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プロジェクト毎の意味やポジションの違いを俯瞰する_あたらしい道具PRJ6

200218_道具PRJ_道具のマッチングプロジェクト_アートボード 1 のコピー

前々回の打ち合わせにて「痕跡」というテーマでプロジェクトを具体化していくことが決まりました。「痕跡」以外にも「ボール」や「TOR」などいくつかのテーマがありましたが、二人の直感として「痕跡」が一番にふさわしいと一致したことが決め手でした。

上記の図はそうした直感的判断を後から理論化した図になります。
なぜ、「痕跡」が一番初めにふさわしいと思ったのか?
という疑問を、他のテーマと比較することで炙り出していきました。

図は円の下半分がインプット。上半分がアウトプットです。
下から上に向かって、インプットした内容を社会にアウトプットしていく、という流れを持つ図です。
外側の円に書いているSHOPやWS、PROJECT等が、インプットやアウトプットを行うための手法になります。
内側の円に、テーマをプロットすることでそれぞれの違いを浮上させています。
円の中心には理念「領域作り」という言葉があります。
円の中心に近いほど、理念的で抽象度の高いテーマであり、外側に近いほど具体的でアウトプットまでの距離が近いテーマになります。
抽象的であるほど種類は少なく、具体的であるほど種類は多くなっていくという意味で、中心から円が徐々に大きくなっていきます。
例えば、内側に近い「職業」や「ボール」は抽象的なテーマですが、その二つでほぼ全方位を網羅できる広さを持っています。

「痕跡」の特殊さはアウトプットとインプットの両方に関わる点にあります。
「痕跡」というテーマを具体化していくことで、社会へのアウトプットにも、インプットするための基準を作ることにもなります。


200218_道具PRJ_道具のマッチングプロジェクト_アートボード 1 のコピー 2

こちらの図は炙り出した「痕跡」の特殊性をもとに、「痕跡PRJ」の目的を図解したものです。
先ほども述べたように「痕跡」はインプットアウトプットの両方に関わるため2つの意味を持ちます。
1つは、PRJの意思表明。これからどんなことをしていくのか、どういう集団なのかの名刺とすること。
2つ目は、道具か否かの基準のブラッシュアップ。「あたらしい道具PRJ」は様々なテーマを通じて、この世に「あたらしい道具」を生み出していくプロジェクトです。「痕跡」の後にも様々なテーマが控えています。「あたらしい道具PRJ」における「道具」とは何か?の基準(=形式を作ること)のブラッシュアップ目的としています。

今回はこの2枚を資料を通じて、「痕跡PRJ」の方向性を俯瞰的に整理しました。
クライアントからは「痕跡PRJ」で具体的にどんなことをしたいか、のメモをいただきました。
次回は俯瞰の資料とと具体のメモの間で行われた、議論とその結論についてまとめます。



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