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「痕跡PRJ」の素案が見えてきました_あたらしい道具PRJ7

クライアントのメモ。「痕跡PRJ」で具体的に何をするのか?

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現状の職人業界における「痕跡」の扱いや、そもそも「痕跡」にはどのようなものがあるのか、「痕跡」にはどんな可能性があるのか、どんなことをしたいか、などについて色々とメモが書かれています。

前回のnoteにあげている、プロジェクトの方針を俯瞰的にまとめた資料と合わせて議論を行うことで2つのことが見えてきました。

①職人の道具を活用すること
→ベテラン職人が持つ道具の柄には痕跡が宿っている。よく力のかかるところは指の形えぐれたりなど、それぞれの職人にとって一番使いやすい形に変化します。
新人教育のために、痕跡のついた道具を使わせることもあるようです。
そうした一方で、痕跡のついた柄は受け継がれず、職人の引退と共に廃棄されてします。個々の職人の身体性に由来するため、人によっては使いづらいと感じること、新人以外は自分の道具を持っておりそもそも必要ないことが理由でしょう。
そこで道具が必要な新人と、痕跡のついた道具を「身体性」でマッチングさせます。新人はお金に余裕がなく失敗作の安い道具を持つことが一般的であるため、安価かつ自分の体にマッチする道具を供給することで、道具の循環を生みだしベテラン職人を中心に、あたらしい領域を作っていきます。職人の新人や、転職で職人になった人、趣味で物作りをしている人などがターゲットになると考えています。

②プロセスから職人を巻き込んでいくこと
→PRJの完成後にいきなり巻き込んでも少し遅く、他人事として扱われてしまう可能性があります。。一緒に考えてもらうことで、徐々に仲間になってもらったり、いろいろな知見や新たなつながりを獲得していきます。

こうした2点をもとに下図のような、叩き台を作りました。
次回以降はこの図を叩きながら企画の精度を高めていきます。

200215_道具PRJ_痕跡のマッチングPRJ全体像考察_アートボード 1 のコピー


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