「道具」って言葉、みんな引っかかりませんか?_新しい道具プロジェクト2
閉鎖的な職人達だけでなく、その他の方達も興味をもつものってなんでしょう?同じように興味をもつけれど、人によって全く違う反応や関わり方、見え方になる。そんなテーマを探すところから始めました。
答えを先に言うと、僕らは「道具」というテーマをその可能性を見つけました。以下はテーマに至るまでの足跡です。
プロジェクトはお互いにリサーチやメモを随時共有しながら進めていきます。
●事例のリサーチ
直感的に近い!と思った事例や、思いついた何気ないメモも共有しています。
こうした共有を踏まえ色々と議論を行うなかで、職人達の新しい活動領域を考える上で「道具」というキーワードが浮上しました。
そのきっかけはクライアントのデザインに共通する要素が「道具」だった事です。
●卒業制作(一部抜粋
●卒業後のデザインの一部
卒業制作から現在にまで一貫している、ユニークなところ(=彼らしさ)は「ジョイント」をデザインしていることです。その「ジョイント」の特徴は汎用性(=様々なバリエーションを生む自由度)と容易性(=誰でも扱える簡単さ)を持っていることです。
容易性によって素人でも簡単にクオリティの高いモノを作れるようにしながら、人によって全く違った形にできる汎用性を、彼は常に意識しデザインをしていました。
定規によって誰もがまっすぐな線を引き、多様な絵が描けるように。
カッターによって誰もが綺麗に紙を切り、多様な工作ができるように。
彼はジョイントという「道具」を作ることで、誰もが自由かつ高度に物作りを行える環境を作ろうと試みていました。この想い自体は彼の作家性であるため、他の職人たちと共有できるものではありません。
しかし「道具」という切り口は別です。閉鎖的な気質を持つ職人達をすべからく惹きつけ、それ以外の人達の興味も惹きつける可能性があります。
彼と職人とそれ以外の人たちの接点である「道具」という言葉をベースに、新しい領域について考えて行きます。
続きは次回
前回はこちらhttps://note.com/ghost_2020st/n/n48ed0fce81e6
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