Anarchy in the TK
戦時下の日本。深刻な食糧難により、政府から農家に対して「食べられる物以外は植えるな」とお達しが出た。わずかな空き地や校庭まで畑にした時代、「禁止作物を育てるのは非国民」という風潮もあったそうだ。
そんな中、徳島のある藍師さんは藍葉の栽培を続けた。藍は一年草、絶やしてはならないと、官憲の目につかない山奥の畑で育てていたらしい。
そのおかげで種が残り、現代の藍染産業に繋がっている。
昨年から続くウイルスの騒動で、元々狭量だった世間の空気が先鋭化している。やたらに是非を問い断罪したがる。
しかし各々に事情があり正義がある。皆で議論して正解が得られることばかりではないし、そんなものに縛られる筋合いもない。
本来の答えは自分の内にあることを知り、肚を決めて行動すれば良い。
滅入った声で相談してくれる友にも、不安を抱える若者達にも、共に明るく進んでいこうぜと言いたい。ぼくもポジティブな姿勢を皆に示せるよう頑張りたい。