「道具」=「形式を生み出す起点」 あたらしい道具プロジェクト3
「道具」ってボールみたいなイメージなんですよねー。 新しい領域をつくりたいイメージです。
というクライアントの2つの言葉から、「道具」の定義について考察していきます。それぞれ全く別のタイミングで出てきている言葉ですが、この2つには非常に重要な意味があると、直感的に感じています。
ボールときいたときになんとなく球体や、スポーツをイメージします。野球ボールやサッカーボール、テニスボールやラグビーボール。形やサイズ、素材の違いで様々なスポーツの領域を生んでいると考えました。
また、スポーツに限らずビー玉や球体関節、お手玉などもあり「ボール」という概念は様々な領域を生み出しています。
そうすると、クライアントが作りたいと考える「ボール」は球体を作りたいという意味ではなく、「ボールのように様々な領域を生み出す起点を作りたい」という意味だと考えることができます。
「道具」=「領域を生み出す起点」
と定義すれば、今後の活動の構想が非常にクリアになってきます。
「道具」を職人と他分野との接点とし、新しい領域をつくる。そこで新しい価値を生み出すことで、結果的に職人の領域を広がっていく活動。
ここで大切なのは職人のための活動にしないことだと考えています。未来に向けて新しい価値をつくる、そのためには職人と共に活動するのが最適だ。という考え方でなければ継続性を得ることはできないでしょう。
続きは次回
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