優しさを馬鹿にするな。
優しさって、なんだろう。どうして感情には温かい方と冷たい方があるんだろう。
叱られるときは冷や汗をかく。褒められると顔が熱くなる。
どうしてだろう。
誰かが優しさを募って、誰かがそれに応えることができる時、与えられる側は非情にも無意識なことがある。人間は危険への反応の方が、安心や喜びへの反応よりも早い。それはどっちが遅れたら死ぬかという計算の結果。危険察知が遅れれば、豊作を神に感謝するのが遅れることよりもより死に近づくと思わない?
優しさは温かい方の感情だから、後回しにしてしまう。
、、、とここまで書いて。気がついた。
これ自分に言ってるわ。確かに自分は優しさを与えることの方が多い。いやそうじゃない、与ることしか意識的にしていない。つまり私はこの文章が究極に必要で、戒めのために何度も読み返さなければいけない張本人だ。
本題に戻る。優しさはなぜ後回しにされやすいか。
それは、すぐ身に訪れる危険がないから。優しさを与えられる人はすぐに見返りが来なくてもなぜか腹をたてないし、怒鳴ったりしない。なぜなら、後で必ず返ってくるものがあることを知っているから。あなたからじゃなくてもね。
でも優しい人だって、あなたと同じように、感情を持っている。だから腹をたてることも、怒鳴りたくなることもあるんだよ。感情を一時的にコントロールして、優しさを抽出できる人が優しい人なんだ。あなたの隙を優しさのためだけに探してくれたということは、その部分に関しては一枚上手でしょ?
微笑まない、ありがとうと言わないのは自分にとっての損だって分かるよね。この先、その人以上の優しさを、一切受け取れなくなるから。
分かったね。優しくされたら、自分ができる精一杯の恩返しをするんだよ。
優しさを、侮るな。一見フワフワしてみえるけど、それがあなたの中で作られる過程はまるで戦場。それを知ったら、人の優しさには重さがあって、安易に扱うと火傷するってこと、分かるよね。
2021/03/28
ハロハロ/受験生活