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しんどい時はありがとう


朝、目が覚める。

目のまえには、天井。

天井、ありがとう。

起き上がると、壁、カーテン。

壁、ありがとう。

カーテン、ありがとう。

カーテンを開けると、窓。

窓、ありがとう。

窓を開けると、朝の光と空気。

光、ありがとう。

空気、ありがとう。

布団から出て、水を飲む。

布団、ありがとう。

水、ありがとう。

朝ごはん、
食パンにしようかお米にしようか
お味噌汁があるから、お米にしよう。

パンもお米も選べる環境にありがとう。

お米作ってる人ありがとう。
炊いてくれてるお母さん、炊飯器ありがとう。

お味噌作ってる人、
お味噌汁の具、ネギ、豆腐、作ってる人も、

お茶碗作ってる人も

ガスコンロも

ガスコンロから出る火も

その火を付けるためのガスも

それらを売ってる人も、

ぜんぶ、みんな

ありがとう。


目に入ったもの全てにありがとうを言ってみたら、どんどん繋がって、自分の周りにはありがとうだらけだと気付いた。

そしたら、気持ちがとっても軽くなってスッキリした。
こころの中の霧みたいなのが晴れて、視界が良くなった。

その時思った、しんどい時って自分の事ばかり考えている時なんだと。

自分の事しか見えなくなって、自分が見えなくなってる時。

ありがとうを忘れるって事は
自分を見失うって事なんだなと。

それから、こころがしんどい時は、目に入る全てにありがとうを言うようにしている。
こころの中で。

そのたびに気付く。
あ、また自分の事しか見えなくなってたなって。

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