「藤沢駅で、深夜の会社で、勝利宣言」
気性がはげしい、母。
強火で、ボーボー燃えている。
いつも、火傷しそうだ。
母が父を繋ぎとめたときだって、
もう力づくだった。
藤沢駅で別れをつげた父。
母は階段を登っていく父の背中をみて叫んだ。
「ファイターーーーーーーー!!!!!!!」
降りてくるまで、叫んだ。
無視すればいいのに、
父は、降りていってしまった。
そして、私が生まれたのだ。
その遺伝子は脈々と受け継がれている。
ごにょごにょと遠回しに
自分が好きなのかと
そして想いに応えられないと
電話してきた彼に
「愛してる!!!!!」
と叫んだ。
深夜の会社で、
勝利宣言。
私の勝ちである。
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