仕様に白目を剥く。争うのが苦手なので胃を痛めながらギリギリの順位でなんとか揃える。
PVの時点でワクワクしてたアニメ第1話がサイコー超えてて感情が大変なことになる。
2016年10月
アニメがとにかく面白くて毎日をハッピーに過ごす。
ぶっちゃけ始まる前は「女性向けのアイドルソシャゲのアニメ化だしお馴染みのキャラたちがユルく絡んで申し訳程度にお馴染みの曲と衣装でのライブシーンがあって既存のファンだけが喜ぶやつじゃないの~?」ぐらいに思ってたんだけど全然違ったので本当に申し訳ない。知らなかった情報と初めて見る衣装と初めて聴く曲が毎週バンバン出てくるのでアプリをがっつり遊んで色々知ってるつもりになってる人ほど毎週驚かされるというとんでもないアニメだった。三神さんの顔も社長の存在もDearDream結成前に3人でユニット組んでたこともアプリでいつも軽い気持ちで上にスワイプしてたドリカが時速150kmでアイドルに飛んで行ってたこともアニメで初めて知った。
アプリにもアニメにも特に出てこないオリジナルデザインの食器(非売品)が作られて公式アカウントが毎週抽選でプレゼントしてたけど普通に売ってほしいと思った。あとテレビでの放送よりウェブ配信のほうが一週間早かったり主題歌CDがリリース済みだったりするのが何気にすごい。
可愛いなと思いつつ特に深く知ろうとしてなかったキャストにも興味が出てきて気が向いた時だけ配信番組(ドリフェス!研究室)を観たりラジオを聴いたりする。
2016年11月
アニメ7話がやばい。とにかくやばい。KUROFUNEやべーな。
金曜夜のアニメ7話先行配信が終わった直後に『ARRIVAL -KUROFUNE Sail Away-』のMV公開、さらに翌日土曜のラジオと翌週木曜の番組にKUROFUNEが出演という完璧な布陣による襲来であたまがおかしくなる。今までずっと2次元も3次元も爽やかな5人がキラキラしてるのを眺めながら頬を緩めてたのに突然まったくテイストの違うアダルトな2人組に殴り込まれたら振れ幅で気が変になりませんか?わたしはなりました!特に株ちゃんこと株元英彰さんのMVでの表情と話したり笑ったりしてる時のギャップがすごくすごい、やばい。ギャップが。やばい。笑顔。すごいかわいい。やばい。きみラボもふたりでキャッキャしてて可愛くて最高に面白かった。やばい。今まで生きてきてこんなに3次元の男性に心ときめいたのは初めてだ。きみが笑うときスパンコールみたいな星が降ってる気さえする。やばい。おれはもうだめだ。とりあえず全人類にアライバルクロフネセイルアウェイのMVを観てほしい。
超絶好みなサウンドと絢爛豪華なセットの中、それぞれタイプの異なる"美"の概念が人の形になったような存在たちに「この瞬間を君は待っていたことに気づいたね」なんて歌われたら黙って頷くしかなくないですか??
2016年12月
AbemaTVで生中継されたリスウフパーティーを観る。ついこの間アニメで観たものと同じ楽曲および振り付けを3次元の彼らがステージ上でリアルタイムで歌い踊ってて自分が何次元を見ているのかわからなくなる。これが…2.5次元…
人生ではじめて3次元男性目当てに声優誌や若手俳優誌(?)を買う。
『W!』付録DVDのKUROFUNEは…あれは…何…?
アニメが終わるのは本当に寂しいけど第12話もサイコー超えた面白さだったな…ありがとうドリフェス…としみじみしようとしたら次の瞬間に2期のお知らせが出たのでリアルで飛び上がって喜んだ。
劇団プレステージの24時間耐久ストラボでDearDreamとKUROFUNEがワイワイしてるのを観たり推しの女装や眼鏡姿に動揺したりする。幸せな24時間だった。
AbemaTVで生中継されたハンサムフェスティバル2016を観る。ドリフェスのキャスト目当てだったし他の出演者のことを全然知らなかったけど最初から最後までめちゃくちゃ楽しかった。知らない人だろうが知らない曲だろうが人間が歌ったり踊ったりするのを見ると魂が元気になる。アライバルの衣装を着て笑顔で歌って踊る推しが宇宙一かっこよくてかわいいと心から思った。
さらに翌日には年末特番こと『サイコー超えてる!ミラクル☆ステージ』の配信があり過剰摂取で死にそうになる。アライバルの衣装を着て歌って踊るおれの推しは宇宙一かっこいい。アーカイブ配信でKUROFUNEのライブパートだけ数十回観た。
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長くなってしまったので一旦ここまで。2017年以降も近いうちに書く。