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革、仕立てについて

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#ghoe

本藍染革の物語

本藍染革の物語

藍畑から始まり、スクモづくり、染め、藍染革が製品になるまで、全ての工程を映像に収めていただきました。

一年がかりの撮影。
藍師の新居さん、染師の古庄さんのインタビューでは、初めて聞くお話もあり勉強になりました。
お二人も、撮影してくださった仁木さんも、真摯で優しく格好良い大人です。
自分もこんな風に歳をとれたらいいな〜と思いながら撮影にお供させていただきました。
お三方の空気が感じられるという点

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続・コバ磨きについて

続・コバ磨きについて

前回の続き。
コバ(断面)の仕上がりは、革製品を愛する方々の間で特別な思いを持って語られます。
我々職人もどなたかの品物を拝見する際には、あくまで一要素ではありますが、必ず見る部分です。

ghoeでは塗り物を使わず、全て「磨き」で仕上げております。
革の上に樹脂を塗るのではなく、革そのものを磨くという方法です。
実際の作業の様子はこんな感じ。

裁断して、鉋(かんな)をかけた後の、
紙やすり→布

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革を磨く。革製品のコバ処理と経年変化

革を磨く。革製品のコバ処理と経年変化

コバとは?我々の言う「コバ 」とは革製品の断面を指す言葉で、
品物の印象を決定付けるのが「コバの処理」です。
コバ仕上げの美しさによって、品物の最終的なクオリティが決まります。

そのため、我々職人や革製品を愛する方々の間では、特別な思いを持って語られる部分でもあります。
革にあまり詳しくない方でもコバ仕上げの丁寧さを見るだけで、ある程度その品物の良し悪しがわかるかと思います。
今回はコバについて

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革を縫う。手縫いについて

革を縫う。手縫いについて

ghoeの製品は全て手縫いで仕立てております。
常連さんや日頃からご覧くださっている方はご承知のことと思いますが、初めてご来店の方に手縫いである事をお伝えすると、皆さん驚かれます。

ミシンに比べて手間のかかる縫製でありながら、手縫いにこだわるのは何故か。
手縫いのメリットとして「美しさ」「耐久性」そして「仕立ての自由度」があるからです。

同じパーツでも部位ごとに最適な力加減で糸締めできることで

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